自衛隊は更正施設ではない
自民党の武部勤幹事長は、犯罪凶悪化や教育現場荒廃について「暴論かもしれないが、一度自衛隊に入って、サマワみたいなところに行って、緊張感をもって地元に感謝されながら活動したら3カ月で瞬く間に(人間性が)変わるという考え方もある」と述べたという。
なんだかよくわからんが、こういった、ワカイモンを軍隊を入れて性根をたたき直せばいいという発想に、そもそも大きな問題があるような気がするのであるが。軍隊というのは、昔から「お前のような軟弱モンは、軍隊に入れて鍛え直してもらわなきゃいかん」とか言われてきた。どうもこの、軍隊で鍛えればなんとかなるみたいな考え方は、今日に至るも今だ健在のようである。
思えば、この政治家は、サマワに行っている隊員および自衛隊そのものを、その程度の認識でしか見ていないというわけである。
(12/14 記事のタイトルの「厚生施設」は適切ではないので「更正施設」に改めました。)
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真魚さんこんにちわ。
仰ることよくわかります。でも、私は武部さんがああ言いたくなる気持ちもわかります・・・、というか、それはほんとうのことなんだと思います。
人間は困難を経験すればたくましくなります。当然のことです。
では、今の平和で豊かな日本で「危険」や「貧困」をどうやって若者に経験させたらいいでしょう。
一つの家庭で独自のポリシーをもって子どもを育てようとする時、社会の動きとのあまりの落差に、その子育てを断念する親の悩みはつきません。
もちろん、自衛隊は厚生施設ではありません。
しかし、そこを2年3年経験した若者の肝っ玉がすわるのもまた事実ではあるようです。
Posted by: robita | December 13, 2004 12:36 PM
渋谷でオギャルとあるいているセンターガイ。そんな野郎達に渋谷以外の世界を見せたいですよね。
MikeRossTky
Posted by: マイク | December 13, 2004 09:54 PM
robitaさん、
申し訳ありません。記事のタイトルの「厚生施設」は、日本語として記事の内容に適切ではないので「更正施設」に変更しました。ややこしいですね、漢字は。
自衛隊は厚生施設でもありませんし、更正施設でもありません。武部勤幹事長の言うことは、軍隊に対する一般論だと解釈してもやはりおかしいと思います。
ただし、今のワカイモンを見ていると、彼らを軍隊にでもたたき込んで鍛えてもらいたいと言いたくなる心情は(それが効果あるのか、ないのかは別として)(また、政治家の発言として適切か、適切でないかは別として)僕も理解はできます。
実は、僕は自衛官の息子なんです。父親は、陸自の技術将校です。今は、定年退官して年金で暮らしています。ですから、僕の場合は比較的、自衛隊や自衛官というのも身近に見てきました。今の僕の精神性の中で、父親の影響は大きいです。さらに、僕は小学校・中学校と空手と剣道をやっていて、この当時は将来本気で武術家になろうと思っていました。武道を通して、礼儀や克己心、自制心、謙譲の美徳などといった日本の精神文化の大切さを学びました。僕が武道に関心を持つようになったのも、父親の影響は大きいと思います。ちょっと大げさですが、僕は自衛官である父親の息子であることを誇りに思っているんです。
つまり、親の教育とその本人の生き方で精神的価値の重要性を学ぶことはできると思うんですよ。結局、親とその本人しだいだと思います。これは、今の平和で豊かな日本でも、戦前の貧しい日本でも同じだと思います。子供どころか、自分の家庭すら持っていない僕が言うのはたいへんおこがましいのですが、社会がどうであれ、親は自分の信じる価値観を子供に教えていくしかないと思います。僕の父親はそうした人でした。
Posted by: 真魚 | December 14, 2004 01:03 AM
マイク、
それはそうであるが、ああいった人々も存在するのはある意味やむを得ない。
Posted by: 真魚 | December 14, 2004 01:04 AM
「厚生」→「更生」。たしかに。
