小沢代表、テロ特措法の延長に反対
民主党の小沢代表が、シーファー駐日米大使に「アフガニスタンの戦争はブッシュ米大統領が『米国の戦争だ』と言って、国際社会の合意なしに米国独自で始めた。日本の直接の平和、安全と関係ない区域に米国や他の国と部隊を派遣して、共同の作戦をすることはできない」と述べ、テロ特措法の延長に反対したという。
小沢代表が述べたことは、至極当然で、あたりまえのことだ。思えば、こうした、至極当然で、あたりまえのことを、アメリカに向かって堂々と言う政治家は、これまでいなかった(吉田茂以来かも)。民主党のサイトで、このニュースを読んでみると、その中でこう書いてある。
「小沢代表は、自分自身も民主党も自民党以上に、国際平和のために日本が積極的に協力すべきだと考えていることを力説したうえ、民主党の掲げる安全保障の原則について党の「政権政策(政策マグナカルタ)」を基に、(1)日本が自衛権を行使するのは、個別的であれ集団的であれ、日本自身が攻撃を受けた場合に限る(2)国際社会の合意に基づき、国連の平和活動には積極的に参加する――との原則を説明(した)」
これは、安倍総理の言う集団的自衛権の解釈とは、真っ向から対立する。
安倍首相は「今後とも自衛隊の活動を続けていくことが期待されている。」(期待されているって、どこから?)と述べたという。しかし、「今後とも自衛隊の活動を続けていく」という、その活動とは、具体的になんなのかというと、アメリカ軍の後方支援なのである。今のように、インド洋で警戒監視する艦船やヘリの燃料と水の補給をすることや、在日米軍基地間や在日米軍基地とグアムなどとの間の輸送支援を行い、イラクで輸送任務を行うことが日本国自衛隊のやることなのであろうか。
それにしても、在日米軍基地間の輸送まで、空自が請け負っていた(笑)とは驚きだ。 小牧基地の第1輸送航空隊のC-130Hって、グアムまで行けるとは知らなかった。てゆーか、そもそも、天下のアメリカ軍が、なんで自分たちでできないのか不思議だ!!テロ特措法に基づく対米支援ということで、ニッポンの自衛隊のみなさんは、アメリカのために日々つくしているのである。
と同時に、こうしたことやって、日本は世界平和に貢献しているんです、とするニッポンの政治の態度というか姿勢というか、そうしたものの、あまりにも底が薄くて浅いというか。むしろ、こうしたことが、逆にアメリカから見て、ますます日本は国際政治ではどうでもいい国だなと評価されることになる。むしろ、小沢代表のように、正論を正面から明確に言う方が高く評価される(というか、国際基準で当然のことなのだけれど)。
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