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March 18, 2005

竹島 このやっかいなもの

 島根県議会が「竹島の日」を制定したという。しかし、この「竹島の日」というものを制定したからなにがどうなるのかよくわからない。こうした「日」を設定すれば、政府が竹島の領有権を強く主張するようになる(はずだ)と思ったのであろうか。17日の朝日新聞の社説は、あまりにも韓国寄りの社説ではマズイと判断したのか、意外なことに「日本が竹島の領有を主張するのは、もっとさかのぼった歴史の解釈の違い」によるものだとしている。朝日ならば「竹島は韓国の領土。日帝が侵略した」と書いてもおかしくないなと思っていたのであるが。しかし、「解釈の違い」というのは微妙な表現ではあるな。

 実質的には、現在、竹島は韓国の支配下にある。韓国の警備隊が駐屯している。仮にだ。この島は日本国の領土であるから、韓国は出て行けと日本政府が自衛隊を出動させると韓国と戦争になるのだろうか。今時、日本と韓国がこの小さな島(土地)をめぐって戦争をやるのもなんだかなあ。

 本来、竹島周辺の海域は「日韓暫定水域」とされ、両国の漁船の共有水域であるはずなのに、実際には韓国の漁船に有利であり、かつ、なぜか日本の漁船が竹島へ行くと韓国警察に拿捕されてしまう。ここまでされれば、島根県もここは(そもそも)日本の領土ではないかと大声で言いたくなるであろう。

 韓国は、竹島が韓国の領土であることには十分な根拠があると言いながらも、この問題を国際司法裁判所にもちこむことを拒否している。そうしたところ見ると、韓国は国際司法裁判所ではっきりさせてしまうと自分たちに不利になるということを知っているのではないか。大体、もし竹島が日本の領土ではないということになると、世界の数多くの国々の「領土」の考え方が根本的に崩れることになる。こんなことが通るはずはない。

 もともと、40年前の日韓基本条約で、竹島の領有権問題を明確にせず、「棚上げ」にしてきたため、今になっても尾を引いているわけであるが、この「棚上げ」というのも政治的解決方法としてアリかなとも思う。日本国の領土であることは国際的に明白であるが、それを言うと韓国の国民感情が怒るというわけで。それじゃあ、竹島は韓国領にするのかというと、今度は日本の国民感情は当然そんなものを受け入れることはできないわけで。

 暴論だなと思いつつ、あえて書いてみるが、竹島の領土権をめぐって、両国の国民感情が激化し、日韓関係が悪化してどうしようもなくなった場合は、この島を爆破して、洋上からなくすというのはどうであろうか。両国にとって、必要なのはこの水域での地下資源や水産資源の方であって、竹島ではない。もちろん、排他的経済水域によって、この竹島の領土権が、この水域での資源の所有権に関わってくるわけであるが、ここまで隣接した日本と韓国の間で、「島」の領土権で水域の資源の所有権を決めようということもないであろう。竹島は、補給基地として漁船が使うことができる(現に韓国の漁船はそうしている)ので、なくすわけにはいかないということもあるであろうが、国民感情から見て、この島が日本と韓国の共同管理になることはまずないのであろう。で、あるのならば、これが原因で両国の関係が悪くなるのならば、こんなやっかいなもんはなくしてしまった方がいい。

 ようは、この水域の資源と国防の2点がポイントであるのだから、この2点についての実質的な協議を両国の間で進めるべきであろう。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

この問題では徹底的に対立してみればいいのだろうと思います。
取り敢えず棚上げするにしても(そうするよりないわけですが)、日本はともかく韓国は棚上げ路線でさえないわけですよね。
ハーグできっちり白黒つけましょうやという態度でいいと思うんですよね。まあせめて、漁業での嫌がらせさえよしてくれればいいんですが。

