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April 16, 2006

Europe does not need 小泉

 ここで何度も書いていることであるが、NewsWeekはなぜか日本のことになると、わけのわからない記事を書くことが多い。

 そんな記事のひとつが、NewsWeek April3号の"Europe Needs Its Own Koizumi"(ヨーロッパは小泉を必要とする)と題された記事だ。この記事では、今、ヨーロッパは日本の小泉総理(のような政治リーダーを)求めているのだと書いてある。もはや、このタイトルを見ただけで、なにを言っているんや、こいつは、という気分になってくるが、ここはひとつ天下のNewsWeekが書いているので、どれどれと読んでみると、

"The first lesson is that timing is everything. Japan got reform right by cleaning up its debt-burdened and politically connected banks first. A more independent and vibrant financial sector forced corporations to streamline, and to press reforms on workers, including an end to promises of lifetime employment. Yet there was no popular revolt, because the emerging recovery was bringing Japan back, making reform respectable. In Europe, where leaders first pushed labor and welfare reform, the result has been no improvement in growth, and massive street protests against declining benefits and job security."

 意訳してみると、ようするにタイミングが重要なのだと書いてある。日本は、まず最初に国の負債の解消と銀行に政治的に介入し、独立した財政部門が企業を合理化させ、終身雇用制度の廃止を含む労働改革を行わせたのだという。国民の大規模な抵抗はない、なぜならば、景気の回復が過去の日本を取り戻してくれたので、国民は改革を高く評価しているという。これに対して、ヨーロッパでは、まず労働問題と福祉問題に手をつけてしまった。その結果、景気は良くならず、そして利益と職業の保証を失うことに対して、大規模な民衆の抵抗運動が起きてしまったと書いてある。

 続いて、こう書いている。

"The second lesson: it's the politics, stupid. Prime Minister Junichiro Koizumi has transformed his ruling Liberal Democratic Party from a coalition of powerful factions defending conservative rural interests into a modern party bent on reform. Europe, meanwhile, remains caught in a political trap, as powerful interest groups defend an inefficient system: farmers fight for massive agricultural subsidies; older workers for generous pensions."

 つまり、経済ではなく、政治が重要なのだという。小泉純一郎は、自民党を、保守的な地方の利益を主張する強い派閥の連合の政党から合理的な政党へと自民党を変革させた。その一方で、ヨーロッパでは、巨額の農業補助金を求める農民や潤沢な年金を求める高齢者たちといった非効率なシステムを弁護する利益団体たちの政治的な罠に捕らわれたままであるという。

 よって、日本のコイズミは、なんと優れた政治家なのであろうか。ヨーロッパは彼のような指導者を求めているのだと言うわけである。

 はあ?景気が回復した?自民党が合理的な政党になった?

 この記事を書いたAngel Ubideという人は、日本のことをまったく知らないとしか言いようがない。今の政府は格差社会のことなどまったくお構いなし、むしろ「格差があるのはあたりまえ」と言っている。それで何をやってきたのかというと、銀行に税金である公的資金をつぎ込み、ひたすら金利を安くしてしてきた。これで銀行の業績が良くなって当然なのである。銀行は、本来、国民のものであった公的資金と、顧客に支払うべき預金の金利を、全部、自分たちの懐に入れたわけである。これで銀行の業績が良くならない方が不思議であろう。

 今、言われている景気回復とは、いわば限られたパイの配分が変わっただけである。中小企業が切り捨てられ、大企業の業績が良くなっただけである。全体の富そのものが増えたわけではない。その大企業の業績の良さは、中国関連特需である。では中国関連特需で景気がいいのならば、日本全国で景気が良くならないのはなぜか、なぜ「景気がいい」は大企業や大都市圏だけになるのか。まず、今の日本人でカネがあるのが年寄りであって、この世代はカネはあるが消費はあまりしない。モノを買う必要がない。この世代が、これからますます増えていく。そして、モノを買う必要がある30代、40代の世代にはカネがない。次に考えられることは、IT化が進み、これまでのような規模の数の人を必要としなくなった。さらに年金や保険金制度への不安から、全体的に消費者の消費マインドは冷えているということが挙げられるであろう。

