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May 2010

May 05, 2010

オンライン書店のタイトルを変えます

 オンライン書店のタイトルを「世界を知るためのブックガイド」に変更します。沈思堂では、あまりにも本屋っぽいので、ネットの中での本の紹介というのは、ようするに世界を知るためにガイドブックのひとつのようなものだと思うので、こちらの方が合うかなと。

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May 04, 2010

沈思堂の開店のおしらせ

「深夜のNews」オンライン書店 沈思堂 の開店のおしらせ

 電子書籍の時代になっても、人が本を読んで、その内容について考え、他の人々と交流することは変わりません。このたびブログ「深夜のNews」では、個人的なオンライン書店 沈思堂 を開店致しました。「深夜のNews」で書いた本のことなどを主に、自分がこれまで関心を持ってきた本や音楽やDVDをオンライン書店の上で紹介していこうと思います。ちょっとまだ数冊がパラパラあるだけです。これからどんどん追加していきます。どうぞ、よろしく。

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普天間移設

 沖縄県民の感情としては、在日米軍がいて欲しいと思うわけがなく、こんなもんは即刻出て行って欲しいと思っているであろう。しかしながら、ではそういうわけで、在日米軍さんには出て行ってもらいましょうというわけにはいかないのも事実である。

 これまで、沖縄に在日米軍が集中して存在していることについて、広く国民的な認識になることはなかった。そうならなくても、沖縄に在日米軍を置くことがなんとなく通ってきたのは、その見返りとして、政府は沖縄に基地交付金や産業振興策の便宜を図ってきたからである。沖縄としては、基地を押しつけられるのはイヤだけど、お金が入るのならやむを得ないなで、戦後半世紀やってきた。しかし、それがついに通じなくなってきたというか、そもそも、そうした「恩典」で沖縄の産業発展はできないということがわかってきたと言えるだろう。

 在日米軍基地を沖縄に置き続けることによって、沖縄の産業が発展するわけではない。しかし、何度も強調するが、現状では日米安保を継続させ、アメリカ軍を日本国内に置くことは避けられない。

 では、どうしたらいいのかというと、オールクリアにして、最初からやり直しすかない。最初からとは、日本における在日米軍の存在意味を再認識することからやり直すことだ。コレコレこういうわけでアメリカ軍は日本にいる、ということを明確にすべきだ。もちろん、仮に日米安保を破棄した場合、どのようになることが想定され、それに対してどう対応するのかといったことも考えなくてはならない。中国の軍事力や朝鮮半島有事の場合どうなるかということももっと公開すべきだ。

 とにかく、これまで、そうしたものすべての論議がなく、ただ在日米軍がそこにある、という状態だった。もはやそれでは進展することができなくなったと言えるだろう。そして、なぜ沖縄なのかということも、もっとオープンな場で論議する必要がある。要は、日本国の防衛の話であり、日本国のことは日本国の国民が決めるべきことだ。そして沖縄のみなさんも日本国の国民である。アメリカがどうこうというのは、その次の話なのだ。

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憲法改正について

 憲法改正について。

 今の「なにがあっても我が国は戦争はしません」から「必要ならば戦争をやります」に変えようということは、とりあえず戦争ができる軍隊を持つということになるだろう。憲法を改正すれば、国の防衛ができるようになるわけではない。ようするに、国の防衛をどうするのかということだ。

 だとするのならば、憲法改正の前に防衛費を増やしてもらわないと話にならないと思う。しかし、そんなカネが、今の日本国にあるのか。例えば陸自の予算の最大は人件費である。では、人件費を安くして人員の増加を行うためには。というわけで韓国のように徴兵制にすればコスト安になるな、という話になる。再軍備を言う人は徴兵制をやる覚悟があるのですね、ということになる。

 つまり、この国を防衛することができる軍隊とは、まずどのような内容のもので、それを持ち、かつ維持するのに、一体いくらかかるのか、どのくらいの人員が必要なのか、のシュミレーションの上で第9条改正を言う必要がある。

 もう一点は、第9条改正をやるとなると、周辺のアジア諸国はまず警戒する。これは警戒するなということの方が無理なのであって、周辺諸国のみなさんから見れば、この国は「元大日本帝国」である。これに対して、「いや、うちらは第9条改正しますけど、決してまた侵略しようというハラはありません」ということを、どのように周辺諸国にアピールするのか。その外交方法を考える必要がある。