真魚さんのコメントに感動いたしました。
私の父も明治生まれの頑固者でしたが、強い信念と誇りの人でありました。私たち子どもはその父の影響を濃く受け、亡き今も父に対する尊敬の念が消えることはありません。
自分の家庭のことばかり書いて恐縮ですが、2.3年前だったか、長男が「お父さんのこと尊敬してる」と言ったことがあります。特に威厳があるとか出世しているとかいうのではありませんが、真面目に働き家庭を大事にする父の人間としての誠実な生き方をちゃんと見ていたのだな、と胸が熱くなりました。
子どもにみずからの生き方を誇りをもって示すことのできる父親のもとに生まれてきた真魚さんや私やうちの子供たちは運が良いと言えませんか。
私はこの日本は今、「父親」を育てなければいけないと思っているのですが、どうでしょうか。
それとも、渋谷にああいった人々が存在するのもやむを得ないのと同様、ああいった父親が存在するのもやむを得ない、のでしょうか。
Posted by: robita | December 14, 2004 10:23 AM
robitaさん、
そうですね。誇りに思える父親を持てた、あるいは自分の父親をごくあたりまえの自然に誇りに思えるということは、今の日本ではたいへん恵まれていますね。
「父親」を育てなければいけないというのは確かにそうなのですが、逆に今の日本には「父親」を健全成長させないナニモノカが社会にあるのではないかと思います。
これはrobitaさんですので話ができるのですが、よく女性の時代とか、母親が強いとか、年寄りの時代、老人が元気とか言われていますが、これはおかしいと思います。やはり、実質的には若者が主役の社会でなくてはへんです。それもやはり男ですね。男の存在があって女性がいる、父親の存在があって、母親がいる、若者があって、老人がいるという関係がどうしても必要だと思います。これは保守でもなんでもない、当然のことなんです。
しかしながら、ある時期から日本は異様に「女性の時代」とか「老人が元気」と大きく言われるようになりました。もちろん、「女性の時代」であり「老人が元気」であることは悪くもなんともないんです。しかしながら、例えば「老人が元気」であったとしても、若者はひきこもりやニートで、それで国の将来はどうなるんですかと私は言いたいです。「女性の時代」だとして、男性は萎縮していて、それでどうなるんですかと私は言いたいです。
つまり、「女性の時代」とか「老人が元気」というコトバには注意が必要です。これらのコトバの背後には、女性や老人を市場の対象にする企業のマーケティング戦略があるのではないか。早い話が資本主義がそう言っているだけで、本当の意味での「女性の時代」とか「老人が元気」でもないし、またかりにそうであっても、ではそれで国の将来はどうなるのかということがあるはずです。
しかし、こういうことを言うと、フェミニズムからそれは従属関係なのか云々と言われるでしょうし、老人をもっと大事にせよとか、今まで社会に貢献した老人をないがしろにするのかとぶっ叩かれる。
どうもこのへんに問題があるような気がします。
Posted by: 真魚 | December 15, 2004 02:29 AM
>「父親」を育てなければいけないというのは確かにそうなのですが、逆に今の日本には「父親」を健全成長させないナニモノカが社会にあるのではないかと思います。<
まさに仰る通りで、「父親」を育てるために、そのナニモノカを考え直すところから始めなければならないと思うのです。
>例えば「老人が元気」であったとしても、若者はひきこもりやニートで、それで国の将来はどうなるんですかと私は言いたいです。「女性の時代」だとして、男性は萎縮していて、それでどうなるんですかと私は言いたいです。<
話せば長くなるので短く言いますと、人間社会って女性の底ヂカラで動くと私は思ってるんです。
女性の動向一つで若者も男性も勇気が出てくるんじゃありませんか。(この「若者」は男性のことですね。同じ若者でも女性は元気だと思いますので)
女性の意識がこの世を動かしていると言っても過言ではない、と思いますよ。
しかしながら、私は、昔のような男性が強い社会になるべきだ、とはあえて言いません。