 上記のNewsweekの記事に戻れば、小泉政府は、今の政策では必然的に発生する社会格差の問題を放置して、二極分離をさらに進めている。そして、「勝ち組」のみを大きくクローズアップすることで、景気が回復してきたというイメージを国民に与えることに成功している。だから、フランスのような大規模な暴動が起きていないだけの話しなのだ。言ってみれば、小泉総理は、ドビルパンのように若者の就業問題に正面から取り組もうとする意志はまったくなく、社会の基盤である労働と福祉について、まとも向き合おうとしてこなったのである。こうした人物を、ヨーロッパは必要としているのだろうか。ドビルパンの方が、ずっと正しいように思うのであるが。

 この記事が載っている「Frontaal Naakt」というオンラインマガジンがあった。この記事の作者は、ヨーロッパの政治的状況を述べたいが故に、日本の小泉総理の話をもってきただけというのはわかるのだけど(これってエスプリなのか?)、とりあえずコメントを書いておきました。英語で書いていいのかわからんかったけど。

補足:
a Japanese anti-globalistと呼ばれたワタシ・・・・・・。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

真魚さん、

私はフランス系のIT会社に今働いています。フランスの”組合”は日本の組合に比べ1000倍以上の影響力がある。人事異動は組合を通さなければできない。仕事をしたくない従業員は解雇できない。IT会社でこのような環境ですから… 今回フランスでの雇用改革の失敗はフランスの若者雇用を悪化する結果となる。組合は組合員のみを見ている。

海外から見た小泉首相は変えることができないと考えられた改革を始めた人だと。今までタブーだった改革。それをはじめた上に、景気の回復も。負け組み呼ばわりされた松下でも4000億円の黒字だと今日雑誌の一面に。

日本はまだ沢山の問題を抱えている。その問題を直すにはまだまだ改革が必要だ。金持ちからだけ取る税金制度を平均的に課す制度にする。景気がよくなればよくなるほど税収が入ってくる税金体制の確保など。ブッシュが行った税策を日本でも行い、ブッシュができなかった支出を減らせば日本は経済的に敵なしとなるだろう。

さて、今の民主党でそれはできるとは思えない。

MikeRossTky

Posted by: マイク | April 16, 2006 at 09:28 PM

Mike,

フランスの労働組合では、社会は成り立たないというわけではありません。フランスと日本やアメリカとは、根本的に社会ついての考え方が違っています。フランスの社会の姿が間違っているわけではありません。我々はある固定した考え方で、日本やアメリカのような社会しか世の中にないみたいな考え方をしていますが、そんなことはありません。日本やアメリカのようにあくせく働く、あるいは働かされる社会だけが「人間の社会」なのではありません。フランスのように、社会の進み方がもっとゆっくりしている社会であってもいい。

景気が良くなったといいますが、仮に景気が良くなったとして、では景気がよくなればそれでいいのでしょうか。今の日本の自殺率の高さは異常です。結婚できない、子供を生まない、生んでもまともに育てようとしない親が多いというのは異常なんです。これからの日本は、フランスのような社会を目指すというのも選択のひとつです。財界は反対するでしょうけど。財界のために人と社会があるわけではありません。ニートというのは、そうしたalternativeな社会のあり方を考える時期に、この国はきていることを意味しているのではないでしょうか。

改革は必要です。小泉さんはなにも改革していないのですから。しかし、今のこの国に必要なのは、どういう生き方をするのか、どういう暮らし方をするのかという根本的、根源的なことだと思います。民主党がどうこう、自民党がどうこうではなく、我々有権者が我々の社会をどう考えるのかということだと思います。