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May 02, 2010

勝敗はまだついていない

 朝鮮日報の論説主幹の宋煕永のコラム「中国は富の流れを変えるか」は興味深い論考だ。

 日本は、東アジアの中でいち早く近代化を成し遂げ、第二次世界大戦以後は、これもいち早く経済大国になった国であるが、今や中国にその地位を奪われた。一方中国は、世界の大国の道を躍進している。今後の中国の進む方向は、アメリカと並ぶ第二の世界覇権国になるか、もうひとつは、世界第二の経済大国に上り詰めて崩壊した日本のようになるか、それは今はわからないと述る。

 興味深いのは、以下の論考だ。

「中国が世界第1位の国となるには、少なくとも二つの奇跡が起こらなければならない。まずは、中国が変わることだ。政治的な自由を認め、人権保護、貧富格差の解消、民族紛争の解決といった内部改革が必要だ。北朝鮮のようなテロ国家を統制し、地球温暖化の防止に先頭に立つ国際的な責任も果たさなければならない。人民元を固定させ、貿易黒字ばかりを稼ぎ出す政策も、一等国の資格が不十分というイメージを持たれるばかりだ。

 また欧米や日本が改革に失敗するという奇跡が、もう一度起こらなければならない。もし先進国が危機から脱し、財政赤字や過剰消費といった経済的な病を克服できれば、今の勢力図は延長され、中国は2位の座のまま後発走者からの挑戦に直面するだろう。」

 前半の中国の政治が変わらなくては、これからの中国の繁栄はないというのは誰もが述べている。重要なのは後半である。つまり、欧米や日本が改革に成功すれば、中国を世界覇権国の地位から下ろすことができると述べているのである。これはおもしろい。数多くの論者が、これから日本は没落し、中国が世界覇権国になることは、もはや歴史の必然であるかのように論じている。しかしながら、この韓国の論者はそんなことはないと言っているのだ。

 考えてみれば、その通りであって、かつてまだ20世紀だった頃、次の21世紀は中国の世紀であるみたいな声があった。しかしながらそんなことは決まってはいない。このボーダーレスワールドには、自由な競争があるだけだ。自由競争の下に、中国も韓国も日本もある。それだけが決まっていることであり、その勝者が中国であることは決まっていない。むしろ危惧すべきことは、あたかもそうであるかのように雰囲気が作られ、気がつくと、その周辺国の日本と韓国は中国の前に頭を垂れるという構図ができ上がるということだろう。中国の言う平和的台頭とは、そうしたものなのかもしれない。欧米から見れば、それはそれで歴史映画を見るようでおもしろいかもしれないが、当の日本と韓国では、そうはいかない。チャイナパワーは強く、さらにこれから力を増していくが、中国はロシアなどからの経済的や軍事的な挑戦を受けながら、世界第二位の経済大国を維持していくという難問を背負っている。その意味では、19世紀のグローバリゼーションに対応できずに滅びて行った清帝国と同じだ。

 清帝国と同じ道を現代中国は歩くのかどうか、それは今はわからない。日本は、まだまだ中国に対抗できる。中国は日本を追い抜いた。しかし、勝敗はまだついていない。朝鮮日報のこのコラムは、そのことを教えてくれるのである。

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iPhoneを使ってみてわかったこと

 iPhoneを使い初めて一ヶ月近くたつ。画面をタッチすることで画面を動かした、文字を入力するということに、最初はうまくできなかったが慣れてくると、こんなに気持ちがいいものかと感じるようになった。そうした、操作面でのこと以上に、自分のIT環境が激変したと言っても良いぐらいの大きな変化があった。その変化をひとことで言うと、自分の知的生産環境をクラウド化するということであった。

 クラウド化するということは何かというと、簡単に言えば、まず自分が使う文章や画像のデータを自分のパソコンに置くのではなく、ネットの向こう側に置くということだ。なぜそうするのか。例えば、自宅のパソコンで書きものをしていて、出かけるとなり、その出先でも書きものを続けたいとすると、これまではその文章ファイルをノートパソコンに複写していくか、外付けディスクに複写して、それを出先でノートパソコンにつなげて、ノートパソコン側にさらに複写して、さあ作業続行、というものだった。こんなに数多くのモロモロを行わなくてはならないのである。こうなると、もうやりたくなる。

 この「数多くのモロモロを行わなくてはならない」、つまり「コレコレを行わなえば、コレコレのことができます」というのは、機械である以上、「しかたがない」と言えば「しかたがない」のであるが、人の作業において、これが面倒なものになり、自然な流れをストップさせるのである。ここがなんとかできないか、というか、ここがなんとかなるか、ならないか、が最大のポイントであった。そしてこれまでは、ここは「なんともならない」「しかたがない」であったのである。

