« 『トム・ヤム・クン』を観る | Main | Al Gore Endorses Obama »

June 08, 2008

大阪へ行った

 さる6日(金)は、仕事で大阪へ行った。このところ、何度も大阪へ行っている。

 東京駅、朝6時27分発という、仕事でなきゃこんな時間に乗るものかという新幹線「のぞみ」に、どうにか乗り込み。とりあえず、朝ご飯。

20080606062309_2


 一日中かかると思った仕事が午前中で終わってしまった。やったあ。

 というわけで梅田でのんびりしようかと思ったが、ものすごく久しぶりに、千里の国立民族学博物館へ行く。

20080606131850

20080606135719

 前回行ったのはいつだったか覚えていないぐらい久しぶりである。まあ、行っても、中を見る時間は正味1時間ぐらいしかないのだけど。

 中の展示は、おぼろげに覚えている前回の展示と、同じ部分もあれば、新しい部分もあった、ように思う。平日金曜の午後の博物館の中には、中学生の団体の子供たちと、年配のご婦人の姿がちらほら見えるぐらい。壮年のおじさんなんて、ワタシ一人なのであった。

 国立民族学博物館、通称みんぱくには、世界各地の人類の伝統的な道具が集められている。ただし、これらは道具であって、道具というのは、その道具を使う技術や知識があって初めて意味を持つ。しかし、それらの技術や知識は、歴史の中で次々と消えてしまった。今の時代は、情報と通信と経済のグローバリゼーションによって、人類の生活様式は「同じ」になろとしている。「同じ」になることで、失うものは何であるのか。そうしたことを、ぼおぉぉと考える。

 やはり、一番興味深いのは、朝鮮民族の文化や習俗の展示コーナーであった。これまで、朝鮮文化をさほど意識して見ることはなかったのであるが、今回はなんか注目してしまった。特に感動的だったのは、展示コーナーとは別に中庭のような場所に、古い朝鮮の民家の実物展示があって、なんと靴を脱いで、その民家の中に入れるである。これは、まさに韓国ドラマ「ホジュン」に出てくる民家ではないか。これは、いい。さすが、みんぱくは違う。思わず、「アニヨンハセヨ」と口に出して入ろうかと思ったが、なんか恥ずかしいのでやめた。自分以外に、誰もいなかったんだけど。

20080606144431

 入ってみて、裏の方へ回ってみると、どうもこれは民家ではないのではないかと思い始めてきた。酒と書かれた印が掲げられているし、食堂(?)みたいな部屋もある。民家にしては、なんかへんだなと思う。よくわからん。(あとで自宅で、みんぱくのウェブサイトで見たら、これは、酒幕(しゅまく)という旅人の相手の居酒屋みたいなもののようだ。1920年当時の建築物だというので、「ホジュン」の時代よりはるか後の時代ではないか。まあ、変わらない風景だったのであろう。)

 もっと、「ホジュン」に浸っていたかったのであるが、帰りの新幹線の時間もあるので、みんぱくを出て、万博記念公園の中を歩く。みんぱくは、万博記念公園の中にあるのである。

 ちなみに、この万博記念公園の中を歩いたのは初めてであった。ほほう、これが、アレか、と初めて太陽の塔の実物を見た。

20080606151131

 記録映像で何度も見てきた、日本の戦後史のビックイベントであった大阪万博である。太陽の塔の前にして、万博とは一体なんであったか、というか、万博に始まり、80年代のバブル崩壊で消えた、戦後日本のお祭り騒ぎとは、一体なんであったのか、と考えようかと思ったのであるが、歩き疲れて、どうでもいいやという気分になって、ベンチに座って缶コーヒーを飲みながら、ただひたすらぼぉーと太陽の塔を眺めていたのであった。

 というわけで、東京の自宅に帰り。夕食は、新大阪の駅で買った駅弁を食べた。

20080606223844


|

« 『トム・ヤム・クン』を観る | Main | Al Gore Endorses Obama »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