Posted by: 真魚 | April 17, 2006 at 12:51 AM

真魚さん、ご無沙汰しています。
真魚さん、ちと浮世離れが激しいご様子、思わずコメント。

>中小企業が切り捨てられ、大企業の業績が良くなっただけである。全体の富そのものが増えたわけではない。その大企業の業績の良さは、中国関連特需である。では中国関連特需で景気がいいのならば、日本全国で景気が良くならないのはなぜか、なぜ「景気がいい」は大企業や大都市圏だけになるのか。まず、今の日本人でカネがあるのが年寄りであって、この世代はカネはあるが消費はあまりしない。モノを買う必要がない。この世代が、これからますます増えていく。そして、モノを買う必要がある30代、40代の世代にはカネがない。次に考えられることは、IT化が進み、これまでのような規模の数の人を必要としなくなった。さらに年金や保険金制度への不安から、全体的に消費者の消費マインドは冷えているということが挙げられるであろう。<

リベラルどころかコミュニストも真っ青ですよ、真魚さん。

日本全国、全国民全企業が同時に同じ様に景気が回復するって、どんな社会ですか?各々の努力や工夫や知恵から得られる結果に差はない、と?つまり、競争は断じて認めぬ社会、ですね。

ビジネス現場から離れて一年以上経つ私でさえ、昨年以来の景気回復を肌身で感じますよ。どこへ行っても人だかりの行列、美容室では昨年就活だったご子息が、「チョー楽勝」で内定を取れたことを耳にし、求人広告の尋常じゃない多さとどこでも耳にする中小企業における人手不足・・・少なくとも過去15年にこのような景気回復感は無かったはずです。

この結果もお認めにならない?お認めになったとしても、それはコイズミ政権の政策ゆえではなくて、単なる幸運と?

それとも中国さまのお陰?ならば中国の経済成長はひとえにかの国の努力の賜物だった、と?随分と中国にお優しい。もしや伝統的日本外交の「贔屓の引き倒し」作戦ですか?

「消費をしない」年寄り?今や表参道ヒルズへ行っても年輩者の行列ですよ。「モノを買う必要がある30代、40代の世代」は必要なものが多すぎてカネがない、そんなん昔からでしょ。

>今のこの国に必要なのは、どういう生き方をするのか、どういう暮らし方をするのかという根本的、根源的なことだと思います。<

文学的過ぎて何のことやら分かりません。各々考える生き方暮らし方、そして「幸せ」とはなんですか?具体的な基準でもあるんでしょうか。

コイズミが嫌いなことだけはよく分かりましたが、この政権において得られた結果を踏まえた上で、じゃあ、次はどう修正するのかを提示してくれないと、「批判の為の批判」で終わりです。イマドキの国民は賢いので、そういうお遊びにはもう付き合えんのよ・・・これは民主党さまへのメッセージでもありまする。

Posted by: kaku | April 17, 2006 at 11:40 AM

普通の人が働いてる時間に長文作成ご苦労さんです。
テンプレートでもあるんでしょうか? (笑い)

よく見るパターンですね。これ。
自民党を批判するー>共産主義者のレッテルを貼る

で、教えて頂きたいんですが、
こんな時間にブログの巡回をする仕事はどこに行ったら紹介してもらえるんでしょうか?
給料はどのぐらいで支払いは、時給でしょうか?月給でしょうか?

それから、松下は多くの社員を解雇したので多くの貧困者を作っています。

Posted by: 馬鹿な日本の国民 | April 18, 2006 at 07:59 PM

<<松下は多くの社員を解雇したので多くの貧困者

そして、松下は今まで沢山の従業員を雇って沢山の幸せや喜びを作ってきました。

企業には良い時もあれば悪い時もある。その中で給料をもらい、ボーナスをもらうわけです。

それがいやなら自営業。日本のどこの駅前にいっても自分でリスクをとって事業を行っている人がいます。

馬鹿な日本国民さん、8時前に仕事を終えてブログにコメントができるお仕事をいただいているようですね。それとも、松下で”あなたより他の人にいてほしい”人ですか?