女性や年寄りが強くなって男性がおとなしくなっても、それが社会の必然的な流れであるならば受け入れたっていいじゃないかと思います。男性のメンタリティも変わるでしょう。文化も変わるでしょう。男がおとなしいならおとなしいなりのしくみを持った社会に変革していくのが自然の流れかもしれないからです。
しかし、問題なのは、そういう社会を女性たちは歓迎するのか、ということです。
男がおとなしくなったらなったで、「ああ、もっとぐいぐい引っ張ってくれるような強い男はいないものかしら」などと言い出すのではないかと思うのです。
>これらのコトバの背後には、女性や老人を市場の対象にする企業のマーケティング戦略があるのではないか<
私はマーケティング戦略というより、女性がそれを望んだからそうなった、と思うのですが、どうでしょう。
Posted by: robita | December 16, 2004 10:40 AM
robitaさん、女性の意識がこの世を動かしているというはまさにそうだと思いますが、それでは女性は男性の影響を受けていないのだろうかと言うと、そうでもないと思うんですよ。robitaさんご自身も父親の影響を述べておられるではないですか。「女性の意識がこの世を動かしている」というのは、従来の男性中心の裏返しではないでしょうか。どちらがどちらを従えているのではなく、(それは理想論だと言われるかもしれませんが)どちらも支え合っているのではないかと思います。補完し合っているとでもいいましょうか。
このブログのタイトルの「深夜のNews」は、書いているのが実質的にいつも深夜になるから、こうつけたわけですが、そもそもこのタイトルは、井上陽水の「最後のニュース」という曲からもってきたんです。この歌の中で
眠りかけた男達の夢の外で
目覚めかけた女達は何を夢見るの
というのがあるのですが、これはまさにその通りだと思います。男性は疲れ果てて眠ろうとしていて、女性は長い眠りから今覚めて活動し始めている。しかしながら、女性だけ目覚めていてなにが楽しいのか。何を夢見るのか。本来、男性も女性も共に目覚めて共に夢を追い、共に疲れて眠りにつくのが一番楽しいんじゃないでしょうか。
ひと昔前と比べて、女性の活躍が可能になったのは、社会のインフラや技術の進歩があったからだと思います。そして、本来、こうして女性の活躍が全面に出るような社会になったのなら、「男性」とか「女性」といった「性」や「ジェンダー」の区分けではなく、「人間」そのものの視点からさまざまなことを考えることが可能になったはずだと思います。男性がおとなしくなるとか、女性が男性よりも強くなるとかいったことではなく、男性も女性も「新しい意識を持った」社会になれるはずなんです。
しかし、そうならないというところに問題があり、これは「父親」を健全成長させないナニモノカと密接に関連していると思うんですよ。
Posted by: 真魚 | December 16, 2004 11:39 PM
真魚さん、仰ることは正しいと思います。
ただ、私の言いたいことはこうです。
話せば長いので短く言いますと、「男は女を獲得するために頑張る」という動物界の原理原則と言いますか、行動の動機の基本があるでしょう、ということなんです。
たとえばアメリカの大統領だって、「女のためだなどと何を次元の低いことを言うか。私はアメリカの繁栄のため、世界の平和のために頑張っているのだ」と言い張るでしょう。
でも、それは、のぼりつめる過程で浄化されてきた(または進化してきた)に過ぎないと私は思います。
もとをたどれば、男が頑張るのは「女にもてたい、よりイイ女を獲得したい」、これなんじゃないかなあ。
だから、一部の珍しい人を除けば、男はみんな女の顔色を伺い、機嫌を取り、なんとか気に入ってもらおうと奮闘努力するじゃないですか。
女のほうはどうでしょう。そんなことしますか。する人もいるけど基本的には「私はこのまま。男の人はこうあってほしい」などと平気で口にします。
でも、世の中それでうまくいってるんです。よく言うでしょ「カミさんにはさからえない」って。
たしかに社会的地位の向上については、多くの勇気ある女性たちの努力によって獲得されたものはたくさんあります。
