映画『スタートレック』は見事な出来だ!!
スタートレックの新作映画はアメリカで見ることが多い、っていうか、スタートレックの新作映画を見るためにサンフランシスコへ行っているわけであるが、今回は東京で観た『スタートレック』。これがまた見事な出来で、ものすごくいい。あのAでもなくBでもなくCでもなくEでもない、U.S.S.エンタープライズNCC-1701の雄姿をもう一度映画のスクリーンで観ることができるとは思わなかった。スタートレックのファンとして感動ものの作品である。
物語の内容については多く語られているので、ここでは述べない。「彼」が出るということは、ネットでちらっと読んだくらいで、本当に出てくるというか、物語の中で重要な位置を占めていて、それでいて、スタートレック・シリーズの中で何度も出てくるタイムトラベルものの定番的ストーリーにはならず、前回の映画『メネシス』よりはしっかりとした話になっている。未来から誰が来ようがきまいが、そんなことはどうでもよくて、「今」の人間はとにかく精一杯やるしかないという雰囲気というか態度があるのがいい。
カークにせよ、ウフーラにせよ、スルーにせよ、チェコフにせよ、スコティにせよ、ある意味で特殊な技能というか、自分の得意分野があり、その分野でのスキルを伸ばしていくことに、並々ならぬ情熱を注ぎ込むワカイモンである。このへんがいかにもアメリカらしい。日本でそういうことをやると、間違いなく「変な人」に見られる。しかし、「変な人」どころか、人は「本来そういうもん」であり、あたりまえのなんでもないことなのだ。ワカイモンっていうのは、いや、ワカイモンでなくても、オジサン、オバサンであっても、人はとにかく自分の得意分野、自分の関心のある事をどんどんやっていけばいいのだ。他人がどうこう、周囲がどうこう、ということはどうでもいいことなのである。
この映画自体、監督は1966年生まれで、もはやクラッシックと呼んでもいい往年の名作SFをリメイクして作ろうという、その精神を賞賛したい。そして、それを映画ビジネスとして成り立たせるインフラがあるのは今の世界の中でアメリカしかない。社会が自由であるということ。自由な社会とはどういうものなのかということを、自分はスタートレックを見るたびに、そのことを強く感じる。ここにこそ、アメリカの良さがある。
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