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May 17, 2012

「韓国が日本より優れている」しかし「日本と韓国は底辺が違う」

 韓国の「中央日報」でのインタビューで大前研一さんが今の韓国経済について論じている。

 大前さんは、こう語る。

「海外留学をして外国語に堪能な若者を見ると、韓国が日本より優れている。 韓国の若者に深い感銘を受けている。」

 しかしながら、その一方で韓国は、まだまだ日本に及ばない点が数多くあると述べている。

「--ソニーやパナソニックなど日本の看板大企業の退潮が目立つ。 サムスン電子、現代自動車など好調な韓国大企業と対照的だ。」

という「中央日報」の記者の質問に対して、大前さんはこう述べる。

「日本と韓国は底辺が違う。 日本にはサムスン電子、現代自動車のようなグローバル大企業が100社以上ある。 サムスン電子がソニー・パナソニックに勝ってグローバルITトップ企業になったことを国対国のレベルで見るべきではない。 企業世界の自然な世代交代だ。 ソニーもかつて米国企業に勝って頂上を極めた。 同じように今の韓国企業の相当数はチャイワン(中国+台湾)企業の猛追撃を受けている。 日本企業は最近、日本国内よりも海外に拠点を置いて収益を出している。 過去には、韓国の大企業が日本の部品を大量に購入し、日本との貿易不均衡が大きいという指摘があった。 最近、韓国の対日貿易赤字が減ったようだが、実際にはそうではない。 多くの日本企業が韓国に工場を設立し、以前よりもはるかに速かに韓国の大企業に部品を供給しているということを知らなければならない」

 つまり、「韓国が日本より優れている」しかし「日本と韓国は底辺が違う」。だから、韓国はもっと頑張っていかなくてはならないのだと述べている。

 このへんが、大前さんのさすがなことだ。どこの国の側(だけ)にも立っていない。

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