Posted by: standpoint1989 | March 18, 2005 at 11:07 AM

「棚上げ」にしたのは朴正煕です。当時、なんとかして日本から資金を取りたかった朴は、しかし、かといって韓国の国民感情の手前、李承晩の決めた李承晩ラインを公式に否定するわけにもいかず、日韓基本条約では竹島問題をうやむやにせざるえませんでした。佐藤栄作もまあこれがわかっているんで何も言わなかったんでしょうけど。

かりにバークでシロクロつけても、それでもあんな(西洋人が決めた法なんて)もんは承伏できないといきり立つのが韓国人(および中国人)だと思います(笑)。アジアの民衆というのは、そういうところがあると思うのですよ。日本だって松岡洋右が国際連盟を脱退したではないですか。

ブログではああ書きましたが、むしろ、現地の漁民さん同志が話し合うのがいいと思うんです。近代以前の、遙か古代から、あの場所で魚をとってきた者たちなわけじゃあないですか。自分たちで解決できなくてどうするのか。国家や愛国心なんてものが介入するから、話がややこしくなるんですよ。結局、この問題はアジア人にとって近代国家とは何かということなんですね。

Posted by: 真魚 | March 19, 2005 at 02:06 AM

<<国家や愛国心なんてものが介入するから、話がややこしくなる

領土と言う問題に国家や愛国心が関わらなければどこでかかわるのでしょうか?

確かに、”ちっぽけな島”と言えば終わりですが、一度自国の領土を”捨てる”、”明渡す”と言う行動を取れば、日本の場合、北方領土や尖閣諸島などで同じ扱いにされる。韓国も同じような問題を北朝鮮が戻って来た時に中国やロシアと解決しないといけない事になるので、容易にこの問題を解決する事はしないでしょう。

また”国際司法裁判所”にこの問題を持ち込んでちゃんとした裁判が行われるかどうかは疑問。国内の裁判所でも裁判官の法例の使い方・選び方によって判断が変わる。せめて国内の裁判の場合上告を行い法を極める事ができる。国際司法を使った場合、他の国の裁判官が取り決めを行うのだから両国の”サポーター”が納得をするはずがないのでは?

この問題は韓国の政治家が選挙で票を集める為の手段として竹島を使う限り、解決されない問題と思います。日本と言う”外の国”を使って票を集めなければならない韓国の政治環境があるかぎりうやむやは続くでしょう。

マイク

Posted by: マイク | March 19, 2005 at 06:18 AM

Mike,

<<領土と言う問題に国家や愛国心が関わらなければどこでかかわるのでしょうか?>>

「領土」という問題にするからややこしくなるんです。近代的な「領土」の概念ができる遙か以前から、人々はここで漁をしてきました。国際法では、ここはドコドコの国の「領海」であることは事実であるが、そんなことにはおかまいなく、双方の国の漁師が漁をやっているという地域は東南アジアにはありますよ。

ようするに、この問題は「領土」が直接的な問題じゃあないんです。ようは、もっかのところ韓国人は日本人が嫌いなんだということなんです。そう思うように国内のメディアなり体制なりが、そうなっているんです。ですから、国レベルはそうだけど、俺たちは同じ海で暮らす漁民としてなかよくやろうぜみたいな感じに現地の人々がなって欲しいと思うわけです。何度も言いますが、国家なんてものが介入するからややこしくなるんです。

あー、そういえば国際司法裁判所に従わない国がもう1国ありましたね。(笑)

Posted by: 真魚 | March 20, 2005 at 12:14 AM

ファシズムに結び付けさせるな!

