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July 10, 2007

"An Inconvenient Truth"日本版DVD発売

 アル・ゴアの映画"An Inconvenient Truth"の日本版DVDがようやく発売された。アメリカでは公開の後、すぐにアメリカではDVDが出たが、なんかしらんけど日本ではこんなに遅れた(そもそも、映画の日本での公開そのものが遅かった)。アメリカでDVDが出た時に、アマゾンで購入し、日本語版DVDではなにか追加があるのかなと思っていたが、英語版と内容は同じであった。DVDでは特典で映画公開後に新しく判明した温暖化の情報をゴア自身が述べている。当然のことながら、事態はますます悪化している。

 日本での公開の時は見に行かなかったので、日本語字幕で初めて見た、こうやって、自宅で、iMacの前に座って、もう一度じっくり見ると、なるほどそうだったのかと、改めてこの映画の良さがわかる。アル・ゴアという希有な政治家の存在もある。パネルを前して、人がレクチャーするという、とても人々が映画として見るにはおもしろくもなんともない内容のものを、うまくドキュメンタリーとして作っているなと思った。DVDのコメンタリーで、監督のデイビス・グッゲンハイムは「この映画を誰かの政策の道具にしたくない。民主党も共和党も関係ない。真実を受け入れられる理性的な人に見てほしい」と述べている。

 CO2の排出量が1年の中で増減するのは、地球の自転に関係しているという部分が、アメリカで見た時は、なにを言っているのかよくわからなかったが、日本語字幕で見たら一発でわかってしまった。で、意味がわかると、その部分は、今度は英語だけで聞いてもわかるようになった。ワタシの英語力など、そんなもんなのである。ゴアの説明は、複雑な科学理論を見事にうまく説明している。ここで思い出すのが、同じく優れた科学ドキュメンタリーであるカール・セーガンの『コスモス』である。暗い宇宙空間の中で、遠くに、ぽつんと光る小さな青い点が我々のいる地球なのだという視点は、ゴアもセーガンも同じだ。

 特典には、メリッサ・エスリッジの映画の主題歌"I Need To Wake Up"のミュージックビデオ付き。この歌はいい。これも日本のiTunes Storeでも最近ダウンロード購入ができるようになった。思えば、去年ニューヨークの映画館の暗闇の中で、この歌を聴いて感動していたものであったが、ようやくiPodでいつでも聴けるようになった。

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Comments

日本語版では間違った情報は訂正されていますか?

MikeRossTky

人は間違いの積み重ねの中から真実を発見してゆきます。あらゆる学問と知識はそうやって進歩してきました。

間違えを間違えと認めて、科学的に”真実”を問わないと、何時までたっても進歩しません。コペルニクス、ガリレオ、ニュートンなど偉大なる科学者は真実を問い続けた。

ゴア氏は政治家だからその必要性は無いのかも知れない。しかし、良い政治家は間違えを認めて社会に誠実に必要な事を説明して同意を得られるはずだ。

嘘や偽りを使わないと民衆に語れない政治家は社会に悪影響しか与えない。

残念ながら、ゴア氏は嘘、偽りを使わないとコミュニケーションが取れない人のようだ。

MikeRossTky

>嘘や偽りを使わないと民衆に語れない政治家は社会に悪影響しか与えない。<

マイクさんはいつも良いこというね。
まったく同意。

大量破壊兵器とかね。

舎さん、

善意のショッカーかもよw
あるいは
無実の市民を踏みつぶすウルトラマンとか。
脱線w

真魚さんの認定に
私は特に同意しない程度の認識ですが

マイク氏の自己棚上げ、他者揚げ足取りに
突っ込むのは

それはそれで楽しいですよ。

舎さんは真魚さんには突っ込むけど
マイクさんのボケはガン無視?

