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November 03, 2005

忙中閑あり、でありたい

 ようやく仕事のヤマが越えて、おそらくここ2ヶ月ばかり続いてきた長時間残業プラス休日出勤はしばらくないであろうと思う。しかし、思うというのは僕が勝手にそう「思っている」だけで、組織というものはそうした個人の都合などまったくかまいなしに、それ独自の論理で動いている。従って、組織に属している以上、なにがどうなるのかよくわからん、というのが現代管理社会の組織人の姿であろう。

 このところ、ほぼ毎日、深夜に自宅に帰り、寝る前にiTunesのミュージックストアの中を彷徨して、気にいった曲やアルバムをダウンロードするということしかしてこなかった(いや、それなりにその他のこともしましたけど。高村薫の『マークスの山』を読了しました)。おかげで、僕の60GBのiPodも残容量が少なくなってくるぐらい曲が貯まってしまった。こんなに貯めて、いつ聴くのかと思うけど。

 夜、寝る前にiTunesで視聴して、おっコレハいい曲ではないか、と思ってすぐさまアルバム丸ごとダウンロード購入して、翌朝、電車の中で聴いてみたりすると、なんかそれほど良くなくて、なんでこれをダウンロードしたのかと思うことがしばしばある。「新宿や渋谷のHMVへ行って、目的とするCDを探して、それをレジに持って行って、財布からカードなりお金なりを出して購入する」という一連の動作がなくては成立しなかったことが、いまや「寝っ転がりながらiTunesのボタンをクリックする」という動作だけでできてしまうのである。これはつまり、音楽を買うということが、それほどカンタンになったということであり、結果的に、あっと言う間に数千円を使ってしまうということになった。売る側からすれば、在庫もなし、店舗もなしなので、これほど利益の上がるビジネスモデルはないであろう。あとは、曲の数が増えてくれて、曲やミュージシャンの情報を豊富に提供してくれれば、iTunesはもう最強の音楽配信システムになるではないか。

 というわけで、仕事をして、iPodにせかせかとダウンロードをしているだけの毎日であった。はっと気がつくと内閣の閣僚は替わり、アメリカの牛肉は年内にも輸入再開になるような見通しになり、季節は本格的な秋になっていた。

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Comments

となると、真魚さんの念願のアメリカ南部一人旅はどうなりますか?

あー南部ですか。気分的にはインドに行きたい気分ですが(笑)
いつ行けるのかわからない状況になってきましたが大丈夫です。"What's the Matter with KANSAS? How Conservatives Won the Heart of America"も読んでいますので。

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