このところ、日本と周辺諸国との領土紛争が目立ちます。純粋な領土紛争なら実務的な交渉や司法で解決できるでしょうが、どうも周辺諸国は事あるごとに過去の日本ファシズムへの反感をあらわにします。

これからも問題を感情的にしないために、日本側も靖国参拝をやめたらどうかと思います。ファシズムの残滓が問題を一層複雑にしていると思われます。

Posted by: 舎 亜歴 | March 20, 2005 at 03:28 PM

真魚さん、

>ようするに、この問題は「領土」が直接的な問題じゃあないんです。ようは、もっかのところ韓国人は日本人が嫌いなんだということなんです。そう思うように国内のメディアなり体制なりが、そうなっているんです。<

韓国人の友人、韓国人の恋人を持つ女性および韓国に長く仕事で生活している人に今回の事を聞いてみると、どうも例のごとく中国同様「メディア主導」「政治主導」みたいですね。一般人はあまり気に留めていないようです…とは言っても、日本のメディアにマイクを向けられれば反射的に「日本はまだ反省していない」と思ってしまうそうで…。

そんな訳でいつもながらマイクさんに一票、ってことになります↓

>日本と言う”外の国”を使って票を集めなければならない韓国の政治環境があるかぎりうやむやは続くでしょう。<

「悪友に親しむものは…」の福沢諭吉的脱亜論はできればやりたくないんですけどね。

そもそも「島根県」が「竹島の日」を定めたからってなんだって言うんでしょうか。もういい加減、cost and benefitを図る事を覚えてほしいと思います…ってこれは島根県議会にも言いたいことですが(どうせここまで話題になるのなら、もう少し日本に利のある行動にしてよ、って感じ)。


Posted by: kaku | March 21, 2005 at 05:05 PM

「日本のファシズム」ですが、実際のところ、もしこれを戦前の日本のようなものとするのならば、今も、今後も、日本は戦前の日本のようにはならないと思います。今の北朝鮮みたいな、ああした国家に日本が戻ることは、これはもう常識で考えて不可能です。

そして、そうした常識は、日本を知る中国人や韓国人も知っているはずです。以前ここでも書きましたが、中国人や韓国人で、もし本気で戦前の日本のようになることを危惧していると言うのならば、それはおかしいです。まともに社会や経済を理解できない人です。

しかしながら、そのおかしいことを、今の中国や韓国の民衆は思い込んでいることもまた事実です。私はここに作為的なものを感じます。ひとつは政府の反日プロパガンダがあり、もうひとつは一部で言われているように、日本側の極左が関わっているのではないかと思います。

私は、これも以前ここで書きましたが、中国や韓国が反日感情を持つのは当然のことであり、反日感情をバネにして国家建設を行っていくことは悪いことではないと考えています。ただし、「正しい」反日感情を持つべきです。これを私は評論家西部進が言う「マナーとしての反米」をマネて「マナーとして反日」と呼んでいます。今の問題は、中国や韓国の民衆の反日感情が政治的に利用されていることです。そのことが、彼らはわかっていません。

私は、靖国神社参拝はもちろん続ける。その一方で、中国、韓国の民衆に対して、自分たちの政府にも、日本の極左にも利用されない反日感情を持つように伝えてはどうかと思います。

Posted by: 真魚 | March 21, 2005 at 11:55 PM

kakuさん、

いえいえ、脱亜どころか、これから中国を中心としたアジア市場の需要はものすごいことになりますよ。

「脱亜論」は、あの頃、朝鮮で清の支配から脱して近代国家を作ろうとしたクーデター(甲申政変)があって、それは清によって潰されるのですが、このクーデター一派に福沢は深く関わっていました。それがそうした結果になってしまったので、「もう朝鮮(および清朝)なんてワシャ知らん。西洋がアジアに対してやっているように、うちらも(侵略を)やってしまうで。」と怒りまくって書いたわけです。(でまあ、その後の歴史はその通りになったのですが)

むしろ、福沢先生が今の清朝じゃなかった中華人民共和国と大韓民国を見たら喜ばれるのではないでしょうか。あの人のことだから、「脱米入亜」を説くのでは。

<<そもそも「島根県」が「竹島の日」を定めたからってなんだって言うんでしょうか。>>

「北方領土の日」も、あれはなんでしょうねぇ。

Posted by: 真魚 | March 21, 2005 at 11:58 PM

真魚さん、

私は歴史上の偉人が言った言葉は、時代精神から逃れられない部分を割り引いて扱ってあげないとフェアでない、と思っています。福沢翁の著書は、「学問のすすめ」しかり「新女大学」しかりで非常に時代性が強いものが多い。だから、“「学問のすすめ」のせいで学歴社会が蔓延した”と言う、現代の視点から見た頓珍漢な福沢批判が出てくるのでしょう。

