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April 15, 2005

パラサイト政府

 国際通貨基金(IMF)は13日、2005年春の「世界経済見通し」報告にて、日本の05年の国内総生産(GDP)実質伸び率は前年比0・8%増と予想し、04年実績の2・6%増から大幅に減速するとしたという。

 先日もここで書いたが、現在の日本の財政は超借金状態になっており、これほどの多額の借金を返済できる国家は今だかつてあったことはない。つまり、このままの状況ではまず解決できない。財務省の資料を見ると、政府の債務残高の対GDPは、先進国中一番最悪の状態になっている。

 借金が多くても、政府の金融資産は大きいから問題はないという意見もある。しかしながら、問題がないのならば、なにゆえ年金制度が崩壊しているのか。さらには、借金の金額がこの額のままで済むのだろうか。今後、もっと増えていくことはないのだろうか。それでも政府の金融資産があるから大丈夫だと言うのだろうか。

 事ここに至っても、政府は将来性のある改革をやる意思も、計画も、予定もない。しょうがないから増税をやるしかないでしょうみたいな、というか、もうそのつもりになっているのだろう。しかし、増税して未来に展望があるのかというとまったくないわけで。つまりは、今のこの時だけ良ければいいやというわけなのであろう。

 日本政府というのは、日本国民に寄生している「パラサイト政府」ではないかと思う。日本政府は、自分でなにものも生み出すことなく、ただひたすら国民からカネを徴収するパラサイトなのではないだろうか。戦後の日本が築き上げてきた繁栄を、政、官、財、大手マスコミが食い尽くし、そしてその繁栄が底をついた時、この「パラサイト政府」は、宿主である国民をまきぞえにして終局を迎えることになるようだ。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

リベラルのプログラムを縮小して、保守的な政策に基づいて小さな政府を作る必要の指摘どうもありがとうござます!

MikeRossTky

Posted by: マイク | April 15, 2005 at 01:34 PM

>日本政府というのは、日本国民に寄生している「パラサイト政府」ではないかと思う。

今、優秀でタフな精神を持つ人と言うのは殆ど民へと流れてしまっていますよね。日本の「担がれる神輿は軽い方が良い」と言う風潮のツケかもしれませんね。実は担がれる“傀儡”にだってプライドはあるのでコトはやっかいなんだ、ってことでしょうか。

ところで真魚さん、よく海外で「ドイツは先の戦争の反省を充分にしているが、日本はしていない」と言われていますが、日本に比して本当にドイツはきっちりと賠償をして政治的決着を付けられているのでしょうか?単なるアピール上手/下手の問題ではなくて?教えてくださいまし。

Posted by: kaku | April 16, 2005 at 10:45 AM

Mike,

Oh,You are welcome.
Also I hope that the Republican notice it being the parasite of the common people.!

Posted by: 真魚 | April 17, 2005 at 12:15 AM

kakuさん、

民にもパラサイトはいます。今の政、財、官、大手マスコミは利害を共通にする「ひとつの団体」になっています。これが日本のパラサイトの実体です。彼らは社会の「勝ち組」になっているわけですけど、そんなことは日本国内だけで、国際社会からすると圧倒的な「負け組」なんです。「負け組」なんですけど、日本国民は世界有数のお金持ち民族ですから、世界に出て行かなくても、日本の中でパラサイトをやっていれば十分儲かるわけです。彼らは、立法権も司法権も行政権もそしてマスコミも握っているから強力です。

ドイツについてですが、ドイツと日本を同列に並べることはできません。ドイツの戦争犯罪はナチスのユダヤ人虐殺などですが、これはある民族を絶滅させることを目的としたホロコーストであり、戦後のドイツが直面しなければならなかった戦争責任とは人道に対する罪でした。しかしながら、日本は中国大陸でそこまでやっていません。あくまでも戦争行為としての殺戮であって、戦争犯罪の罪になります。日本人は、漢民族や満州民族を絶滅させようとしたわけではありません。

つまりドイツは二つの罪を問われたわけです。ひとつはナチスがユダヤ人に行った「人道に対する罪」です。で、これについては、そりゃあもう徹底的に賠償と反省を行っています。仮に今でも、もし当時の関係者が発見されたら、その人はもはや老人になっているわけですが、それでもドイツ政府は即座に裁判をやって極刑にするでしょう。それほど、ドイツはものすごく「反省」しています。一方これに対して、戦争犯罪の罪の方はかなり曖昧にやっています。ドイツは東西に分断されていて、ようやく統一ができたので、さあ、これから(これからなのか!)戦争犯罪の賠償をしようかという感じですね。このへん、第二次世界大戦においてドイツがやったことは、大日本帝国がアジアに対して行ったことよりも遙かに破壊規模が大きいと思うのですが、ドイツ外交はしたたかですね。というか、ヨーロッパは民族間の戦争経験が長いですから慣れているとも言えます。

ですから、戦争犯罪に対しての戦後の賠償では、ドイツよりも日本の方がきちんとやっているんです。サンフランシスコ条約や日韓基本条約などで話は終わっています。「ドイツは先の戦争の反省を充分にしているが、日本はしていない」というのは、正確に言うと、「ドイツは先の戦争の(ユダヤ人ホロコーストに対しての)反省を充分にしているが、日本はしていない(当然でしょう、やっていないんだから。やっていないことに対して罪を問われてもねえ)」ということになります。