他人の時間の使い方を指摘するより、より良い世界に時間を費やせば?

MikeRossTky

Posted by: マイク | April 18, 2006 at 09:24 PM

NewsWeekはロスチャイルド系の会社みたいです。小泉という人はロスチャイルドに都合のいい人なんでしょうね。
それにしても真魚さんは、仕事でコメント貼りしてる人の相手で大変ですね。

Posted by: 中央線 | April 18, 2006 at 10:49 PM

kakuさん、

えー、ちょっと仕事がたてこんでいました。お待たせしました。

さて、聴くところによりますと、最近、日経新聞で格差なんてものはない、構造改革で格差が広がったことなんてないという記事が数多くでているようです。日経によれば「所得差の拡大、若者のみ」であるとし、フリーターや就業も就学もしないニートが増えたから所得の格差が生まれたのだとしているようです。ようするに「努力をしない、あんたが悪い」というわけなんでしょう。小泉総理も「一生懸命頑張っても一等賞、二等賞、三等賞が全部同じではやる気をなくす人が出る。」と言っているそうですけど。そして、日経は「怠けている人と一生懸命働く人の所得が異なることを格差と言うのだろうか。」と書いているとのことです。kakuさんも内心そう思っているでしょう。

これはもう話が全然違う方向に行っています。格差があるのが問題なのではなく、格差が固定化することと、もうひとつは低所得でもラクに暮らせるようになっていないということが問題だと私は言っているわけです。つまり、生活コストが高いということであり、これを安くして欲しいと言っているわけです。所得が高い生き方をするか、所得が低い生き方をするかは、その人本人の自由です。しかし、例えば年収600万でも、世界でみれば「アッパークラス」になるわけじゃあないですか。では、それなのになぜ「アッパークラス」の生活ができないのか。日本は生活コストが高いからです。これは社会政策、経済政策の話であって、個人の自由の話ではありません。ここを論じるべきであると申しています。

首都圏と地域の格差はあるのが当然、なのではありません。それは、首都圏と地方が同じ「自由さ」を持っていることが前提になります。しかし実際は、地方がなにをするにも霞ヶ関の役所の許認可がいります。kakuさんは、つまりこうした中央官庁の地方支配の実体を隠蔽するわけですね。エントリーにも書きましたが、今の世の中で、自由競争や自己責任だけを信奉する保守的な人々は、これらの事実を隠そうとしているとしか思えません。

当然のことながら、売れているお店は売れているわけで、なぜ売れているのかといえば、売れている理由があります。例えば、六本木ヒルズの「ZARA」というファッションショップをご存じでしょうか。表参道ヒルズにもあるんじゃないかなと思います。スペインの会社ですが、アメリカでもGAPと並んで有名です。で、ここは安い。高給ブランド品なら何万円もするものが、数千円で買えるわけです。では、だからといってファッションセンスがないのかというとそんなことはなくて、「ZARA」にはブランド重視でハイクオリティなセンスがあります。でまあ、ヒルズとか表参道とか銀座の「ZARA」に行けば売れているわけですから、これは売れているじゃん、景気よくないわけないじゃん、どーも、真魚さんは世間からチトずれている、と思うかもしれませんが、これは景気がいい悪いの話ではないんです(世間からチトずれていることは事実かもしれませんが)。「ZARA」は、「売れる」工夫なり、方法論なりをもってやっているから「売れている」わけです。決して、幸運だったとか、運がいいとかではありません。経営とは、そうしたものではありません。ましてや、小泉自民党がどうこうという話ではありません。小泉のおかげではありません。

ですから、自分の身の回りに「売れている」というコトがあったら、景気がいいんだなと考えるのではなくて、あっなんで売れているんだろう、この店はどんな経営をしているのだろうと考えることが必要です。