されど、大切なのはその人の言葉の根底に流れる真理、なのではないでしょうか。そういう意味で、私は福沢翁の「悪友に親しむ者は…」の脱亜主義は、「自立すれども孤立せず」と言う考え方/選択をその時代風に言っているだけなんだと受け止めています。

>それがそうした結果になってしまったので、「もう朝鮮(および清朝)なんてワシャ知らん。西洋がアジアに対してやっているように、うちらも(侵略を)やってしまうで。」と怒りまくって書いたわけです。<

うーん、上記に書いたように福沢の言葉と言うのは非常に論議を呼ぶのであまり掘り下げたくありませんが、どうしても見逃せない点があるので書きます。

福沢の脱亜主義と言うのは「学問のススメ」を書いた29歳の時期から現れています、つまり、甲申政変よりもずっと前からの事でしょう。それに、福沢が自発的にこの政変に携わったかどうか、と言うのが事実かどうかは証明されていないはずです。韓国や中国系の学者がそう言い張って、長い事かの地で悪者にされているのは事実ですが。

>むしろ、福沢先生が今の清朝じゃなかった中華人民共和国と大韓民国を見たら喜ばれるのではないでしょうか。あの人のことだから、「脱米入亜」を説くのでは。<

うっそー、真魚さんマジっすかあ?!“金王国と合併したい”大韓民国と???だって、福沢翁の「学問のすすめ」は殆どThe Declaration of Independence とJames MadisonのThe Federalistの翻訳版じゃないですかー。

Posted by: kaku | March 22, 2005 at 05:53 PM

Kakuさん、

<<そんな訳でいつもながらマイクさんに一票、ってことになります>>

私の言う事をちゃんと聞いたら、飢餓も、洪水も、戦争もなくなるって噂ですよ。 みんな私に清き一票を!

マイク

Posted by: マイク | March 22, 2005 at 09:55 PM

マイクさん、フェデラリストの著者をマディソンなんていう人に支持されて嬉しいですか、そうですか。

Posted by: standpoint1989 | March 22, 2005 at 11:07 PM

kakuさん、

甲申の政変に福沢が関わったのは事実のようです。韓国では、この政変にそもそも日本が関与しているのが気に入らないようですが、なせそうなのか理解できません。

幕末から明治維新にかけて活躍した人々の中には、朝鮮に対して期待をかけていた人は多いです。もともと、幕藩体制を倒して近代国家を作ったように、李氏朝鮮もまた封建体制を打破して近代国家になって欲しい、そして共に西洋の侵略と戦おうという意思が日本にはありました。それが朝鮮側から拒否されるわけです。朝鮮は「倭人は西洋のモノマネをする猿だ」と言いました。しかし、猿と呼ばれた倭人の方(笑)は、なにも好きこのんで侍をやめたわけではなく、このままでは西洋の植民地になるから、しかたなく近代国家になったわけで。このへんの悲しみが、当時、清朝の儒教体制の強い影響下にあった朝鮮には理解できなかったわけです。これで、日本側はムカッときちゃったわけです。

特に、「門閥制度は親のカタキでござる」の福沢先生としては、儒教体制なんてものは固陋した旧体制であり、この世の最も嫌いなもののひとつだったんじゃあないですか。中国人にしても、アヘンを吸ってぐたああっとしている連中なんか、見たくもなかったと思います。あの人は、シャキッとしたのが好きな人でしたから。僕は福沢の脱亜論はよく理解できます。