今話題の民博ですか(ニヤニヤ

無くなる前に見られたのは
良い想い出になるかもですねw

Posted by: ルイージ | June 09, 2008 at 09:58 AM

ルイージさん、

民博、なくなるんですか。

Posted by: 真魚 | June 10, 2008 at 01:00 AM

今の所はなんともw

橋本知事になったおかげで
弥生文化博物館の閉鎖が
ほぼ確定なので

民博も?
とかいう話題をちらほらとねw

Posted by: ルイージ | June 10, 2008 at 09:34 AM

この様なところは民営化すべきです。赤字運営ではなく、黒字運営の体質を作って、必要な寄付金を集める営業活動ができるようにしないと。

必要な寄付金が集められると言う事はそこで展示されているものが、それ相当の人に評価され、それ相当の人が集まってくるという事。

今、アメリカ旅行中ですが、ラジオの宣伝では良くロータリークラブや他の慈善団体が寄付金を求める宣伝が流れています。街中でも企業や個人の寄付で作られましたと書かれている施設を良く見かけます。

政府に頼って、どこかの公務員が予算を守る為に維持される施設ではなく、庶民からサポートされる施設運営をしてもらいたいですね。

民営化ほど民主的なシステムはない。公務員が運営するほど非民主なシステムはありませんよね。失敗すると寄付金がなくなる… 失敗しても税金だから… この違いは大きいよね。

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 11, 2008 at 06:28 AM

マイクさん、アメリカですか。
遠くから、御苦労様です。

民博おもしろいよ?w
といっても、見に来る人間なんて
真魚さんとか私とか
土偶と埴輪の区別がつく
シラク元大統領みたいな人だけだしねw

Posted by: ルイージ | June 11, 2008 at 08:04 PM

ルィージさん、

土偶とか埴輪は置いていないかも知れませんが、大阪市立東洋陶磁美術館が良いのでは? http://www.moco.or.jp/jp/index_f.html

私は、なるべく大阪に仕事に行くときに立ち寄ります。

確か、住友グループのお金でしっかり財政が整っている美術館だと思います。

民博も同様に後ろ盾を探す必要が有るのでは?

真魚さんは何でも政府が始めた事は持続すべきのリベラル思考だと…

MikeRosstky

Posted by: マイク | June 12, 2008 at 05:17 AM

Mike,

国立民族学博物館は今は法人化しています。

anyway、なんでも民営化すれば良いというわけではありません。

PHILIP MORRISは、かつて、タバコがニコチン依存を引き起こす有害物質であることを立証した社内の研究者を解雇し研究資料を抹消しようとしました。今日、Exxon Mobil Corporationは温暖化を否定する研究を支援しています。

しかしながら、PHILIP MORRISは、その後、誤りを認め、ウェブに「喫煙には依存性があるというのが医学・科学上の圧倒的多数の見解であり、当社はこの見解に同意しています。」と記載しています。ExxonもPHILIP MORRISのように自分たちの誤りを認め、化石燃料の燃焼と地球温暖化に因果関係があることを正直に述べて欲しいと思います。

このように、民間企業とは自社の利益を追求するものであり、自社の不利益になることは行いません。しかし、public serviceとは、特定の団体や組織の利益を目的とするものではありません。

Posted by: 真魚 | June 14, 2008 at 10:41 AM

ルイージさん、

民博、東京へ移転しないかしら。
千里は、遠い、ですわ。

ま、あそこにあるから東大系列とは違うことができるのだけど。

Posted by: 真魚 | June 14, 2008 at 10:48 AM

真魚さん、

法人化=民営化ですか? 収入はどこから? Board Memberの内何人が民間人ですか?

New Orleansでのハリケーン問題が与えられたお金を政府(民主党)がきちんと災害防止に使わなかったからですよね?

私はタバコが大嫌いです。どんどんタバコ会社を責めてください。その代わり、タバコ会社に多量な税金を予算獲得の名目として課すリベラルのやり方ではなく、きちんと議会で話し合って、悪ければ販売を中止するなどきちんと対策をとって欲しいものです。オバマ氏はタバコ吸っているようですね。


<<民間企業とは自社の利益を追求するものであり、自社の不利益になることは行いません。

当たり前ですが、民間企業は良く(特にアメリカでは)社会に貢献します。慈善団体への寄付、施設の提供などなど、政府に頼る必要がない民間慈善事業を沢山行っています。リベラルの方々が大嫌いなマクドナルドも子供病院の近くに無料・安価で家族が止まれる施設を作っていますよね。アメリカの大学に行けば同じ様な施設や資金提供がされています。なぜか、社会思想された日本ではこれが少ない。ヨーロッパでも少ない。

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 16, 2008 at 03:20 AM

マイクさん

>なぜか、社会思想された日本ではこれが少ない。

......で?と言わざるを得ないw

現実少ないんですよ。ね?
日本の民間のそれが少ないという現状で
国営は即廃止、というのは暴論ですよ。

日本で少ないそれが増えない限り
日本人は国の関与を甘受、推奨し続けるのでは?