 ところが、である。今はそうではないのだ。自分のファイルをネットの「とある場所」に置いて、自分の側は自宅のパソコンの時は自宅のパソコンから、出先のノートパソコンの時はノートパソコンから、iPhoneの時はiPhoneから、ネットの「とある場所」にアクセスして、そのファイルを自分のローカルディスクに落として、追加なり修正なりをして、終わったらまたネットの「とある場所」に戻せばいい。この「戻し」が面倒だということもあるかもしれないが、それは自動化するなりなんなりの方法がある。いずれにせよ、一連の作業の流れが途切れることなくシームレスにつながっていることが可能になったのである。

 次に、クラウド化で重要なことは、ネットにある無数のニュースやブログをRSSリーダーに登録すれば、一括して読むことができるということだ。このリーダーのデータも、自分のパソコン側にあるのではなく、ネットの「とある場所」にある。自宅のパソコンで、どこどこまで読んで、次に出先のパソコンでは、その続きから読めて、さらにiPhoneでも、その続きから読めるという、これも「みんなつながっている」のである。何度も言うが、この「つながっている」ということが大変重要である。これがこれまでできなかった。しかし、今はこれができる。

 この「つながっている」というのは、RSSリーダーならRSSリーダーといったアプリ単体の話だけではない。ニュースやブログを読んで、人が次になにをするかと言えば、そこから考えたことや思いついたことをもとにメモやブログやツイッターを書こうとするだろう。これの作業もまたシームレスに「つながっている」必要がある。これがこれまでできなかった。しかし、今はできるのである。今は、RSSリーダーでニュースやブログを読んで、必要なものはメモやメールや自分のブログや自分のツイッターにそのまま持って行くことができる。「そのまま」なのだ「そのまま」。何度も言うが、これ重要なことなのである。

 興味深い、関心があるWEBページの画面そのものやURLも、クリックひとつで、ネットの「とある場所」のWEBページ保管庫やブックマークに置くことができて、これも自宅のパソコンからでも出先でのノートパソコンやiPhoneからでも取り出すことができる。もちろん、修正・追加もできる。

 上記の物事が可能になった背景には、今の東京の無線LAN環境の普及がある。カフェでのコンセント利用可能と無線LANサービスの提供は、ノートパソコンの使い方を激変させたと言ってもいい。これからの時代が、モバイルパソコンの本当に意味が問われる時代になったのだ。 つまり、物理的、地理的なローケーションは関係がなく、ネットにつながれば、そこに「自分の作業空間」を広げることができる。なぜならば、その「自分の作業空間」がこちら側ではなく、ネットの向こう側にあるからである。(しかし、中国からのアクセスの場合、ブロックされることはないだろうか。ちょっと心配だな。今度行った時に確認してみよう。)それができる世の中になった。

 こうしたことができるようになると、テレビや新聞だけではなく、いろいろなメディアからの情報を統合、整理しやすくなるので、テレビ・新聞とは別のものの見方、考え方ができるようになる。こうしたことは、なにも私だけではなく誰でもできることなので、たくさんの人々がこうしたことができるようになれば、テレビや新聞の言うことにただ従うだけの状態ではなくなる。情報通信技術の進歩により、一人一人が知的に独立することが可能になったのだ。

 ITは人を革新する。よく、ケータイやパソコンやネットは、人を馬鹿にする、知的に衰退させるみたいな意見が多いが、そんなことはまったくない。それは使い方による。そして、使い方もどんどん変わっていく。

では、この「正しい使い方」というのは、誰でも知っている、一般化しているというとそうではなく、新聞、テレビ、大手出版社、パソコンメーカーなどはこうしたことを言うかというと言わない。わかっている人の発言から、自分で自分なりに試行錯誤しながら学んでいくしかない。

 自分は、インターネットがまだ普及する前のパソコン通信の時代からの人であるが、今の時代のパソコンの使い方は、以前と根本的に変わっている。変わっているが、その根底にあるのは、一人一人が独立していくことであり、独立した人々がつながりあうということだ。その理念は変わっていない。パーソナル・コンピュータがこの世に出現してずいぶんたつ。世の中は大きく変わったけど、その革命の理念のようなものは変わることなく、その時々に姿を変え、ちゃくちゃくと進歩している。

 というわけで、なんか使ってみようかなと思い、気楽に始めたiPhoneであったが、使ってみると、その向こうにクラウドとノマド、そして集合知とつながるという使い方があった。これは楽しい。

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