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January 30, 2006

今週のTIMEのcover storyはLivedoor

 TIME Jan30のcover storyはLivedoorの疑惑事件について。この原稿が書かれた時点では、ホリエモンの逮捕の前であったらしく、ライブドアに検察の取り調べが始まったところまでが書かれている。日本ではさかんにエンロン事件と比べられるが、TIMEの記事ではエンロンのことなど触れられてもいない。それだけ、この手の出来事はよくあることなのである。トヨタの会長の"The business model that says you can do anything if you have money should not be respected." というコトバは英語で読むと、なんかこーあたりまえじゃないかと思わないでもないのだけど。もう少し、時価総額経営はどーとか、ベンチャーIT企業の資金集めはいかにすればいいかとか、気の利いたことを言わないもんかなーと思う。

 Collateral Damageという題名のコラムでは、

"Undoubtedly, the old guard will try to use the current scandal to tarnish the reputation of freewheeling capitalism. In fact, conspiracy theorists suggest that the prosecutors are exacting revenge on Horie."

 the old guard(「保守派」つまり「年寄り連中」のこと)は、reewheeling(自由奔放)capitalismの評判を落とすことをやるだろうと書いている。

"Whatever the investigation uncovers, Japan's corporations still need a lot of reform. Rather than forming ever-larger conglomerates, firms need to strip down to core competencies. It should be easier for new entrants to challenge current leaders with above-board methods. Japan needs more shareholder power, not more protection for entrenched management."

 新しい市場参入者(new entrants)が公明正大な方法(with above-board methods)で挑戦することはカンタンであるべきだと書いている。

 そして、こう書いてある。

"The problem is that Japan's working-age population is set to shrink by 0.5% a year, which means the only source of long-term gdp growth is improving labor productivity. It will take further corporate reform to create the necessary productivity revolution. It would be tragic if the alleged malfeasance of one maverick were allowed to hinder this reform. On the other hand, if Tokyo uses this incident to clean up dubious stock market practices, the incident could end up accelerating progress. The answer lies in Tokyo's hands. "

 少子化が問題である。なぜならば、GDPの成長は労働生産性(labor productivity)にかかっているからだと。従って、生産性の革命(productivity revolution)が必要である。一人のmaverick(そーかmaverickだったのか)の違法行為のために、この改革が妨げられるのは悲劇である。証券市場をクリーンにするために、この事件を教訓とすべきだと書いている。

 生産性の革命と証券市場の健全化がどのように関係するのかよくわからんのであるが、cover storyのサブタイトルの"and raising doubts about Japan's economic recovery"は、そうだろうなと思う。株式市場が好調なのは、個人投資家の参入拡大と外国人投資家が日本に資金を振り分けていることによる。株価の上昇が景気回復を意味するわけではない。これから株価がライブドアショック以前にまで戻るのかどうかわからないが、仮に株価がさらに上がったとして、外国人投資家がこれあいを見て一気に売りに出れば株価暴落となる。政府は景気は回復していると言うが、ところが金利を上げることはしない。国債の金利の支払いが増えることを避けているのである。

 それにしてもTIMEって、ネットで記事の全文が読めるのね。カネ払って定期購読している顧客は一体・・・・・。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

真魚さん、こんにちわ。
エントリーに関係ないコメントでごめんなさい。
ココログへの引越しをしたいのですが、よろしくお願いします。
livedoor blog PROというのは色々な機能がついた有料サービスのことなんですね。
私のは無料です。
まず、このPROに申し込まなければなりませんか。
一ヶ月262円なので申し込んでも構いませんが。

お忙しいのに、お手数かけて申し訳ありません。

Posted by: robita | February 02, 2006 at 03:48 PM

robitaさん

いよいよ引っ越しますか。
おそらくエキスポートすれば可能だと思います。今、確認していますので、少々お待ちください。

Posted by: 真魚 | February 02, 2006 at 11:32 PM

<<株式市場が好調なのは、個人投資家の参入拡大と外国人投資家が日本に資金を振り分けていることによる。株価の上昇が景気回復を意味するわけではない。

Fundamentalsがよいのです。特に、外国人投資家が日本に戻ってきたことはFundamentalsがよいからしかないです。この3年間、日本の景気はよくなってきている。銀行、証券と3本柱の2本は非常によい運営がされている。資金調達が一般企業に効率よくわたる環境が整っている。その上で、資金はたくさんあり、金利も低い。ビジネスチャンスでなければなんだろう?