でも、男と女として対峙する時、女はいつも男に「要求」ばかりしているような気がします。
女が「男も皿洗いしてほしい」と言えば、男は何とか努力するし、「おしゃれじゃない男はいや」と言えば眉毛整えたりするんです。
「眉毛の細い男なんてダサーい」と女が一言言ってごらんなさい。すぐ元にもどりますよ。
ところが、男は女にそんな要求しませんね。これは怖くてできない、というより、もとよりそんな発想はないんじゃないかと思うんです。
>「女性の意識がこの世を動かしている」というのは、従来の男性中心の裏返しではないでしょうか。<
私が言いたいのは、男中心であろうが、女中心であろうが、昔から(それこそ原始時代から)基本のところで女は男を動かしてきたんだと思います。
男が威張ってたように見える封建時代だって、奥方の顔色うかがって実生活が成り立っていたんじゃないかと思うんですよね。
「女性の意識が世界を動かす」と言ったのはそういう意味なんです。
私はこれはね、人類共通の祖先がたった一人の女性にたどりつく、そして、ミトコンドリアDNAが女性だけにしか受け継がれない、ということと何か関係があるんじゃないかと思うのですが。
へへ、なんか難しそうなこと言っちゃってほんとはミトコンドリアなんて全然わかんないんですけどね。
でも、真魚さんの仰ることはまさにその通りです。
だから、別の観点から見ている、ということだと思います。
ごめんなさい。やっぱり長くなってしまいました。
Posted by: robita | December 18, 2004 09:51 AM
「サマワみたいなところに行って、緊張感をもって地元に感謝されながら活動したら3カ月で瞬く間に(人間性が)変わるという考え方もある」
久しぶりにTVを見る時間ができたので、NHKスペシャルをみました。
アーカンソーの州兵がイラクへ派兵されるのを追ったものでした。
州兵といっても月1回の訓練が義務づけられた「市民兵」
アマチュアの兵士たち。
日頃は災害救援などで活躍しているそうです。
イラク派兵前の訓練で尋問のシミュレーション。
教官「反感を買わないような言葉で」
「従わない場合は発砲が許可される」
もちろん英語で尋問。
バグダット到着時
トラックに乗る一団に騒がれる(歓迎されていない様子)
皆が不安げに
「いったいなんていっているんだ?」
通訳
「神や信仰について……我々が嫌いらしい」
と柔らかく。
出ていたのは
40代の養鶏場主(月3万円の手当を家計の足しに)
30代の牧師(地域貢献のため)
19才の若者
(学費のためというより楽して大学にいくためとコメント)
3人ともイラクで勤務し、
大勢の仲間を失うという体験
(同州兵だけで18ヶ月の勤務で死者24名、重傷者500名以上)
の中で確かに変わっていきます。
口を揃えてでる言葉は
「何の為にここにいるのかわからない」
当初はイラク市民の為にといっていた
牧師は
「時には子供を撃たなければならない
神にどう説明したら良いのかわからない」
「私たちの使命が実感できない」
当初は「楽して大学生活をエンジョイするため」
とジョークを飛ばしていた
若者
「今までいっていた事は忘れてくれ
こんなに人が死ぬとは思っていなかった」
家族に宛てたビデオレターで妹に
「州兵には登録するな(笑)学費は俺が稼ぐから」
養鶏場主
民家の垣根を強制撤去のさい水道管を米軍が破損させ
「もっとも恐れていたのは武装勢力だったが
こんなことしていたらイラク人の敵を増やしてしまうばかりだ」
もちろん、自衛隊と米軍(というか州兵)は違いますが。
Posted by: ルイージ | December 19, 2004 01:10 AM
robitaさん、
言われることはよくわかります。「男は女を獲得するために頑張る」というのは男女関係について言えばそうであると僕も思います。
しかしながら、この世の価値とは男女関係だけではなく、他にも様々なものがあると思うんです。そして、それが時として男女関係に関わってくることもあると思うんですよ。
>男が頑張るのは「女にもてたい、よりイイ女を獲得したい」<
これはまさにその通りだと思います。これは一面の真実です。
