中国新声代
ふるまいよしこの新刊本『中国新声代』を購入する。
この本は極めて重要な本だ。この本は、今の中国の、女優、漫画家、ブロガー、企業経営者、文化人、ビデオクリエイターなどの人々のインタビュー本である。まず、そういった人々の声を日本のメディアは扱わない。しかしながら、当然のことながら、中国にもそうした人々がいて、いろいろなことを考えている。
中国は、共産党の独裁国家である。中国のような巨大な国が、国家として統治するためには、ある程度の独裁国家である必要がある、のか、そういうわけではない、と考えることができるのか。このへん、ヤヤコシイ話しになるので、ここでは触れない。
触れないが、自由に発言したり、自由に書くことができない、というのは「おかしい」と私は思う。この「おかしい」と思うのは、私が20世紀後半の日本に生まれ育ち、21世紀の東京に住む日本人であるからそう思うのであって、例えば、江戸時代以前の人であれば、そうしたことを「おかしい」と感じることはないであろう。しかし、21世紀の今日、中国の人であろうとなかろうと、やはり、そうしたことは「おかしい」と感じるのが当然だ。
今の中国に対して、そうした「おかしい」と感じる感じが、このインタビュー本を読むとよくわかる。その感じ方が、例えば、日本の東京にいる私も共感できる感じなのである。特にネットは、中国のような言論統制社会において、ものすごく大きな意味を持つ。日本のような、意味があるんだか、ないんだかわからないものとは違う。
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