改憲について
日本国憲法は日本人が作ったものではない、あれはGHQが作り、日本は押しつけられた、という声が多い。だから良くない、日本人の手で憲法を作るべきであるという声が次に続く。どこの国が作ろうと「良いもの」であれば良いと思うのであるが、いやいや、日本国の憲法なのである、日本人の手で作るべきであるという声が続く。
当然、制定から70年以上もたった日本国憲法は改定すべき箇所は多い。全部廃止して、根本から作り直さなくてはならないかもしれない。しかしながら、憲法改正をする時間も労力も今のこの国にはない。これからこの国はどんどん貧しくなっていく。膨れ上がる社会保障費をどうするのか、衰退していく地方都市をどうするのか、教育をどうするのか、北朝鮮をどうするのか、日中関係、日韓関係どうするのか、等々、やることが山のようにあり、とてもではないが憲法改正などをやる時間はない。
今、憲法改正は悲願だとか言っている者たちは、それだけで何を優先すべきことなのかがわかっていない、この状態がまったくわかっていない者たちであると思って良い。
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