じゃあ、どう増やすんだって話ですが......

増やす方法なんて、税制優遇くらいしか
思い付かないけど......

Posted by: ルイージ | June 16, 2008 at 12:50 PM

はじめまして。
ずっと前にこのブログはよく見ていたのですが、自分のブログで『戦争の意味』なんかについて述べてしまったでまた来てみました。
ホントはコメントしたかったのですがこんなコゾーには『専門的な知識を土台にした意見』『大局から見た現実に即した指針についての発言』など言えるはずも無く…。前は「もっと勉強してからお伺いすることにしよう』と思ったのですが考えれば人生永遠に『1連続の勉強』だし…。
このブログを前に見ていたとき、『難しいことは判断外だけど(ときどき出てくるソースの英文とか読み飛ばしてるし)なんとなく納得できる意見を言うなあ』とよく思っていました。

身の程知らずが場違いなところに登場してるのでなければ良いのですが…。

よろしくおねがいします。ぺこり。

Posted by: 三日 | June 16, 2008 at 01:49 PM

ルィージさん、

税制優遇は政府ができる第一歩。相続税の廃止も。これも税制優遇かな?

きちんと自分の周りの面倒は自分で見る。政府と言う他人に任せる。災害が起きれば、気持ちを良くする為に寄付をする。日ごろは他人の事などかまってられないって言うのを変えないと。

政府は個人の自由を守る為にあるのではなく、束縛するものに… その様な世界をリベラル・社会主義・共産主義は作っていく。日本の文化、宗教もリベラル・社会主義・共産主義によって潰されている。

日本政府はお金持ちからすでに42%の税率でお金を奪っている。年収3000万円の人は手取り1800万円以下だ。年収1500万円の人は手取り1200万円だ。倍働いて手取りが50%上がるのみ。成功する理由をなくす制度が日本では出来上がっている。

一生働いて税金払って作ったお金を貯めても死ねばまた50%ほど持っていかれる。なぜ、お金を貯める必要があるのだろう?

行政に任すから自分で治すがなくなる。税金で全部もって行かれるのでれば、行政に任す。周りの人の境遇などどうでもよくなる。

最近増えている変な犯罪って何でだろう?リベラルの社会に近づくと、日本でもアメリカでも同じ現象が…

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 16, 2008 at 09:37 PM

三日さんよろ〜

>行政に任すから自分で治すがなくなる。
まあ、一理あるよね。

問題は
弥生時代の土器を
どれだけの人が
自腹を切ってまで
保存しようと思うかですがw

Posted by: ルイージ | June 17, 2008 at 12:18 PM

ルィージさん、

アメリカの大学などではいろんな学問に対して寄付金が集められています。この民博も基本大学の研究対象のようですから、土器のかけらに対しての寄付ではなく、その時代の調査・研究に対して… その様な分野でもお金が集められる環境を作るのが大学の任務の一つでは?

気候学と言うお金が集まらない学問に現在とてつもない金額が集まっている。一度動き出すと、止まらないぐらいのお金が。止めようとする人をコケにしてもかまわないぐらい… 

学者もがんばればお金を集める事が出来ますよね。

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 17, 2008 at 12:47 PM

Mike,

アメリカと日本では税制が違います。アメリカでは、慈善事業や文化事業に寄付した金額は課税対象から外されるため、税金でとられるよりも社会貢献をした方が企業イメージが良くなるのでやっています。ようするに、企業の利益のためです。それが悪いとは思いませんが、企業の援助というのはそうしたものであるということを理解する必要があります。

Posted by: 真魚 | June 18, 2008 at 02:03 AM

三日さん、はじめまして。

ここのところ更新が滞っていまして申し訳ありません。
せっかく来ていただいて、すみません。
どうぞ気軽るにコメントをしてください。

『戦争の意味はあるか?』ということについて、「戦争」と一言で言っても、人それぞれ頭に浮かぶものが違っているので、一概に言うのはなかなか困難ですね。関ヶ原の合戦だって戦争だったし、イラク戦争も戦争でした。人の集団と集団が争うという意味で言うのなら、およそ人類が発生した時からやってきたことでしょうし。