また、金利はあがらないだろう。インフレの兆しがない。

あとはもっと改革が進めば…

I think you need to study, not just conservative politics, but standard economics!

MikeRossTky


Posted by: マイク | February 02, 2006 at 11:35 PM

Mike,

今の日本経済の景気の良さとは中国特需であって、この特需は安定して続くとは思えません。外国人投資家は、リスクを分散させるため投資先をアメリカ、ヨーロッパ、アジアに振り分けていますが、そのアジア向けの投資で、インドネシアやフィリピンやマレーシアでは政情不安だし、中国株もリスクが高いから、投資先は日本とインドだけになってしまうんです。さらにこの前の選挙で自民党が圧勝して、小泉総理はアメリカでもそれなりに信頼されているためアメリカのファンドが日本市場に流れているというわけです。企業の資金調達がいいのも、従来のような公共投資にカネが向かってもなんの効果もないので、あまっちゃっているだけです。だから、株や証券にカネが向かうんです。

こんなものを私は"Fundamentalsがよい"とは思いません。

standard economics?? What do you mean by "standard" economics??
Economy is always changing. So We need a new way of looking at economy.

Posted by: 真魚 | February 03, 2006 at 01:24 AM

robitaさん、

ありました。livedoorからの移行について説明してくれているブログがありました。

>>http://mokusou.cocolog-nifty.com/<<

どうですか、これでわかりますか。

ただ、このブログのコメントに気になる情報があります。現在、Proのエキスパート機能が使用できない状態になっているようです。Proに契約を変える前に、livedoorに確認した方が良いと思います。うーむ、プログユーザーを逃がさないっていうことかも・・・・。

Posted by: 真魚 | February 03, 2006 at 01:54 AM

真魚さん、ありがとうございます。
リンク先を次々たどっていって、こういうところに着きました。
   ↓
http://blog.livedoor.jp/staff/archives/50327510.html

ご安心くださいと言っていますし、応援コメントが大量につけられていて、このようにライブドアブログ運営を信頼しているブロガーたちをまさか裏切ることはしないだろう、と私も信用することにしました。
でも、これからの分はココログに書くことにします。
お手数おかけしました。

Posted by: robita | February 03, 2006 at 10:43 AM

robitaさん

新しいブログを開きましたら教えてください。
ふふふっ、ココログは大量のコメントが書けますよー。(まだ言っている)

Posted by: 真魚 | February 04, 2006 at 01:26 AM

<<今の日本経済の景気の良さとは中国特需であって、この特需は安定して続くとは思えません。

ため息… 世界経済って昔からそうでしょ?アメリカがくしゃみすれば日本が風邪を引く。

<<中国株もリスクが高いから、投資先は日本とインドだけになってしまうんです。

ため息x2!!

リスクに応じたリターン。BRICにはどんどんハイリスク、ハイリターン系の投資がされています。この2年間、日本への投資のほうがローリスクで20%以上のリターンをだしていますから日本への投資はGoodです。まだ2年間は年率20%は日本で期待できると私は思っています。中国からのリターンは今20%きっていますが、北京オリンピックに向かって20%~30%は期待できると。インドはそれなりに。でも経済改革がほんとに必要なのはインドですよ。

<<standard economics?? What do you mean by "standard" economics??
Economy is always changing. So We need a new way of looking at economy.

I forgoet you were a liberal. You can't fathom"standard" or "basic". Economics is not an art. It has strong standard and basic concepts. You can not ignore that. Variation of theme based on these concepts is are called "theories". Of course the liberal economic communities elected to ignore "Supply Side Economics" only to see it turn into the main stream thougt. But there was nothing new about "Supply Side Economics".

MikeRossTky

Posted by: マイク | February 04, 2006 at 10:10 AM

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