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November 09, 2005

パリは燃えている

 当初、小さな規模の暴動だろうなと思っていたが、ここまで大規模になるとは思ってもいなかった。フランス政府は、50年ぶりに非常事態法を発令したという。これは9.11に次ぐ21世紀の出来事になるのではないかと思う。ロンドンの同時爆破テロとも共通する点があるように思う。つまりは、民族問題、人種問題、社会問題を含んでいる。一橋大の内藤正典教授によれば「暴動に参加しているのはアルジェリア、チュニジア、モロッコなど北アフリカからのアラブ系移民の二世、三世が中心で、潜在的に持ち続けてきた人種、雇用差別などへの反発を爆発させている。」という。

 フランスは、第二次世界大戦以後、アフリカからの移民を自国に取り込み、安い労働力として使ってきた。しかし、そうした移民もまた世代を重ねるようになり、フランス社会の中で隔絶化が進んだ。結果的に、移民たちは迫害されるマイノリティーになってしまった。

 フランス政府は、ますます強権を発動していくであろう。しかしながら、ただ単に強権をもって押さえつければいいというわけではなく、だからと言って国家として混乱をこのままにしておくわけにはいかない。この状況をドビルパン首相はどう対処していくのだろうか。その対処の内容から、21世紀のヨーロッパを考えることができるであろう。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

フランス及びヨーロッパの国々は移民対策を怠った為、大きい代償を払う事になると思います。ヨーロッパが絡む投資は避けた方がよいかと思うぐらいです。

移民をいかに原住民と同化できるかが課題だと思います。

MikeRossTky

Posted by: マイク | November 09, 2005 at 08:30 PM

移民というのは安い労働力を得るためであるが、長期的に見ると逆にコストがかかる。ヨーロッパ文化は他民族からすると非常に入りにくい。ヨーロッパとしての同質性を保持しようとすればするほど、これからもますます移民問題は高まるでしょう。気になるのは、この暴動にイスラムテロが加わるようになるかもしれないということ。それと、フランス政府はかなりメディアを規制している。今回の暴動もメディアの影響が大きいことは確かであるが、だからと言ってメディアを規制すると、今度は政府は過剰な弾圧をやるようになる。フランスの今回の暴動事件も、ロンドンのテロも、アメリカの9.11もみんな同じ。異質な文化や異質な価値観とどう関わっていくのかということです。

Posted by: 真魚 | November 10, 2005 at 02:19 AM

<<移民というのは安い労働力を得るため

ちょっと単純すぎませんか?移民はリスクを負って自分の国から自由を求めて、経済的な利益を求めて、すなわち、レベルアップができるから移民となるわけじゃないですか? また、経済的に”コスト”ではなく、経済や文化の推進力と捉えるべきではないでしょうか?アメリカがここまで大きなそして影響力がある国になった理由は移民の力ではないでしょうか?

移民が原住民にどう溶け込んでいくかが課題ではないのでしょうか?


<<異質な文化や異質な価値観とどう関わっていくのかということです

イスラムの指導者はイスラムが最高の文化や価値観をもっている、だから関わる必要がないと思っているところに問題があるのではないでしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | November 10, 2005 at 06:37 AM

 マイクさんのとらえ方は非常に一面的ではないでしょうか。仰ることを日本に当てはめた場合、在日朝鮮・韓国人は一旗揚げようと日本に渡ってきただけの余計物の扱いになってしまうのではないでしょうか。現実には植民地支配や新植民地体制の下で自国では生活手段が奪われることを通してやむなく一か八かの洗濯をした人々の鵬が追いと思います。私の祖父が朝鮮半島への植民者で、朝鮮人から取り上げた土地で地主として贅沢をしていましたので親族の話を聞く度その様に思います。

Posted by: アッテンボロー | November 10, 2005 at 11:31 PM

在日の外国人が自分の文化のみ、そして閉鎖された環境で生きつづけていく。そのような事をして、周りの日本人にどのようなメリットがあるのでしょうか?また2世、3世の世代が同じような行動をとり閉鎖的な生き方をすれば一般の人との違いが出てきても仕方がないのでは?差別は行う方、行われる方、両方の行いを見る必要があると思います。

フランスの場合は政府が政策としてフランス化を促しながら、実際には”プロジェクト”の環境に住ませ、そのプロジェクトの中では自治が行える環境を作った事に問題があると私は思います。その要素に海外のイスラムの教え(アンチ西洋文化)が取り込まれ、フランス人なのに、フランスが嫌いな人達を作ってしまったのでは?

MikeRossTky

Posted by: マイク | November 11, 2005 at 02:35 PM

マイク、

>>差別は行う方、行われる方、両方の行いを見る必要があると思います。<<

I think you are the best friend of Sarkozy!!