でまあ、いろいろ問題はありますが、清朝中国や李氏朝鮮の時代から見れば、今の中国や韓国や北朝鮮は大きく進歩していますよ。孫文や魯迅に今の中国を見せたいぐらいです。今、日本は中国や韓国ともめていますが、それは政治的な面であって、経済的にはボーダーレスワールドになっています。そうした面はあまりマスコミに出ませんが、実質的にこの世界を動かしています。福沢先生なら、政治は政治、経済は経済と切り離して、どんどんやっていくんじゃないですか。

うーん、僕のイメージでは福沢はBenjamin Franklinですね。「学問のすすめ」に書かれたアメリカ的な政体の考え方が、果たしてその後の日本に生かされたかというと疑問です。自由民権運動では中江兆民の方が影響力がありましたし。実際は、日本は国権主義になってしまったわけですし。

Posted by: 真魚 | March 23, 2005 at 02:23 AM

まー、"The Federalist Papers"の作者はJames Madisonだと言っても間違いではないでしょう。実際は、Alexander HamiltonとJohn Jayとの共著であるわけですが。『学問のすすめ』を"The Federalist Papers"と並べるのは、画期的な福沢論ではありますけど(笑)。

福沢は、ジャクソニアン・デモクラシーのアメリカではなく、むしろ建国の父たちのアメリカの方、アメリカの政体の基本的なものを理解したというのは興味深いことです。福沢のアメリカ理解は、福沢より30年ぐらい前にアメリカを旅したフランス人のアレックス・ド・トクヴィルのアメリカ理解と比較して、話にならない程稚拙なんですけど(笑)、それでも福沢はアメリカの基本的な部分を見事に理解したと思うんです。(ただし、アメリカの宗教的な本質までは見ていなかったですが)

Posted by: 真魚 | March 23, 2005 at 02:29 AM

えっ、私の記憶では、The FederalistのNo.10, 51 and 78と言うのは米国憲法のエッセンスを国民に対して説得する為に書かれたものであり、そのうちdemocratic republicについて書いた10 and 51をJames Madisonが書いたんじゃなかったでしょうか…?

で、No.51の:

"If men were angels, no government would be necessary. If angels were to govern men, neither external nor internal controls on government would be necessary."

"In framing a government which is to be administered by men over men, the great difficulty lies in this...A dependence on the people is, no doubt, the primary control on the government; but experience has taught mankind the necessity of auxiliary precautions."

と辺りに福沢は共鳴したんではないかと思ったんですが(それが真魚さんの仰る「それでも福沢はアメリカの基本的な部分を見事に理解したと思うんです。」かな、と)…。

そーかそーか、Madisonが書いたんじゃないのかあ、お恥ずかしい。どれ、乳飲み子を寝かしつけたら昔のテキストを引っ張り出して勉強しますわい。

>僕のイメージでは福沢はBenjamin Franklinですね。「学問のすすめ」に書かれたアメリカ的な政体の考え方が、果たしてその後の日本に生かされたかというと疑問です。<

Benおじさん、確かに性格的に似ている部分ありそうですね。その後の日本に福沢の意図どおりに生かされていない、と言うのは全く同意、です。なんか、中江兆民的なねっとりしたdemocracyが根底にありますよね、日本って。


Posted by: kaku | March 23, 2005 at 08:11 AM

これはこれは、そこまで細かい章節の話とは知らず、とんだ失礼をしたようです、えーどうもすいませんでした(ぺこ)。
そーかそーか、そこがフェデラリストの核心なのね、いやー学ばせていただきましたよ。
乳飲み子によろしく。

Posted by: standpoint1989 | March 23, 2005 at 09:57 AM

standpoint1989さん、

引用したパラグラフがThe Federalistの核心かどうかは断言できないんですが、私が覚えているくらいですから、米国政治の原点を考える際には非常に頻繁に引用されてるんでしょう。

あと、No.10, 50および78はundergrad.の教科書の巻末資料として載せられてる事が多いほど有名だったと思います。

…それにしても、『学問のすすめ』を"The Federalist"と並べるのは、そんなに珍しい福沢論なんですか?いや、私、あまり日本の政治史って知らないんで、単純に「なんだよコレ、Madisonのやつの直訳じゃん」とか思ったり、福沢翁も自由民権運動を毛嫌いしていたり、何よりも富国と個人の精神的/経済的自立を結びつけたりしていたもんですから…。

そんな訳で乳飲み子からメッセージを:

“パッツパ・グー・グーググー・グルルルルルルルルゥ、あぐうう、キャッ!”(←限りなく鳩っぽく)

(喃語推定邦訳:こちらこそよろしくね、すたんどぽいんとおじちゃま!)

