ブログの移行について
この6月からレンタルサーバを契約してWordPressで自分のブログ環境を立ち上げた。立ち上げたのは良いがさほど記事を投稿することもなく、月日は過ぎていく。
まとめてみたいテーマはいくつかある。そのひとつはMMTをどう理解すれば良いのかということである。積極財政とMMTは重なるのかどうかということである。MMTについては賛否両論があり、未だ経学学上の定見は定まっていない。財政支出について言えば、無駄な支出をしないことと、膨れ上がる債務を少なくさせることがこれまでの主張であった。しかしながら、今のこの国の経済状況は積極財政を行わなければ改善はされない。ところが、この国がこれまでやってきたことは、不必要なことにお金をかけて、必要なことにお金をかけないということである。不必要なことにお金をかけることはないが、必要なことにはお金をかけなくてならない。不況の時に積極的な財政支出や減税を行うべきとするのはMMTではなく、むしろこれまでの主流派経済学の考え方である。であるのならば、積極財政にMMTを持ち出さなくてならないのだろうか。あるいは、MMTが意味するのは経済学の新しいパラダイムなのであろうか。私は経済学の学徒ではないが、これはこれで大変関心のあることである。
さらに言えば、緊縮財政か積極財政かの議論の前に、基本的なそもそも社会とはなにか、経済とはなにかという根本レベルの認識から考えなくてならない。今のこの国ではこれらの認識が欠落しているか、大きく歪んでいる。欠落、あるいは歪みの上に正しい認識は生まれない。今必要なことは、医療や教育や福祉に大きく予算を投入し、国民の生活を底上げしていくことであり、それが国家の国力を向上させていくことになるのであるが、そういう考え方をしない者たちが政・官・財・マスコミで権力を握っている。これからこの国の国民はますます貧困になり、格差は拡大していく。
もうひとつまとめてみたいテーマは、気候変動である。気候変動について言えば、温暖化の方向へ動き始めている地球の気候はもはや止めることはできない。仮に世界平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度以内に抑えることができたとしても(そもそも、この実現すらかなり困難である)、世界の温暖化がそれですぐに止まるわけではない。世界のすべてのエネルギー産業が、今すぐ再生可能エネルギーに変わることもできない。この世の中は不幸なことに気候正義が通る世の中ではない。この先、温暖化による大規模な自然災害を避けることはできないだろう。
しかしながら、だからと言ってなにもしないわけにはいかない。温暖化の災害は人々に等しく降りかかるのではなく、格差の問題と深く関係している。温暖化の被害を受けるのは、いわば社会的弱者の者たちである。
その他、韓国、台湾についても書くべきことがたくさんある。本来、このブログは政治・経済のブログではなく、文学部的なノリの雑多な内容のブログであった。それが妙にコムズカシイことだけになってしまったのは、歳を取るにつれ、私個人の人としての幅が狭くなったからであろう。これではイカンと思うシダイである。
新しいブログ(といってもブログ名は同じ「深夜のニュース」のままなのであるが)は以下のURLになります。
https://shinyanonews.com/
このニフティのブログはこのまま置いておきます。
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