緊急事態体制にならない国
仕事が立てこもり、処理すべき案件が異常に貯まった場合どうしたらいいか。「緊急事態体制」になって、まずタイムスケジュールを根本的に変更する。そして、できることはできる、できないことはできないとしてカットする、課題に優先順位をつけることをやる。あとは、その工程に従って、ただ闇雲に仕事をしていく。とにかく、やっていく。「緊急事態体制」なんだから。
しかしながら、「緊急事態体制」であるということは、いわば特別な状態であって、終わりはある。終わったら、大いに遊びまくる。そういうメリハリが必要だ。
本来、この国は「緊急事態体制」になって、震災対策や財政問題等々、抱えている問題、課題を片っ端から、メドをつけて、ちゃっちゃとかたづけてしまえばいいんだと思う。もちろん、ずっと「緊急事態体制」であり続けるわけにはいかない。あらかじめ、おおざっぱな期限をつけてやっていく。時限立法も組めばいい。そうしたことができる権限を持っているのが政府であり、政府はそうしたことをやるように国民から国の運営を託されている。
ようするに、これらはすべてマネジメントの話だ。この国は、国家運営を行うマネジメントの能力が著しく低い。というか、国の運営がこれまでとは方法が変わったのだと思う。
« ニューズウィーク日本版「普天間と日本」 | Main | 東日本大震災と都市東京 »
The comments to this entry are closed.
Comments