求人の数が増えたから「景気がいい」ではありません。若者の求人を増やして、中高年をリストラすれば人件費のコスト削減になる、よって企業業績も上がる。その結果を見れば、「企業業績が上がった」になるでしょうけど、本当に景気がいいのならな、若者の求人を増やす、中高年のリストラはしない、そして社員みんなの給料アップ、になるのではないでしょうか。それができないというのならば、景気良くなってないじゃんということになります。

「中国さまのお陰」というのならば、「中国さまのお陰」でしょう。しかし、その「中国さまのお陰」ももう長くは続きません。「中国さまのお陰」がなくても立派にやっていけるようにならなくてはなりません。

>>各々考える生き方暮らし方、そして「幸せ」とはなんですか?具体的な基準でもあるんでしょうか。<<

なにを言っているんです、こうしたことこそ、自分でしっかり考えなくてはいけません。母親ならばなおさらです。こうしたことの信念なくして、どうして子育てができるのでしょうか。「幸せ」とはなにか、自分と我が子に問うてみるべきです。(真魚さんがそう言っていたとお伝えください。)

では、次はどうすればいいか、ネットで電子町内会みたいなものをやるべきだとか書いていますけど。うーむ、まとまったものを書かなくてはなりませんでしょうか。小泉自民党の功罪というテーマで書こうかしら。ううっ、でも時間ないしー。

Posted by: 真魚 | April 22, 2006 at 03:39 AM

中央線さん、

いえいえ、これも修行ですから(笑)
自分の言いたいことが伝わらないのならば、我が身の不徳の致すところです。

Posted by: 真魚 | April 22, 2006 at 03:40 AM

<<景気がいいんだなと考えるのではなくて、あっなんで売れているんだろう、この店はどんな経営をしているのだろうと考えることが必要です。

<<求人の数が増えたから「景気がいい」ではありません。

Economics101に戻ってほうが良いのでは?

今、そんなに”良い”経営をしていない会社でも黒字が出ていますよ。

良い経営は停滞している経済の中でも何とかコストを抑えて利益を出す、マーケットシェアを伸ばすなどの工夫をする。景気がよくなれば、利益を拡大して、リスクがある求人を行ってもっと利益を出す工夫をする。

景気が悪いと”失業者”がでる。政府はセイフティーネットを広げ、リストラされる経済の中の個人を助ける。景気がよくなると”求人”が行われ、セイフティーネットが必要なくなる。(リベラルな方々は何時もこのセイフティーネットを広げようとする。)

終身雇用の時代は終わった。個々の会社はその会社に見合った人材を探し雇う時代がきた。これはアメリカでは”当たり前”だ。リストラされた経験を持つ人はコンサルタントとなる。自営業として経済に貢献する。若者は求人に誘われ、経験を積み、その経験を必要とする企業で働く。

政府が行わないといけない事はこのような経済の仕組みに移行できる制度で個人をサポートすることだ。今の学校制度、特に大学の制度は根本的に変えないといけない。自主性がない卒業生をわんさか卒業させている大学に見直しを要求する必要がある。リストラされる中堅層に対して自営業に入れるように税的優遇対策を行う必要がある。コンサルタントを雇う側にもメリットを与えないと。

また、個人も経済の仕組みが変わって行く事を理解してステップアップする必要がある。

景気はよくなってきている。これは事実だ。否定して前に進めない。不況の後の経済は何時も構造がかわる。真魚さんはその構造の変化を”負”とみなす。私はその変化を”チャンス”とみなす。その違いではないでしょうか?