ただ、言えることは、近代において戦争は根本的に違うものになったということです。原爆投下や東京大空襲に戦略的あるいは戦術的に意味があったのかという、そんなものはなかった、ということになるのですが、ここに「戦争は総力戦である」という考え方があります。総力戦というのは、第一次世界大戦以後の新しい考え方です。ようするに、国家が一丸となって戦争を遂行していくということです。そこまでしなくては、戦争で消耗する膨大な弾薬・燃料、兵器、そして戦闘員がまかなえない、というか、それを可能にする工業力と科学技術を人間は持つようになって、そうした大規模な戦争を行うことが可能になったとでも言いましょうか。

総力戦ですから、戦場にいう兵士だけを殺害するのではなく、その母国の工業力を壊滅し、その国民の戦意を喪失させることはありだろ、というわけです。よって、原爆投下も東京大空襲も、その論理で正当化できます。人の集団は「意味」がなくては組織的な動きはできません。近代の戦争というのは、国家全体が組織的に動かなくてはなりません。よって、国家は、戦争の「意味」を作り出すんです。戦争の意味があるか、ないか、ではなく、国家は戦争の意味を作り出し、それを国民に知らしめるんです。それがすごく巨大な機械のようにというか、巨大なシステムみたいなものになっているというか。

戦争の意味なんてないやい、と言ういち個人も、その巨大なシステムに組み込まれて、戦争遂行のパーツのひとつになっていく、戦争というものにはそうしたものがあります。ですから、戦争の意味を問うよりも、戦争の意味を作り出していく戦争というか国家、そのものの本質を問うことが必要だと思います。

これ、戦争に限らず、自己の意味を自己が創出していく機能を持って、無限軌道を走っているのが現代資本主義なのです。

Posted by: 真魚 | June 18, 2008 at 02:08 AM

レスありがとうございます!!
>国が戦争の意味を作り出す
『国』というのは個人の集まりで(それが足されて混ざって変容して『集団の意識』というものが出来るのだけど)、『トップの人たち』も人間だと思うんですよ。お腹も空けば、トイレにも行く。ほんの小さな子供の頃なら、お母さんに嫌われたら、悲しい。
だから結局、『戦争の意味』を作り出すのは国家という人間。
「トップのひとたち」「集団の意識とその中の個人」の
『意味を作り出さなければいけない理由』とか、『ある「その作り出された意味」を信じる理由』を考えるのが私の今のやり方なのかな、と思います。

『意味を作り出さなければいけない理由』っていうのは、何かが行動するときは必ず「目的」があって、でも正直に言ったらみんな相手にしてくれないからもっともらしい『意味をつくりだす』んですよね。(個人的には全部正直に言ってこちらにも利益が在る妥協案を模索してくれたらうれしいのですが)。その『意味』を書いた人が、本当の自分(たち)の目的が自分(たち)に対してはっきりしている場合は、その目的はなんなのか。
『意味』を書いてる人が、自分にとってもその本当の『目的』が実は判っていない時は、知るべきは本当の目的に加えて何故それが直視できないのか。
『作り出された「意味」を信じる理由』っていうのは、人はあまりのにも荒唐無稽だったり、自分に関係ない理由を提出されても信じないけど、何故自分はその『意味』を受容してしまうのか、ってことです。
例えば、人々がカリスマ独裁者についていく理由のひとつの場合として、自分が出来ない(キラキラ輝く等)、したくないこと(自分の足で立ち思考する)を代わりにしてもらってる、とかがありますよね。今考えたんですが。

ここらへんのことがが解けたらいろんななんやかやが解けるのかもしれないし、『自分で判らない自分の事』を知れたら、ベクトルは良いほうへ向かっていくものだと思うし、この二つのことの類のことを考えるという行為を始められること自体が良い変化だと思います。

『自分研究』なら立場とか国とか関係ナシに個人で出来る/しか出来ないことだと思います。
もちろん世界ぬきに自己は存在しないから、『目をつぶる』という形で自分の殻の中にだけ篭っていては意味が無いのですが。

わたし流に考えるとこうなりました。

Posted by: 三日 | June 18, 2008 at 04:04 AM

ではリベラルな真魚さんはその税制を変えるべきと思っていますか?それとも、企業が政府に代わって民間の力で問題を解決するより政府が税金を課して集めたお金でやるべきだと?