だた、中国や韓国が、日本人はあの戦争を反省していないじゃないかというのは心情的には理解できます。日本人もあの戦争をもっとスパッと客観視できんものなのかと思います。そうはできんかったというのも、日本の戦後史を見るとわかるのですけど。ドイツは、上記のようにホロコーストがありましたから、あの戦争は間違っていた、自分たちは悪かったと国の指導者がバシッと言えるわけですよ。で、戦争犯罪の罪に対してはドイツはのらりくらりやっているわけですけど。かたや、日本は戦後の貧しい時期でもきちんと払うものは払い、現在、とりあえず「あの戦争は間違いだった」と言いますけど、日本人の大多数はホンネではそうは思っていない態度をとるわけで。だから、中国や韓国はムカつくわけです。

Posted by: 真魚 | April 17, 2005 at 12:28 AM

なぜヨーロッパの他の国がドイツに対して今の韓国や中国が行っているように謝罪を求めていないのでしょうか?

1.ユダヤ人だけでなく、その他の少数民族に対して同じ偏見を他のヨーロッパの国々の人達が持っているから。
2.アメリカと言う共通の援助者によって勝った方も負けた方も共通の援助をもらった。
3.ドイツは一人勝ちの位置付けになっていない。ドイツに対して強い妬みがない。
4.Facism・Nazismの思想が崩された。日本は戦争の時に”思想”を前面にだして戦わなかった。
5.共産主義と言う共通の”敵”を30年以上持っていた。

ヨーロッパの人同士の関係は場合によっては日韓・日中以上に悪いといえる場合があります。オランダに行けば、”おばあちゃんの自転車を返せ”とドイツ人に対して言ったりします。

中国・韓国の”むかつき”は自国の思想・偏見・歴史の弱点に対して、日本と言う都合のよいターゲットに不満の矛先を向ける事によって政治的利点を活用する政治家が居るからだと。現に、日本問題を取り上げる事によって韓国の大統領の支持率は20%から50%プラスに増えている。

日本はアメリカの保護のもと、共通意識を韓国と持つ必要が無かった。また、韓国では”文化”を守る名目で韓国と日本の共通点を文化的にも作ろうとしなかった。

問題を”日本”の歴史的対応とするには根拠は乏しいと思います。

MikeRossTky

Posted by: マイク | April 17, 2005 at 06:50 AM

>ドイツについてですが、ドイツと日本を同列に並べることはできません。
>ですから、戦争犯罪に対しての戦後の賠償では、ドイツよりも日本の方がきちんとやっているんです

真魚さん!Gimme a High-five!
ここに、あなたこそ我が日本の真の良質なリベラルと認定申し上げます(ペコリ)。

“民主的に”選ばれたナチス党首が行った民族絶滅政策と言う戦争犯罪と一緒にすな!と声を大にして、主張したい…のは敗戦国としては無理があるにせよ、せめてそのことをしっかりと教育の場で伝えても良いと思います。別に美化することなく、淡々と、ね。

Posted by: kaku | April 17, 2005 at 10:37 AM

ところで保守だのリベラルだの我々は簡単に分類していますが、一体何なのでしょう?日本の場合、「保守本流」の政権が「リベラル的」なパラサイト政府にしています。一方で、アメリカではネオコンの台頭に見られるように、保守がリベラルの理念を自家籠中のものにしています。

トニー・ブレア首相は英国の保守系ジャーナル"Spectator"とのインタビューでアメリカのネオコンと自らの前進的左派(Progressive Leftの訳はこれでよいでしょうか?要するにいわゆるNew Labourのことでしょう)の思想は大いに共通すると語ったとか。

このところ、保守とリベラルに関する話題が出ているので、是非ともその中味を再考できたらと思います。

そういえば先の米大統領選挙では、保守支持=富裕層、リベラル派=中下層階級という図式が崩れていました。グラスルーツでの保守の躍進がブッシュ再選の大きな一因というのは誰もが認めるところ。

皆さんとももう一度、考え直してみれたらと願っています。保守って何?リベラルって何?と。

Posted by: 舎 亜歴 | April 17, 2005 at 03:33 PM

保守とリベラルは日本とアメリカでは意味が違いますし、政策的に見ると、アメリカではクリントンの時から保守的でもあり、リベラル的でもあるものが多かったです。また、今の政権のネオコンは元リベラルですし。

日本の場合は、朝日岩波に代表されるリベラルは失脚し、保守も、いわゆる右翼ではなくプチ保守が台頭しています。

日本もアメリカも共に、「リベラル」と「保守」の伝統的区分けはもう成り立たなくなっていますね。このへん、言葉の定義を整理したいとは思っているのですが。

Posted by: 真魚 | April 19, 2005 at 01:25 AM

Mike,

Do you think that the Republican has chosen the small government? I'd like to say that Howard Dean was right. He pointing out that Republican Presidents haven't balanced a budget in 35 years. Take a look at this NYT's article.
<< http://www.nytimes.com/2005/02/13/weekinreview/13stolb.html?pagewanted=1&ei=5090&en=b29e34305a6392b0&ex=1266037200&partner=rssuserland >>

Posted by: 真魚 | April 24, 2005 at 10:21 PM

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