MikeRossTky


Posted by: マイク | April 22, 2006 at 08:39 AM

真魚さんの経済論は、一般と違って「文化・芸術」「文学・哲学」分野に属しているから、絡みづらいし噛み合いづらいな。ま、そこが真魚さんのよいところ。

>改革は必要です。小泉さんはなにも改革していないのですから。しかし、今のこの国に必要なのは、どういう生き方をするのか、どういう暮らし方をするのかという根本的、根源的なことだと思います。民主党がどうこう、自民党がどうこうではなく、我々有権者が我々の社会をどう考えるのかということだと思います。<

>なにを言っているんです、こうしたことこそ、自分でしっかり考えなくてはいけません。母親ならばなおさらです。こうしたことの信念なくして、どうして子育てができるのでしょうか。「幸せ」とはなにか、自分と我が子に問うてみるべきです。(真魚さんがそう言っていたとお伝えください。)

ななななんの話?アバンギャルド過ぎて分からん。いや、これが「不徳」と言うやつ?もー真魚さん、謙虚なんだから。(と、カンで対応してみる)

ワタシの座右の銘はControl your destiny, or someoneelse willですが、それを宇宙語に翻訳して子供に訊ねる理由が分からんし、ワタシが母親だからどうなのか、も分からん。

一番分からないのは、そのワタシの座右の銘にどうして政府が、コイズミが、オザワが、絡んでくるのか。そして、なんでコイズミ改革の話に出てくるのかも分からん。「幸せの形」は人それぞれ。同時に「満足度」「現状への感じ方」も千差万別。政府の立ち入ることじゃないわけで。てか、立ち入りたくても立ち入れないよね。

あ、過去にも経済学を哲学で語った人がいたぞ…ぼうぼう髭のオジサン。

Posted by: kaku | April 22, 2006 at 02:59 PM

<<一番分からないのは、そのワタシの座右の銘にどうして政府が、コイズミが、オザワが、絡んでくるのか。そして、なんでコイズミ改革の話に出てくるのかも分からん。「幸せの形」は人それぞれ。同時に「満足度」「現状への感じ方」も千差万別。政府の立ち入ることじゃないわけで。てか、立ち入りたくても立ち入れないよね。>>

BRAVO!!!

みんな平等。みんな同じ結果。ただ、彼たちだけみんなより少し平等度が高いんだよね。  Everyone are equal. Equal inn results. But I must be more equal. Because we provide the equality.

だから社会が生む自然の格差が嫌いなんだよね。

人間生まれつき個人個人違う。それを同じ結果に導く教育方針、政治政策。出る釘はうたれて当たり前の世界。Equal opertunityだけじゃ物足りないんだよね。自己責任で行動されたらこまるんだよね。失敗してみんなの平等レベルを落とさないといけない。だからみんあ最低限の平等を維持するように心がける。

MikeRossTky

Posted by: マイク | April 22, 2006 at 07:16 PM

kakuさん、

ワタシがですね、アメリカの政治思想を学んでわかったことは、アメリカ人というのは「この世とはどうあるべきか」「なにが正しくてなにが間違っているのか」という個人の内面的価値観に基づいて、「どういう国家であるべきか」「政府はどうあるべきか」「経済はどうあるべきか」を考え、言論戦を繰り広げる人々なのだということです。そして、これはアメリカの社会思想のprincipalなんですね。個としての原理原則があるんです。クエーカーだって、モルモンだって、リバータリアンだって、ラルフ・ネーダーだって、ネイション・オブ・イスラムだって、全米ライフル協会だって、キリスト教右派だって、その他etc etc、とにかくみーんなそうなんです。個として、どう考えるのか、すべてはここから始まるんです。だから、自分の信じる価値観に反するものは政府だろとなんだろうと抗議の声を上げるんです。福沢先生もそう書いていましたね。個としてどうなのかということを、まず確立しなさい、と。

そして、個としての内面的価値観と、コイズミ、オザワといった政治は関わってくるんです。なぜなら、法律や権力とは、個人の個としての内面に「介入してくるもの」だからなんです。政府がなにしようと、ワタシは知りませんというわけにはいかないでしょう。カンタンな例で言えば、「ワタシは赤信号で歩きたい。それがワタシの原理原則である」といっても通らないでしょう。ここに個と社会の(対立つっちゃあ対立の)対立的関係があるんです。だから、「介入されてタマルモンカ」と、クエーカーだって、モルモンだって、リバータリアンだって・・・(以下上記と同じ)だって権力に抵抗するわけです。

