日本占領政策としてのテレビの普及
先日、渋谷のHMVへ行くと、押井さんの『真・女立喰師列伝』のDVDを発見。押井さんの映画だしな、ということで購入。で、何日かたった後で、何気なく見てみたのだけど、この短編集映画の中の「クレープのマミ」を見て、なんとそうだったのか!!ということを知る。戦後日本でのテレビジョンの普及は、アメリカの対日政策のひとつであったということだ。
物語の中で、小倉優子が演じる立ち喰い師「クレープのマミ」はこう語る。60年代と70年代の安保闘争を繰り返さないように、日本のワカイモンたちの関心を政治から遠ざけるために、80年代のメディアはエンターティメント主流になった。アイドルという幻想を作り、そのへんのどこにでもいるフツーにお兄ちゃんや女の子がテレビでスターになるというシステムを作ったという。その代表的番組こそ、「夕焼けニャ・・」じゃなくて「たそがれ、ぴょんぴょん」という番組なのだという。これらすべて、アメリカと日本政府の陰謀であった!!!と言いながら山のようなたくさんのクレープを片っ端から口にほおばるマミであった。もちろん、タダで。だって、立ち喰い師なんだから。
いや、これ、そうだったのかと、モロ80年代のワカイモンの一人であったワタシは思ってしまうのであった。 うーむ、これもGHQが絡んでいたのか。恐るべしアメリカの対日占領政策、である。
閑話休題(あだしごとはさておきつ)
戦後の日本でテレビ放送が普及したことに、アメリカの占領政策が大きく関与していたということはフィクションではない。これは事実である。というわけで、戦後の日本のテレビの普及と、アメリカの反共政策の関係について、つまりは、テレビによってアメリカの民主主義や生活様式を日本人に見せることによって、日本を心理的に占領し続けようという、戦後日本でのアメリカのプロパガンダとしてのテレビとその普及について、今、ちょっと調べている。
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