マイク氏が良いこと言ってるので引用

『間違えを間違えと認めて、科学的に”真実”を問わないと、何時までたっても進歩しません。』

大量破壊兵器は科学的に発見できなかったが

独裁者を排除することは正しいとか
理論のねじ曲げで間違えを間違えと認めない
人間は、何時までたっても進歩しませんね。

舎さん、
「私と真魚さんの関係はそこまで険悪ではないです。」

どこを読んでそう感じました?
私は舎さんと真魚さんが険悪だと思ったことはないですよ?


>とても全てのコメントは読みきれないので、そのように思うことも理解できます。<

私が、真魚さんのblog上での「全てのコメント」を読んでいないというのは、「科学的な真実」ですか?

印象や推論によるご批判はお断りします。
というか勝手に理解されても困りますね(^_^;

この米欄の流れだけ見直してみましたが

私が
「舎さんと真魚さんが険悪」
と取れる発言はしてませんね。
実際思ったことないし。

前のイラク戦争支持の時もそうだったけど
舎さん勘違いしすぎ。

ちなみに、何故こんなどうでも良い
会話を繰り返すかと言えば

舎さんが、
「人は間違いの積み重ねの中から真実を発見してゆきます。」

マイクさんが
「間違えを間違えと認めて、科学的に”真実”を問わないと、何時までたっても進歩しません。」
と言っているからですからね。

少なくともマイクさんは
自分の間違いを認めずに
他者の間違いを論ってばかりなので
そういうボケには私、突っ込んでます。

ルイージさん、

なにしろ、彼らは、今度はイランが核兵器を持っていると言って、戦争をしようとしている輩ですから。真実を述べる、こんなものはひとかけらもない人々なのです。アル・ゴアとかマイケル・ムーアのような、彼らにとっての不都合な事実を映画でやるヤツは、嘘つき呼ばわりして潰す。これが彼らのやり方です。

舎さん、

>>人は間違いの積み重ねから真実を発見する

はっ?温暖化の原因は人類の産業によるものであるというのは事実ですが・・・・・。

舎さん、

いえいえ、「彼ら」の中に舎さんを含めたつもりはありませんが・・・・。
まあ、いいんですけど。
ショッカーでないのならば、ゲルショッカーかな。デストロンかな。ブラックサタンかな。(このへんまでしか見ていない)(クウガはDVDで全部見ましたが)

真魚さんも極端だしw
ちなみにショッカーの目的は
世界征服w

現在
この目的を持った世界の指導者が
果たしていますかね?知らないだけ?

舎さんのサイトで
「中東の民主化は世界平和の重要な第一歩である。」
とあったけど、アメリカ人が本気でこう考えての
一連の行動だと見れば
ショッカーと同等に私は扱えないです。
善意だよね?知らんけど。

でも、「押しつけの民主主義で世界平和」
なんて発想は
日本という先例がなければ一笑に付されると
思うのは私だけかな?

世界平和の第一歩なら
「相互理解」
だと思うけど。

民主主義でなければ平和でないなんて
それなんて排他主義?とかね

ルイージさん、

善意で戦争はやらんでしょう。やっぱ。クリントン政権のソマリア介入は善意だったかもしれませんけど。あれは、いかにもクリントン政権らしいつーか。善意だけだと、ああいう結果になるんです。

で、世界平和の第一歩とは何か。それはもう、アメリカは他国に無用の介入をしない、ということです。

「やめよう、外国へのおっせっかい介入」
「外国に軍隊を送らない、外国の親米グループにカネを送らない、外国の反米指導者を暗殺しない」の3ない主義

こうしたことをスローガンにする人が、今度の大統領になって欲しいですねえ。

真魚さん
「善意で戦争はやらんでしょう。」

そんなことないよ。

誰かが
「中東の民主化は世界平和の重要な第一歩である。」
と「本気」で考えて、
「世界平和」と
「民主化」の為に
「戦争」
すればそれは善意でしょ?

正誤はともかくねw
書いてて頭イタくなってくるけどorz

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