河野談話で話は終わるはずだ
産経新聞に以下の記事があった。
「河野洋平氏を提訴へ 「国民運動」談話撤回求める署名も3万超」
河野談話の撤廃を求め署名運動や河野洋平氏を提訴せよという声もあるようである。私には河野談話のどこがどう悪いのかさっぱりわからない。河野談話は、しごく当然でまともなことを言っていると思う。
むしろ、河野談話というものがあるのに、なにゆえ韓国政府は日本に向かって謝罪、謝罪と言うのか。おそらくは韓国政府に河野談話が伝わっていないのだろう。私はかねがね、韓国政府が謝罪云々と言ってきたら河野談話をメールで1万通ぐらい送ればいいと思っている。ついでに国連にも10万通ぐらい送ってもいいなと思う。日本は韓国政府に対して、河野談話で謝罪すべきことを謝罪しているのである。以上、終わりだ。
これ以上、日本国政府がなにかをする必要はない。いわゆる従軍慰安婦問題について、日本と韓国の政府間においては河野談話で、以上、終わりだ。
ところがなぜか終わりにならない。しかも河野談話を撤回せよという声が多い。話を終わりにしたくないのであろうか。
日本と朝鮮の近代史において、江華島事件から壬午事変や甲申政変や乙未事変などについて、はっきりさせなくてはならないことが山のようにある。これらについては話は終わっていないどころか、話すら出ていない。いや、出てなくもないのであるが、マスコミで話題になるのはいつも従軍慰安婦なのである。日韓の歴史問題をかくも矮小化してしまったのはマスコミであり、実際のところ日本と韓国は、マスコミと世論が従軍慰安婦問題に固執していて、本当に問うべき歴史問題を考えようとしていない。
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