ここ、この個と社会の(対立つっちゃあ対立の)対立的関係が、日本の社会ではなかなか理解できないところなんです。でも、福沢先生はこれもちゃーんと書いていますよ。kakuさん、マルクスは読まなくていいですから、福沢先生の「丁丑公論」を読まれることをお勧めします。ええそうです。政治や経済を学ぶためには、その土台たる「文化・芸術」「文学・哲学」(あと歴史もね)をしっかり学ばなくてはいけません。今どきいませんよー、こういうことを言う人は。福沢諭吉の生まれ変わりかしら(笑)

Posted by: 真魚 | April 23, 2006 at 03:46 AM

Mike,

一時期的な企業収益の上昇と株価の上昇だけを見て景気がいいと判断する人と、経済のfundamentalまでを見て判断する人の違いなのではないでしょうか。

the fundamental economyまで見ると、いろいろ欠点がわかってくる。そんなものが表に出ると株価も下がる、だからそこまで見ない、考えない、今さえよければいい。景気がいいということは間違ってはいない、株価も上がっている、だから景気がいいということにしよう、ということなのではないでしょうか。

Posted by: 真魚 | April 23, 2006 at 04:06 AM

Mike,

>>人間生まれつき個人個人違う。

BRAVO!!! Oh, Yes you are right. absolutely right.
So, You agree with 同性愛も人工中絶, don't you?

なぜ、共和党は個人の自由を認めないのでしょう。

人間は生まれつき個人個人違うのならば、なぜイラクにアメリカのやり方を押しつけるのでしょうか。なぜ共和党は、中国のチベット侵略になにもしないのでしょうか。チベット侵略は中国の自由とか?

Posted by: 真魚 | April 23, 2006 at 04:13 AM

<<the fundamental economyまで見ると、いろいろ欠点がわかってくる

その欠点とは? Show me the fundamental deficiency of the Japanese economy? Land prices going down? Inflation? Deflation? Decline in real wages? Unemployment? Misery Index? Strength of financial system? Decline in real GDP? Real spending declining? Oops. All these fundamentals are moving in the good direction. Of course the stock market is stupid and investors both domestic and foreign are putting money into Japan. They must be stupid to.

There is no perfect economy. That only exists in utopia of Communist dream.

<<You agree with 同性愛も人工中絶, don't you?

There is nothing to "agree" or "disagree". What people want to do in their privacy is their own business. The government has nothing to do with this. If you want to be gay, be gay. Just don't ask government to sanction such a relationship as "marriage". Civil union, sure! If you want to abort your baby, don't ask for it to be covered by taxes. It is your responsibility, pay for the services yourself. If possible, have the baby and put it up to adoption. It is a better choice. Or would you rather have the babies killed?

<<共和党は同性愛者や人工中絶を認めませんから

共和党支持者はどのように”同性愛者”を認めなければならないのでしょうか?とうやって”人工中絶を認めなければならないのでしょうか?

法律?税制?補助金?

<<共和党は個人の自由を認めないのでしょう。

Where do you get this? 全く共和党を理解していない証拠ですね。”個人の自由”は保守思想の基礎です。”自由”は政府から守るものであって、政府が与えるものではない。 この事については私のブログで幾度も書いていますが、読んでないようですね。

MikeRossTky

Posted by: マイク | April 23, 2006 at 02:34 PM

"Frontaal Naakt"にコメント残しました。小泉改革に関する私の意見はそちらで。

ところで真魚さん、何かあるとブッシュ批判に偏り過ぎていませんか?イラクについてはこちらの記事を以下のリンクで。(直接の関連がないのでTBは控えます。)

http://newglobal-america.tea-nifty.com/shahalexander/2006/04/no_d785.html

中国についてですが、アメリカ国内でどう付き合ってゆくか意見がまとまってはいません。ブッシュでなくとも、民主党でも毅然とした態度になるかは難しいところです。中国に強硬なのは軍やネオコンですが、財界は融和的です。一方でキッシンジャーのように人権問題よりも勢力均衡を重視する一派もあります。これはこちらのインドの記事でも書きましたが。

ところでその記事を真魚さんのインドの記事にTBできません。ニフティではこちらのブログには問題はないということです。真魚さんがもしスパムTB防止措置などをとっていれば、それが原因でしょうか?