ちなみに、ゴア氏の家のエネルギー消費が10%上がったようですね。真魚さんのヒーローはほんとに”より平等なブタ”ですね。

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 18, 2008 at 06:57 AM

逆にさ、
アメリカで税制優遇をなくしても
現状と変わらない寄付が集まるとは
マイクさんだって考えてないんですよね?

寄付すらも経済活動の一環と。

どっちが良いも悪いもなくね?w

Posted by: ルイージ | June 18, 2008 at 12:32 PM

ルィージさん、

どうかな? ブッシュ大統領は給料の10%を寄付にまわしている。チェーニー副大統領はなんと70%!レーガン元大統領も10%以上を寄付していたと。それに比べて、オバマ氏は1%未満。クリントン夫妻は大統領を辞めた後、寄付を行っているけど、ほとんどがクリントン大統領図書館など基本自分に直接利益が来る団体に寄付しているようです。

アメリカでは会社が福祉や寄付に関わらなければそこで働きたくないという人も結構います。良い人材を集める為にも福祉・寄付に参加する必要が会社としてあるようです。東京の外資系会社でもその傾向は見れます。日本の企業で福祉や寄付を活発に行っている、それを社外にアピールしているのを見る機会は少ないのでは??

また、相続税はアメリカでは確か6000万円以下には適用されなくなった(オバマ氏はこれを変えるでしょうが…)のですが、だからと言って6000万円以下の人達からの寄付が減ったと言う情報は聞きません。

リベラルの世界では奉仕は強制されるものとお考え。それ以外の世界では奉仕、福祉、寄付は免罪で助けられているかも知れませんが、無くなるものではないと。せめて、アメリカがリベラル化しない限り。

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 18, 2008 at 01:51 PM

三日さん、

戦争の意味、について続けます。

「戦争」の「意味」、ではなく、「戦争が意味を生み出す」ということを考えることが大切なんです、ということについて、もう少し書きます(ここ、わかってもらいたいのです)。

「戦争」の「意味」ということで言えば、なんでも意味になるんです。その意味の是非を問うことは、それこそ意味がないのです。なぜなら、そんなもの実体はないのですから。そんなものは虚構であり、フィクションなんです。しかしながら、じゃあ、その虚構性を指摘し、それを否定することで話が終わるのか、というと、そうではない、ということが重要なのです。

その虚構であり、フィクションであるものが、あたかも実体があるものであるかのように、社会的な事実となり、力となり、システムになって、集団や個人に強制力を持つものとして関わってくる、ということなのです。むしろ虚構であるが故に、否、虚構であればあるほど、「あたかも実体があるものであるかのように、社会的な事実となり、力となり、システムになって、集団や個人に強制力を持つものとして関わってくる」。これは一体なんなのか、ということを考えなくてはならないと思います。問うべきことは、これなのです。

戦争について考える上でのよく起こる誤りは、戦争と戦闘を混在して考えてしまうことです。戦争と戦闘は分けて考えるべきものです。現代における戦争とは「敵と味方の兵士や戦車や戦闘機などが戦場で戦闘をする」ではなく、「社会がある状態に置かれる」のことなのです。「敵と味方の兵士や戦車や戦闘機などが戦場で戦闘をする」ことは、「社会がある状態に置かれる」ことのいわば結果のひとつであって、それが主体ではありません。

僕がこれを理解したのは、アニメ映画の『機動警察パトレイバー2』という映画から学びました。これは、陸上自衛隊が東南アジアにPKOで派兵されて、ある小隊が敵と遭遇しますが、武力行為は禁じられているため結局その小隊は敵の攻撃を受けて壊滅します。小隊長は負傷し、部下は戦死します。この小隊長が日本に帰国し、同志たちと共に東京でテロを起こすという物語です。

この物語で印象的だったシーンのひとつに、府中の中部方面隊防空司令部のシーンがあります。どういうものかというと、レーダースクリーンに突然、爆装した未確認機が出現し、慌てふためく防空指令は航自の百里基地からのF15に未確認機の確認を指示します。百里のF15は指示された空域に行くのですが、そこに未確認機らしき姿はなし。その時、ジャミングが起きて、F15と通信ができなくなります。レーダースクリーンには依然として未確認機がある。百里のF15もある。そこで、防空指令は小松基地のF15を向かわせます。そのとき、レーダースクリーンから百里のF15が消えます。未確認機に撃墜されたと思った防空指令は、小松のF15に未確認機への攻撃命令と入間の第1高射群に迎撃命令を出します。