ただ、それだけなのかというとそうではないという思いが僕にはあります。
男性は思想や宗教や価値観で動くことがありますし、それは女性もそうだと思うんですよ。別に、「女のため」というのが次元が低いと思っているわけではないんです。どちらが「高い」とか「低い」とかいうわけでないんですよ。「虫愛ずる姫君」について書いたのもそのためなんです。robitaさんが常々言われている「そんなことでは人類は死に絶えてしまう」という意味のことは、たいへんよくわかるのですが、人は時として、人類や社会がどうであろうと、自分がこだわっているものにこだわるということをするものだと思うんです。もちろん、そのこだわっているものが反社会的である場合は許されるものではありませんが。
>男が威張ってたように見える封建時代だって、奥方の顔色うかがって実生活が成り立っていたんじゃないかと思うんですよね。<
天下太平時はそれでいいと思います。ただ、例えば季節がらで言うと「忠臣蔵」の大石内蔵助は討ち入り前に妻を離縁したではないですか。奥さんからすれば、なにゆえ藩のことを考えずに殿中で刃傷事件をしでかしたアホ殿様にそこまでつくすのか。それよりも、仕官の口はあるのだから、どこかに仕官して経済的に安定して欲しいと思うのが(現代的ですが)当然だったと思います。しかし、内蔵助からすれば、それでは武士の倫理が成り立たない。武士の倫理などというものは、男が江戸の天下太平の時代に作った価値観にすぎないのですが、47人はそのために自ら死を選ぶわけです。
これは、まごうことなきお侍さんの価値観であって、町人にはできないことです。だからこそ、庶民は彼らはエラかったと褒め称える。後に残った家族は、悲しみます。
話は少し変わりますが、映画「ラストサムライ」で、勝元の奥さんが出てきて欲しかったですね(いたのかどうかわかりませんが)。トム・クルーズのオールグレン大尉は、最後は小雪が演じるたかの元の戻りますが、勝元はもどらなかったし、その息子の信忠も戻らなかった。勝元は出陣に前の晩に妻になんと言ったのだろう。そして、勝元と信忠の死を知った時、どうしただろうか。あの勝元の妻ですから、取り乱すことはなかったと思います。そして、勝元の先祖の寺にでも行ったでしょうか。勝元が好きだったと思うあの桜を見て、彼女はなにを思ったか。明治天皇の前で、「彼はいかに生きたか話しましょう」とオールグレン大尉は言い、一同ジーンと感動に浸るわけですが、では、勝元の妻はなにを思ったか。どちらも真実なんだと僕は思います。あの映画が、そこまで描いてくれたらかなりいい作品になったんですが(今でもいい作品ですが)。
Posted by: 真魚 | December 19, 2004 08:42 PM
ルイージさん、
自衛隊はサマワで水を配給したり、橋かけたり、学校を修理したりしているだけです。陸自には、こういったことの専門の部隊があるのですが、なぜか戦闘部隊の普通科がこれをやっているわけです。なぜ普通科が行くのか。それは当然ながら、戦争をしている所へ行くからです。であるのにも関わらず、政府は非戦闘地域だと言っています。それに、なにゆえ水を配ったり橋を架けることが、イラクの「復興支援」なのか。日本の政府の言っていることはよくわかりません。
例えばですね。日本の建築会社は、日本では仕事がないのだから、イラクで仕事をすればいいんです。で、日本のワカイモンをそこで働かせる。政治家は、こうしたことができるようにして、「ワカイモンはイラクで働けばいい」と言った発言をするのならわかりますが。そういうことはしないんですね。ましてや、アメリカがそんなことはさせない。
で、陸自の普通科が水配りをやり、空自は米軍の兵員輸送をやっていると。
それが、イラクの「復興支援」なんですと。
Posted by: 真魚 | December 19, 2004 08:44 PM
<<日本の建築会社は、日本では仕事がないのだから、イラクで仕事をすればいいんです。>>
日本で仕事ないの?東京都内でクレーンはいくつ立ってます?なぜ工事現場では募集の張り紙が?
日本の建設会社で日本のワカイモンを使っての事業を海外で行っている例はあるのでしょうか?