Posted by: kaku | March 23, 2005 at 08:33 PM

おじちゃんじゃないやい!お兄ちゃんだい!と言ってみたりするテスト(笑)。

Posted by: standpoint1989 | March 24, 2005 at 01:20 AM

あーこれはですね、通常は"The Federalist"の主な著者はAlexander Hamiltonということになっているんですよ。もちろん、James Madisonも執筆者の一人ではありますが、フツーは、Hamiltonは"The Federalist"でかくの如く言いましたみたいになるんです。連邦主義者の筆頭がHamiltonで、Madisonはナンバー2みたいな位置だったんです。細かく言うと、HamiltonとMadisonは同じ連邦主義者であっても考え方が違うところがあって、MadisonはどっちかってゆーとJeffersonに近いものがありました。

ただしですね。合衆国憲法制定となると、HamiltonよりMadisonの役割の方が大きかったんです。MadisonはJeffersonよりも大きな役割を果たしたと思います。

で、"The Federalist"というのは、これも通常は連邦制の議論がメインの目的の本とし、そのために(「そのために」ですよ)中央と地方、政府と人民の関係等についてのことを書いた本ということになっています。合衆国憲法について、ということを趣旨とした本ではないんです。(だからといって、kakuさんの使った教科書がおかしいわけではありません。Madisonが合衆国憲法にいかなる考え方を持っていたかを説明するために、"The Federalist"の記述をもってくることはおかしくないです。)

福沢先生の「学問のすすめ」も、当然のことながら、日本に連邦制を普及させようとして書いた本ではありませんね。ですので、「学問のすすめ」は"The Federalist"でしょう、と言われると、いやぁ、そう理解してはちょっと。福沢は連邦主義じゃあなかったしい、ということになるんですよ。

もちろん、断片的に見れば、双方は重なります。それは間違っていません。そうした断片的な理解をしつつ、その一方で、アメリカ史の大きな流れを理解し、その中での連邦制国家樹立の中で"The Federalist"という書物の意味を理解しなくてはなりません。「なに、まだらっこしいこと言ってんのよ」と思うかもしれませんが、ガクモンつーのは「まだらっこしい」もんなんです。

Posted by: 真魚 | March 24, 2005 at 03:25 AM

落ち着いたところでまた私に清き一票をお願いいたします!!

MikeRosstky

Posted by: マイク | March 24, 2005 at 08:05 AM

真魚さん、

>アメリカ史の大きな流れを理解し、その中での連邦制国家樹立の中で"The Federalist"という書物の意味を理解しなくてはなりません。「なに、まだらっこしいこと言ってんのよ」と思うかもしれませんが、ガクモンつーのは「まだらっこしい」もんなんです。<

あー、ハイ、その通りでございます。だって"Federalist"ですもんね…だいたい私は乱暴なんです、「合衆国憲法およびその改定についてMadisonが書いたThe FederalistのNos. 10, 51の第3-4パラグラフを福沢は…」と書きゃあいいんですね。まどろっこしい、っちゅーよりも、言葉はハイ、繊細です。

…落ち着いたところで、竹島の日はせめて祝日にならんのか、と言っておきます。ついでに、マイクさんはもう奥様とベビーに集中しなさい!もひとつついでに今日の真魚さんの記事は嬉しい。おおいに賛成です。私もインストールしよっと。