ところが、この「レーダスクリーンに映った未確認機」は、テロの犯人が航自のシステムにハッキングして行ったものだったんです。存在しない敵機だったんです。まず最初に、ありもしない敵機をレーダースクリーンに出し、確認に来た百里のF15が近ずいてきたら、最初の敵機の機影と百里のF15の機影をすりかえる、ということを行っていたのです。ここで重要なのは、防空指令にとって、実際にその敵機がその空を飛んでいるのか、存在しているのか、ということはどうでもいいことで、レーダースクリーンに何が写っているのか、で判断するということです。だって、実際の空がレーダーに映っているんだろ、ということなのでしょうけど。確かに機械はそうなっているですが、そうである保証はありません。機械は人の意思でどうとでも動きますから。システムへの信頼性とは、そういう、テロとかハッキングとかない(はずだ)、機械は誤作動しない(はずだ)、という根拠のない保証の上に成り立っているだけなのです。

だから、今の防空システムなんて意味ないじゃん、こんなものなくそう、というわけではありません。防空指令の判断は「正しいかった」とか「間違っていた」とか、そういうことが言いたいのではありません。ようするに、今の時代というのは、こうなっているという状況認識が必要なのだということです。この映画での、元自衛官のテロの犯人が伝えたかったこともそういうことなんじゃないかなと思います。テレビのスクリーン越しに、他国の戦争を眺めていて、自分たちは戦争とは無関係だ、平和なんだと思っている、その虚構と欺瞞と未熟さを伝えたかったのだと思います。

そして、僕たちもまたレーダースクリーンを見て判断している防空指令と「同じ」なんです。だったら、レーダースクリーンを見るのはもうやめて、実際のリアルな空を見ようよ、その方が正しい判断ができるよ、ということではないのです。我々は、レーダースクリーンを見て判断せざる得ないのです。ここから逃れることはできません。しかも、我々が見ているレーダースクリーンは、あるものの意思が介在しています。いわば、国家なり、企業なりがハッキングしているレーダースクリーンなのです。

ですから、今の僕たちに必要なことは、その実体の有無や、その実体そのものの意味を問うのではなく(もちろん、これはこれで必要です)、それを「意味ある実体」として社会的に(あるいは個人の内面的に)成らしめている、その過程や構造や状況を考えることが必要なのです。大きな枠組みで物事を考えるようになってください。

Posted by: 真魚 | June 19, 2008 at 01:29 AM

Mike,

日本もアメリカのように、企業が寄付や支援を行うことは課税の対象にしない税制にすべきだと思います。ただ、日本とアメリカはdonationについての文化の違いがありますから、アメリカのようにはならないですね。

政府には、政府でしかできないことがあります。FDRのTennessee Valley AuthorityやJFKのApollo programなどが民間企業にできたでしょうか。

Posted by: 真魚 | June 19, 2008 at 01:49 AM

真魚さん、

TVAやApollo Programなど大型インフラ・R&Dは政府がすべき事業ではないでしょうか?この事業の結果、沢山の人たちが必要とする仕事や企業が必要とする基盤ができたわけですから。

真魚さんは政府が食物の生産・流通を行うべきと考えですか?政府がこの様な事業を行って成功した例はほとんどありませんよね?食物の生産・流通が個人・企業が行う事で毎日日本・アメリカ・ヨーロッパなどの人口が食べていけます。リベラルの考えではこの様なサービスこそ政府が提供すべきではないのでは?

