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May 04, 2010

憲法改正について

 憲法改正について。

 今の「なにがあっても我が国は戦争はしません」から「必要ならば戦争をやります」に変えようということは、とりあえず戦争ができる軍隊を持つということになるだろう。憲法を改正すれば、国の防衛ができるようになるわけではない。ようするに、国の防衛をどうするのかということだ。

 だとするのならば、憲法改正の前に防衛費を増やしてもらわないと話にならないと思う。しかし、そんなカネが、今の日本国にあるのか。例えば陸自の予算の最大は人件費である。では、人件費を安くして人員の増加を行うためには。というわけで韓国のように徴兵制にすればコスト安になるな、という話になる。再軍備を言う人は徴兵制をやる覚悟があるのですね、ということになる。

 つまり、この国を防衛することができる軍隊とは、まずどのような内容のもので、それを持ち、かつ維持するのに、一体いくらかかるのか、どのくらいの人員が必要なのか、のシュミレーションの上で第9条改正を言う必要がある。

 もう一点は、第9条改正をやるとなると、周辺のアジア諸国はまず警戒する。これは警戒するなということの方が無理なのであって、周辺諸国のみなさんから見れば、この国は「元大日本帝国」である。これに対して、「いや、うちらは第9条改正しますけど、決してまた侵略しようというハラはありません」ということを、どのように周辺諸国にアピールするのか。その外交方法を考える必要がある。

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Comments

徴兵制っていったって、この少子高齢化では若い元気な兵士が集まりそうもなく・・・

戦争するには軍事費もいるだろうけど、兵隊も必要ですよね。こればっかりは、海外から引っ張ってくるわけにもいかないし(介護士とは違いますから)。

個人的には、憲法改正より新卒者が全員就職できる社会を!って気持ちです。

ととさん、

そうですねえ。子供がいなくなるというのは、兵隊さんもいなくなるってゆうことですねえ。まあ、傭兵というのもありますけど、主力部隊までも傭兵でやるには不可能ですね、なによりも給料が払えないでしょう。

この国を防衛するには、結局、毎年いくらかかって、何人の人員が必要で、毎年、新兵補充は何人必要なのかとか、そうしたことの試算の次に、じゃあ、それだけの若者がこの国に今、および、これからいるのですかとなって、そんなに若者がいませんということになると、じゃあ、防衛なんかできないじゃんという話になりますね。

ととさんの言われる通り、憲法改正とか防衛どうするかということ以前に、国の屋台骨そのものがが傾き初めているわけで。「働く」という、根本の根本がしっかりしていなくては、その上に成り立つ一切のものがガタガタになりますね。

どうなんですかね~。。
9条と1条をセットで改憲すればよいんでは。元々、セットな訳ですし。
仰るアジア諸国はまず警戒・・も軽減??

見た通り、軍隊と思うし。。あんな、9条なんて『規制』があったら、
何も機能しないと思うし~。。多分「自衛」も、できないと思うし。

9条って、そんな大事ですか??
カナダは軍隊あるしNATO加盟ですが、反イラク戦争だったし、
9条あったって、イラク戦争加担、ブレア戦争責任みたいな話は日本では
生じないし・・・

イラク特措法でしたっけ・・・非戦闘中のミサイル艦に給油は合憲とか議論して意味あるか?? そのうち滅ぶんじゃ、ないかと。この国。。ホントに。

ここさん、

返事が遅くなり申し訳ありません。

今のこの国では憲法は「どうでいい」というか「どうとでも解釈できます」みたいなもんになっているのだと思います。その時、その時で、都合良く「使える」というか。

ようするに、国の防衛を自前でやる意思というか覚悟が、あるのか、ないのか、という話だけなんです。

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