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April 07, 2012

経済の主体は中間層の生産力と購買力だ

 私が大学で経済学や産業社会学や経営学を学んで、今日に至るまで20年近くの年月がたった。

 最近になって、ようやくわかったことがある。それは、経済の主体とは、中間階級層であるということだ。中間階級層の生産力、購買力こそが経済の主体である。これは国やイデオロギーによっての違いはない。先進国も新興国も同じだ。

 私が大学依頼関心を持ってきたテーマのひとつは、この産業社会はどのようにして生まれ、これからどうなっていくのかということだった。かつて、この社会は主な産業は農業だった。そこに、ある時代からテクノロジーが生産技術に応用され、テクノロジーを基盤とした産業社会へと変わっていった。このテクノロジーが産業社会を作り、その中で人々はどうなってきたかということが、大ざっぱに言えば私の関心事だった。

 しかしながら、これまで日本と世界の国々の変遷を見てきて、ある国の経済は豊かであり、ある国の経済はそうではないことや。また、ある国では以前は貧しい国であったが、現在では豊かな国になっているなど、そうした違いはなにによるものなのかなどということを考えるようになってきた。そして、最近出したその結論は、中間階級層の生産力、購買力こそが経済の主体なのだということだ。リーマンショックとユーロ危機から我々が学んだこととは、これだ。

 豊かな国というのは、その国の規模が大きい小さいではなく、また、その国には資源が豊富にあるとかないとかでなく、中間階級層の生産力、購買力があるから豊かな国になっているのである。かつて貧しかった国が豊かな国になったのは、中間階級層の生産力、購買力が高まっていったからである。豊かな国が貧しい国になるのは、中間階級層の生産力、購買力がなくなっていったからである。

 従って、中間階級層が円滑に働き、購買していくように社会の仕組みがなっていなければならない。この仕組みを作り、維持していくのが国の勤めなのである。中間階級層が円滑に働き、購買していかなくては、経済の発展はなく、社会格差が広がり、政治的安定はなくなる。金融投資と巨大インフラへの支出が必要なのではなく、中間階級層が円滑に働き、購買していくことができるように、教育を充実させ、医療制度を改善し、中小企業を育成し、法律制度を整えることが必要なのだ。

 何度も強調するが、アメリカでも、中国でも、韓国でも、台湾でも、シンガポールでも、タイでも、インドでも、ロシアでも、トルコでも、みんなそうなのだ。資本主義とか社会主義とかの区別はない。

 まあ、当たり前のことなんだけど。

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