この様な基礎的サービス(電力・ガソリン・ガス・電話・テレビなどなど)が民営化されればされるほどサービスが向上して安くなっています。

サービスを提供するにあたり、政府が提供して成功する例は、民間が提供して成功する例の何分の一でしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 19, 2008 at 06:41 AM

マイクさん
>ブッシュ大統領は給料の10%を寄付にまわしている。
>チェーニー副大統領はなんと70%!
>それに比べて、オバマ氏は1%未満。

こういう数字のマジックは好きじゃないな。

http://homepage3.nifty.com/npolink/news/jprnold.html

>ホワイトハウスが発表したところによると、
>ブッシュ大統領夫妻は2007年度に所得の約18%をNPOに寄付した。

>オバマ上院議員と妻のミッシェルさんは、
>2007年度に所得の5.7%をNPOに寄付

>所得比では、ブッシュ大統領夫妻よりはるかに少ないが、
>420万ドルもの所得があったため、NPOへの寄付総額は24万ドル以上と、
>大統領夫妻よりも多くなっている。

Posted by: ルイージ | June 19, 2008 at 06:59 PM

ちなみにリンク先のタイトルは
“ブッシュ16万ドル、オバマ24万ドル:NPOへの寄付”

Posted by: ルイージ | June 19, 2008 at 07:01 PM

またまたレスありがとうございます!
レスしてくださった全文、非常に納得できることというか、全部今私の中にある考えと大きな意味でほぼ同じ気がするのですが。

あ、関係ないけども、私はどこかに『自分の安らぎどおりに在る最終結論』があるとは思っていませんし、『戦争は数々の言葉に騙されそうになるが真実的には悪だ』とは今は思っていません。


ウソはウソで、『何を言っていないのか』『どこを強調し、どこをエサにし、基調となっている理論は何なのか』で中々有用な情報にもなりえると思うのです。

Posted by: 三日 | June 19, 2008 at 07:26 PM

三日さん
>『何を言っていないのか』

戦争をする指導者がやる方法で

「戦争をするメリット」と
「戦争をしないデメリット」を語る。

というのがあります。
これは良さそうに見えますが実は
「戦争をするデメリット」と
「戦争をしないメリット」を語っていません。

聞く人によってはメリットとデメリットの
両方を聞いたような錯覚を憶えますw

Posted by: ルイージ | June 19, 2008 at 07:49 PM

>真魚さん
言い訳してるように見えるかもしれないのですが、ホントのこのレスの全文感じるのは圧倒とか意見が違う怒りとか混乱ではなく『納得』するのです。どこが自分の意見と違っていて何を理解できていないのかも判らないのです。
>ルイージさん
そうなんですか…戦争する指導者がどんなことを言っているかはあんまりよく知らないし、ブッシュさんが演説してたときは意図的に聴かないようにしてた節もあるのでよく判りませんが…。
それは『同じことをムードだけ変えて言っている』ということでしょうか?

Posted by: 三日 | June 19, 2008 at 07:57 PM

ルィージさん、

2007年に彼は大統領候補としてがんばっていましたので… 2002年にさかのぼると:
In 2002, the year before Obama launched his campaign for U.S. Senate, the Obamas reported income of $259,394, ranking them in the top 2 percent of U.S. households, according to Census Bureau statistics. That year the Obamas claimed $1,050 in deductions for gifts to charity, or 0.4 percent of their income. The average U.S. household totaled $1,872 in gifts to charity in 2002, according to the Center on Philanthropy at Indiana University.

そして、

From 1997 through 2002, the Obamas reported devoting less than 1 percent of their household income to charity. In 2005, as the book-deal money poured in, they reported $1.65 million in combined income, with $77,315, or 4.7 percent, going to charity.

Only a few of the tax returns released by Obama detail the recipients of his charity. In 1998, when the Obamas reported a combined household income of $191,146 and $1,100 in cash donations to charity, the biggest gift went to Trinity. It totaled $400, about 0.2 percent of their combined income.

彼が20年間行っていた教会では収入の10%を寄付すべきだと。その教会での説教はなぜか聴いていなかったと最近弁明したましたからしかたがないかな?

ちなみに、上記はChicago Tribune紙より。Yahooでobama charity contributionsで調べれば見つかりますよ。

Cheney氏の場合は2005年に:
In one of the largest sums ever donated to charity by a U.S. public official, Vice President Dick Cheney and his wife Lynne gave away nearly $7 million last year to help the poor and to medical research.

According to income tax information released by the White House on Friday, the Cheneys' adjusted gross income in 2005 was $8,819,006.

会社のオプションで一時的に手に入ったお金の77%を寄付。

民主党のリーダー達を調べるとほんとに寄付に出したお金って少ないんですよ。

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 19, 2008 at 10:09 PM

三日さん、

ええ、三日さんも「何故自分はその『意味』を受容してしまうのか、ってことです。」と書かれています。それでいいんです。
ようするに、そういうことなんだ、というわけです(^_^)

Posted by: 真魚 | June 20, 2008 at 12:50 AM

マイクさん
>2002年にさかのぼると

ブッシュの10%ってのは
2006年の数字だと思うけど
オバマだけ
大統領候補前にさかのぼるのは
比較として成り立たちません。

かなりずるいですw

それともブッシュは大統領候補になる以前から
常に10%の寄付をしてたの?