>>移民が原住民にどう溶け込んでいくかが<<

溶け込むのは結果であって、溶け込むことがなくても異質のものが異質のままであり続けていいのだと思います。自分たちとは違うものを敵視する、恐怖を感じるのが問題なんです。なぜ同じでなくてはならないのか。QuakersはQuakersですね。

Posted by: 真魚 | November 12, 2005 at 02:03 AM

アッテンボローさん、

ちょっと大げさに言えば、人権意識が高いはずのフランスでさえも人種差別の国であるという事実(まあ、そんなもんなんでしょうけど)に、1968年のパリ(及びそこから始まったもの)はなんだったのだろうかと思っています。

Posted by: 真魚 | November 12, 2005 at 03:52 AM

真魚さん、

リベラルの方は何時も”敵”とか”恐怖”って言葉をつかいますね。

日本で成功している外資系会社のほとんどは日本人の従業員が50%以上いて、マネジメントも日本人が実権を握っています。個人が世の中で成功するのも一緒です。周りの世界にとけ込めない人がその世界の中で成功する率はとけ込める人と比べると低いです。

どけこんだからといって自分の個性や過去の文化を捨てるわけではありません。日本にいて、日本語がちゃんと話せる、日本人とちゃんと挨拶ができる、せめてそれをちゃんとやっていこうという意思を見せなければ日本では成功できません。

Multi-culturalismはBSなんですよ。

ちなみに、


http://www.opinionjournal.com/editorial/feature.html?id=110007529

この記事や

http://www.victorhanson.com/articles/thornton111005.html

などは参考になると思いますが。

MikeRossTky

Posted by: マイク | November 12, 2005 at 07:36 AM

少なくとも、ここから一つの重要な教訓が得られます。イラクに派兵しなければ自分の国だけはテロに遭わずに済むという考え方は通用しないということです。

彼らがどのような背景で移民してきたにせよ、受入国に害悪を及ぼすならそれなりの対応が必要でしょう。アッテンボローさんの言われる北朝鮮系の在日については、彼らが日本から核開発の資金や技術を北に流出させている事実は無視できません。こうした「現在の危険」を前にすれば、60年も70年も前の植民地支配の問題など考慮する価値もありません。

テロと核拡散は現在の世界で最も危険な問題です。生易しいことを言っている場合ではありません。

Posted by: 舎 亜歴 | November 12, 2005 at 11:01 AM

舎さん

フランスの暴動事件は、イスラム原理主義者のテロではありません。人種差別や社会的不平等などによるものです。

テロリストには、彼らなりの主義主張があります。日本はイラクには派兵はしない。戦後復興を日本のNGOと民間企業が主導で行うということをやっていれば、少なくとも日本を狙う大義名分は立ちません。日本政府はそうした方法で日本国内の治安をテロから守るという選択もあったはずです。

Posted by: 真魚 | November 13, 2005 at 03:25 AM

>フランスの暴動事件は、イスラム原理主義者のテロではありません。人種差別や社会的不平等などによるものです。

これについて興味深いことには、インド系は欧米に移住しても自分達の文化を守りながらもうまく適応しているということです。インド系を取り上げたのは、インドと中東が歴史、文化、人種、民族のうえできわめて近い関係にあるからです。学問、芸術、コンピューターなど頭脳分野でのインド系の活躍は目覚しいものがあります。

近縁関係にあるインド系と中東系の違いは何か?人種差別はどちらも同じように受けているので、これをテロや暴動の根拠にはできないでしょう。またインド系の英語力は有利な点ですが、そうなるとフィリピン系がメードやダンサー、さらには性産業に流れる理由がわかりません。

ともかく欧米や日本へ出てきてもうまく適応できる民族とできない民族の違いが何なのかは興味深いです。ただ、目の前の暴動にはクールな分析だけでは対応が遅れます。

Posted by: 舎 亜歴 | November 15, 2005 at 02:55 AM

適応ということについてですが、サンフランシスコのチャイナタウンは、あの区域に入ると、とてもここがアメリカとはまったく思えません。まるで別の国です。アメリカの広さと多様さを感じます。適応しようとしまいと、かわまないところがアメリカにはあります。

インドと中近東の比較は大変興味深いです。インドは、現在IT産業が急速に発達しています。アラブ諸国は石油産業のみに依存し過ぎているのではないでしょうか。

Posted by: 真魚 | November 16, 2005 at 12:48 AM

<<とてもここがアメリカとはまったく思えません。

確かに外見はそうかもしれませんが、チャイナタウンで売られている中国料理はアメリカ風中国料理です。また、子供達は”中国学校”ではなく、普通の学校に行き、2世、3世は大学、大学院レベルではトップの学校に行っています。

フランスの場合、政策として”フランス人”になれです。アメリカの場合、自由に”アメリカ人”になろうです。

インドであろうと中近東であろうと、経済的に成功できる要素があるとおもいます(アメリカに住むアラブ系の成功例を見る限り)過激イスラムやそれを支える社会保守的なイスラムは時の流れを止めるだけでなく、逆行する文化を作っています。インドではそのような”文化”の力が弱いと思います。

MikeRossTky

Posted by: マイク | November 16, 2005 at 06:29 AM

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