Posted by: 舎 亜歴 | April 23, 2006 at 06:23 PM

舎さん、

こちらでは、スパムTB防止措置は行っていません。昨日、私の方からそちらへTBを送ったのですが、反映されていないようです。こちらのTBの記録には残っています。もう一度送ってみます。

ブッシュについては批判に偏っているつもりはありません。最近、アメリカの言論界でもブッシュ政権を客観的に見るようになってきたarticleが数多くなってきています。ブッシュ政権は末期になってきたということです。

Posted by: 真魚 | April 25, 2006 at 12:48 AM

Mike,

the fundamental economyがいいのならば、なぜ増税をするのでしょうか?

共和党がいかに市民の自由を侵害し、合衆国憲法違反を行っているかということをご存じないようなので、Why dont you access American Civil Liberties Union?>>http://www.aclu.org/<<

Posted by: 真魚 | May 02, 2006 at 10:03 PM

Mike,

なんとブッシュは2002年から連邦裁判所の許可なしに盗聴をしていた!!

>>http://www.commondreams.org/headlines05/1216-01.htm<<

これについて、ニクソンの法律顧問だったJohn W. Deanのエッセイがあります。

>>http://www.commondreams.org/views05/1230-39.htm<<

Deanも書いていますがこれは明らかに憲法違反です。大統領が犯罪を犯した時は即解職です。合衆国憲法第2条にそう書いてあります。

>>”個人の自由”は保守思想の基礎です。”

憲法によって保証された自由を侵害しているのは共和党なんですけど。ニクソンも共和党でした。ということは、共和党は国民の自由を奪う政党なのでしょうか。

Posted by: 真魚 | May 03, 2006 at 12:26 AM

<<the fundamental economyがいいのならば、なぜ増税をするのでしょうか?

そうですね。私は増税には反対です。税率の平等化には賛成です。所得に関わらず、収入に対して同じ税率で税金を支払うのが最善な課税政策だと思います。

アメリカでは税率を下げて(リベラルな民主党はこれを減税といいましたが…)税収を増やしました。

Laffer Curveを研究されたらいかがでしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | May 03, 2006 at 07:29 AM

<<なんとブッシュは2002年から連邦裁判所の許可なしに盗聴をしていた!!

この件についてちゃんとリサーチをなされたのですか?

記事に書かれているように:

"the Constitution vests in the President inherent authority to conduct warrantless intelligence surveillance (electronic or otherwise) of foreign powers or their agents, and Congress cannot by statute extinguish that constitutional authority."

この盗聴の対象となる電話は国内で完結する電話ではなくアメリカと海外、それもテロリスト関連とわかっている電話番号への盗聴です。

また202年、この盗聴が始まってから上院の”Intelligence Committee"はフルに報告を受けています。民主党上院議員の方々は報告を受けていたことを伏せていましたが、ばれてしまい、”大統領が憲法によって保証された自由を侵害している”という過激な見解は打ち消されました。

この盗聴のおかげでテロ行為は阻止されています。人の命が助かっているわけですよね。海外からの脅威から国民を守る義務を大統領は負っています。その任務を法が大統領に与える権限の中で上院議院の民主党の議員を含む委員会の監視のもとで行われた行為をなぜ”大統領が犯罪を犯した時は即解職です。”といえるのでしょうか?

自分の尻尾を追い回す犬のようなアンチブッシュ発言を真魚さんはなぜ繰り返すのですか?もっと話の両側を確認されたらいかがでしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | May 03, 2006 at 07:46 AM

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