a hundred years ago その2
先日の日曜日、三笠を見に行こうと思った。
三笠記念公園にある三笠は、10年以上も前の学生時代に一度か二度行ったことがある。別に、あれから10年以上たったから、最近の三笠はイージスシステムを搭載していますというわけでもなんでもなく、10年前に見た時のままで、今も横須賀にあるんだろうなと思った。しかしまあ、今年は日露戦争100周年ということだし、100年前の27日は日本海海戦の日だったし。やっぱ休日は運動ということで歩かなくてイカンよなとかいろいろ思い、それじゃあ、ちょっと横須賀へ行ってみっかと思った。
横須賀は、東京から遠い。三笠がある三笠公園の最寄りの駅は、京浜本線の横須賀中央という駅になる。遠いなあと思う横浜より、さらにもっと向こうにあるのである。横須賀といえば、海幕のある市ヶ谷以上に、海自のメッカみたいな場所だ。ここには自衛艦隊司令部や潜水艦隊司令部などがあって、アメリカ海軍の太平洋第7艦隊極東司令部もあるのだ。なんとなく、横須賀は海軍の街というイメージがある。このへん、どちらかというと陸自に親近感がある僕としては、なんかこー違和感というか、なんかしらんけど横須賀に行くと、兵隊は銃をかついて野山を駆けめぐるのがヘータイなんだみたいな意識がみょーにこみ上げてきてしまうのである。
それはともかくとして、横須賀中央駅についた。さて、三笠公園は、確かこっちの方角だったかなと、テキトーに判断して、駅からテクテクと歩く。10分ぐらい歩いていると、どうもこっちの方ではないのではないかという不安がふつふつとわき上がってきた。なんか湘南高校という学校の前に来てしまった。三笠公園へ行く道の途中に、こうした学校はあったであろうか。なにしろ前回来てから10年以上もたっているのでわからん。これは道に迷ってしまったような気がする。道に迷った時は、まず自分がどこにいるのかわかる位置まで戻るべきだ(てゆーか、最初から道順を確認しておくべきであったような気もするけど)。そこで、こりゃあもう駅まで戻ってもいいやとばかりに、今歩いてきた道を戻ることにした。
戻る途中に、コンビニがあった。これはラッキーとばかりにコンビニへ入る。雑誌のコーナーでマップ本を堂々と立ち読みする(おいおい)。湘南高校ってどこになるのかと見てみると、なんと、全然反対方向ではないか。このまま歩いていたら、ますます三笠から遠ざかることになるのであった。うーむ、危なかった。ふむふむ、この前の道をとにかくまっすぐ歩いていけば、右手に郵便局が見えるのだな。そこからさらに数十メートル先に、三笠公園に至る道があるのだな。よっしゃあ。状況開始。
これでコンビニに入った目的を達したので、即座に店を出ようかと思ったが、このまま出てしまうと、もしかしたら、店に入ってからのワタシの行動を見ていた店の人が、あっ、このおっさんは、道に迷って地図を立ち読みするために店に入ったんだなと思うのではないか。しっ失敬な、そっそんなことするわけないじゃあないですか。いやだなあ。そうそう、歩いてきて喉が渇いていたんですよ。というわけで、ペットボトルの水を買う。
コンビニを出て、またもやテクテクと歩く。歩いていくと、さっき見た地図の通りに右手に郵便局が見えてきた。よしよし、この先だな。さらに歩いて行くと、道の向こうに、なにやら軍艦のような姿が。敵艦見ゆ!じゃなくて、あれが三笠か!ついに目的地に着いたのだろうか!!
でも、なんか艦橋にレーダーらしきものが見えるんですけど・・・。
(この稿続く)
彼方に見える軍艦の姿
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2019年の冒頭に思う(2019.01.12)
- オウム真理教事件の刑が執行された(2018.07.16)
- 米朝会談(2018.06.15)
- 『オリバー・ストーンONプーチン』を観る(2018.04.15)
- 国際常識を知らない国際政治学者(2018.03.03)
「歴史」カテゴリの記事
- 南京事件を否定する人々(2016.10.23)
- 天皇の「生前退位」(2016.08.21)
- オバマの広島訪問(2016.06.12)
- 『天の血脈』(2014.05.25)
- 安重根(2013.11.24)
Comments