« アップデート中 | Main | この年末年始に読もうと思っている本 »

November 21, 2009

Obama in China

 もっかのワタシは、日頃、仕事していたり、食べていたり、寝ていたりしたりしている以外は、中国拳法の稽古をしていたり、中国や韓国の映画を見たりして、日々、(ワタシのイメージする)中国と向き合っているわけであるが、そうした(ワタシのイメージする)中国とは別に、リアルな、というか、日本海の向こう側の中国大陸にある中華人民共和国は、先月、建国60年を迎えた。

 第二次世界大戦が終わり、日帝の侵略が終わってさあよかったね、というわけではまったくなくて、現代中国はその時から激烈な内戦に突入し、凄惨な時代になる。元日帝だった隣国リゥーベンは、戦後復興から高度成長へと夢と希望に溢れていた時代、中国では(朝鮮もそうだったけど)陰惨な時代へとなっていった。日本の戦後60年はいろいろなことがあったが、中国の現代史60年も、それはそれはモノスゴイ日々であった。先日レンタルのDVDで見た映画『戦場のレクイエム』は、国共内戦で国民党と戦う人民解放軍の、とある兵士の半生の物語で、日本人が3丁目の夕日をやっていた頃、中国はこうだったんだなと考え込んでしまった。

 そうしたモロモロのあった60年を経て、今の中国に至る。

 今年の10月1日の国慶節のイベントについて、日本にいると、というかおそらく中国以外に国々でも、あまり見ることはできなかったのではないかと思う。ネットで断片的にしか見ることはできなかった。今の中国の人々にとって、この60年こそ、人生に大きく関わってきた60年だったであろう。この60年、イロイロあったということは、それはそれでわかる。しかしながら、中国人ではない、東夷の国に住む私が「見る」中国は、この60年だけではなく、さらにその前の数千年の時間スケールで中国を「見て」しまう。

 中華人民共和国は革命政権である。革命政権は、そのイデオロギーを他国に「強要」する。しかしながら、中華帝国の他国支配の伝統は、他国に自己のイデオロギーを「強要」するのではなく、「順化」させることにある。歴史的に言えば、中国以外の民が、中国を見た時に、「ああ、中国はなんと良い国なのであろう。ああいう国と国交を持ちたい」という気分にさせるナニモノカが中国にあったから、日本も朝鮮も、その他の国々も中華帝国に臣下の礼をとったのである。

 では、そのナニモノカが、今の中国、中華人民共和国にあるのであろうか。

 ちなみに、現代史で言えば、そのナニモノカをもっているのがアメリカであった。「であった」し、これからも「である」であろう。アメリカの持つ、そのナニモノカとは、一言で言えば「自由」である。そして、これこそ、今の中国の政権にないものである。そして、アメリカもまた革命政権であるが故に、そのイデオロギーを他国に「強要」することも行ってきた。「行ってきた」し、これからも「行っていく」であろう。

 16日の上海科学技術館でのオバマの演説を聴いて、上記のようなことを思った。

« アップデート中 | Main | この年末年始に読もうと思っている本 »

Comments

温暖化の科学が嘘、偽りにくるまれていたことが暴露されましたね。ゴア氏の不都合な真実と変わらない、不都合な行為。

この10年間温暖化も止まって、地球が温暖化否定者に。

真の科学が嘘の科学に勝利ですね。

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference Obama in China:

« アップデート中 | Main | この年末年始に読もうと思っている本 »

September 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