Posted by: kaku | March 24, 2005 at 09:09 AM

再びファシズム

>ひとつは政府の反日プロパガンダがあり、もうひとつは一部で言われているように、日本側の極左が関わっている。

そのようですね。ただ、日本側にも問題発言(「天皇中心の神の国」など)をする政治家がいます。普段からこのような発言が飛び出すようでは、日本の指導者の深層心理に何やら問題はないかと疑われても仕方ないところです。
ともかく、アジアの独裁者やデマゴーグに反日感情をうまく利用されぬよう発言に気をつける必要があるでしょう。

もう一つ挙げれば、日本のファシスト一掃はドイツほど徹底していなかったのも彼らにつけ込まれる一因に思えてきます。

一日本国民としてもう敗戦国外交はやめて、この国には冷戦の勝者として新たな一歩を踏み出してほしいと願うものにとって、不見識な発言を繰り返す指導者には退場願いたいとの思いです。

さもなくば、いつまでたっても日本はアジアに対して後ろめたい立場のままでしょう。

Posted by: 舎 亜歴 | March 24, 2005 at 04:29 PM

Babyはまだなので元気に遊びます!!

MikeRossTky

Posted by: マイク | March 24, 2005 at 08:33 PM

kakuさん、

竹島の日は祝日にするのはいいですね。祝日にしたからなんなんだというのはあるんですが。日本人が韓国のみなさん祝日をくれてありがとうと思うかもしれないし。

World Windは必要とされるスペックが高いですよね。僕のパソコンではギリギリかな。なんとか動くって感じですね。サンフランシスコのベイエリアを見ているともう感涙ものです。

Posted by: 真魚 | March 25, 2005 at 01:34 AM

Mike,

投票数はごまかさないようにお願いします。それから、アフロ系やヒスパニック系にも投票権はあるんですから、投票妨害はしないでくださいね。本来ならば、2000年はゴアが勝っていたことは明白ですし、今回もかなり疑惑がありますから。

Posted by: 真魚 | March 25, 2005 at 01:39 AM

日本の政治家に国際感覚がないのは仕方ありません。そうした人でないと選挙に通らないわけですから。政治家が自分の国を不必要に良く言うのは、これはもう当然のことだと思うしかありません。ようはご指摘の通り、そうした発言が政治的に利用されないようにするしかないと思います。

戦後処理に原因のひとつがあるというのは、その通りです。曖昧になったのは、GHQの政策です。しかし、占領が終わった時は、日本は自分の意思で対処できたわけですから、これを曖昧なままにしたのが今日尾を引いています。

中国や韓国は、日本からの謝罪がないと言っていますが、実は日本国民そのものが、日本国からなんの謝罪も受けていません。終戦時に自殺した軍人は多かったですが、彼らは天皇に対して申し訳がないということで自殺をしたわけであり、国民に対して申し訳がないと思って死んだ軍人はおりません。戦争責任は、なんとなく曖昧なままになっています。また日本人のメンタリティが、それで良しとしているところがありますから、中国・韓国はなぜあんなにも日本を糾弾しているのか、当の日本人は理解できないわけです。

日本は冷戦の勝者であるというのは、まさにその通りです。しかし、日本人にその認識があるかどうかとなりますと、かなり希薄だと思います。日本は、欧米と価値観を同じにする西側自由主義陣営の一員であり、ソビエト共産主義との冷戦に勝利したのである(だから、国際社会でもっと胸をはって堂々としていい)という、戦後60年間の国際社会を客観的に見た場合、まことに正しいまっとうな認識を今の日本人が持っているかというとかなり疑問です。左派勢力が強かった教育やマスコミがそうしたことを国民に伝えてきませんでした。まずこの認識をきちんと把握することから始める必要がありますね。私はこれを「吉田ドクトリンの再評価」という観点で今後考えたいと思います。

Posted by: 真魚 | March 25, 2005 at 01:53 AM

魚さん病気だな

Posted by: ・・・ | February 25, 2009 at 07:33 AM

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