Posted by: ルイージ | June 20, 2008 at 12:21 PM

ちなみに今回私はマケイン支持ですw
彼個人の寄付は約25%。

しかし、富豪の奥さんとは別申告なので
オバマ夫妻のように共同で申告したら......?

まあ、こういう数字のマジックで
人を貶めるのはやはり好きじゃないな。

Posted by: ルイージ | June 20, 2008 at 12:50 PM

ルィージさん、

ブッシュ氏は改心してアル中を蹴ったときから最低10%キリスト教の教えに基づいて寄付などしています。オバマ氏は自分は何も寄付しないが、企業や個人に対してもっと税金を払えとか社会に貢献しろと… 

リベラルだからしかたが無いのかも。

ゴア氏も温暖化対応を他人に押し付けながら、自分の家での消費を10%引き上げています。不都合な事実は彼の消費パターンかな?去年や海外旅行を沢山して賞をもらっていたのでテレビのつけ忘れかもしれませんね。

ゴア氏が尊敬する真魚さんから説明があると思うのですが、首を長くして待つしかないかも。

私はマケイン氏が好きではありません。しかし、オバマ氏よりは良い政策を。カーターの二期目は必要ありませんから。

両者ともリベラルな候補ですね。

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 20, 2008 at 09:32 PM

マイクさん
>オバマ氏は自分は何も寄付しないが
>2007年に彼は大統領候補としてがんばっていましたので…

二律背反。

年収に対して何%寄付したか?
個人的にはどうでもいいです。

年収7000万で10%は偉いと思うけど

年収200万で25%寄付したと聞いたら
生活大丈夫?とか思うし。

年収200万でも資産100億とかなら
75%でも驚きはしない。

Posted by: ルイージ | June 21, 2008 at 10:09 AM

ルィージさん、

<<年収に対して何%寄付したか?

上記に書いてありますが、That year the Obamas claimed $1,050 in deductions for gifts to charity, or 0.4 percent of their income.

金持ちはもっと税金を払って社会に貢献すべきだと彼は訴えています。

これがリベラルの方々の問題だと。ゴア氏と同じですよね。温暖化対応で皆は苦しむべきだと。しかし、自分は10%もエネルギー消費を増やしている。京都議定書の目標は他人が達成して、自分は浪費を続けてる訳ですから。

真魚さんはこのゴア氏についてどう思っているのでしょうかね?

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 21, 2008 at 02:06 PM

Mike、

ゴア氏の家にいくつプールがあろうが、ゴア氏が何台のアップルのコンピュータを持っていようが、I don't care.ですが。

Posted by: 真魚 | June 27, 2008 at 02:08 AM

私も彼が幾つプールを持とうが、アップルのコンピューターを持とうが、興味ありません。

しかし、彼は他人に対して温暖化対応で経済的犠牲を求めています。二酸化炭素の排出を経済縮小までしてでも行えと真魚さんが大好きな映画で求めています。科学的に嘘だとわかっていてもプロパガンダとして使って訴えています。

その人が自分のエネルギー消費量を10%増やしています。彼の家では普通の人が使う10倍のエネルギーを消費していますから、減らす事は可能なはずですよね?

ゴア氏が自分のエネルギー消費を減らせない事について、人間による温暖化を信じる真魚さんはどう思いますか?

このような行いを温暖化対応推進してノーベル平和賞を得た人が行ってよいのでしょうか?私にははゴア氏が”より平等なブタ”にしか見えませんが?真魚さんの目にはどう映るのでしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | June 27, 2008 at 07:30 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36163/41463640

Listed below are links to weblogs that reference 大阪へ行った:

» 郵便局転送情報は当サイトで決まり! [郵便局転送情報は当サイトで決まり!がたくさん♪]
お得な郵便局転送情報は当サイトで決まり!をお探しの方に・・・ [Read More]

Tracked on June 08, 2008 at 02:01 PM

« 『トム・ヤム・クン』を観る | Main | Al Gore Endorses Obama »