MikeRossTky
Posted by: マイク | December 19, 2004 08:54 PM
東京だけですね。地方には大きな建設需要はないと言っていいと思います。日本の企業で日本の若者を使って海外で事業を行なっているというのは聞きませんが。ぜひともやって欲しいですね。「非戦闘地域」だそうですから、それこそ日本企業なり、民間のボランティアなりがどんどん行けば良いのでは。
イラクで戦争を起こしたのはアメリカ。そして、世界からイラクへの援助金は、アメリカ企業の利益なると。これをマッチポンプと言います。
Posted by: 真魚 | December 20, 2004 10:03 AM
ODAの一環として日本は結構インパクトのある建設や農業をアジア全土で行っていますよ。びっくりするぐらい。わざわざイラクまで出向かなくても。
イラクへの援助金はどのようにアメリカの企業の利益になるのでしょうか?
MikeRossTky
Posted by: マイク | December 20, 2004 06:32 PM
Mike,
イラクへ行けばいいと言ったのは自民党の政治家であって、私ではありません。
イラクの建設工事の受注に日本企業は参加できないのはなぜでしょうか。
Posted by: 真魚 | December 24, 2004 12:11 AM
真魚さん、
日本企業は参加できないのですか? 韓国の企業はいくつか参加しているし、アジアから沢山の企業がいろんな形で参加していると。
MikeRossTky
Posted by: マイク | December 24, 2004 11:14 PM
TBS報道に依れば
ハリバートン絡みだけで
入札を経ずに請け負った受注額
25億ドル〜100億ドルとも。
日本、韓国が受注できているのは
すずめの涙ほどとも。
戦争に反対した各国は締めだし状態。
実際、どのくらいの金額をアジアで請け負っているか
わかるサイトってある?
Posted by: ルイージ | December 25, 2004 08:57 AM
ルぃージさん、
戦争に反対していた国は結構国連の"Oil for Food"プログラムで儲けてたのでは?
http://www.usrom.com/ に行くと最近の中近東での契約情報が日々更新されています。結構いろんな国の会社が契約を行っているようですが。日本の商社は下請けではいっているのかな?日々更新だから…
http://www.portaliraq.com/で”Japan"で検索すると日本アラビア石油の契約についてヒットはでますが、記事が見当たらない。
http://www.occkw.com/iraq/index.aspに行けば入札可能なプロジェクトのリストが。
大きな建設プロジェクトなどはBectelとかHaliburtonなどの専門会社主となるのでは?日本の建設会社でPrimeの位置を経済的の請け負える会社がないのでは?この二社は政府相手の仕事がメインな会社だから。特にHaliburtonの場合、石油開発ではこの会社しかできない技術や人材をもってますからね。
またこのような記事の見出しも:
2003-12-10 | WASHINGTON — The United States will allow companies Japan, South Korea and Britain to bid for $18.6 billion worth of U.S. reconstruction projects in Iraq as prime contractors, the Defense Department said Tuesday.
The Pentagon, however, will bar firms from France, Germany and other countries that opposed the U.S. war in Iraq from the 26 projects.
Yahooで”Iraq Contract Japan"で探すと、結構でてきますよ。日産やトヨタの車、水運搬用のタンカーとかの個別案件の情報まで。でも一番大きい契約は日本アラビア石油じゃないかな?
また国連を通じてhttp://www.unchs.org/japan_assists.aspのようなお金も動いていますから、これに日本の会社がどのように絡むかですよね。
どちらにしろ、リスクをとって参加すれば入札は可能だと。
MikeRossTky
Posted by: マイク | December 25, 2004 10:51 AM
>大きな建設プロジェクトなどはBectelとかHaliburtonなどの専門会社主となるのでは?
規模に見合った受注になるのは当然。
問題は
入札を経なかった点
Bectelは撤退しましたね。
2003年再建事業は220プロジェクト
イラクの復興事業を事実上受け持つ米陸軍工兵隊は
批判を受け、再建事業を入札制に変更しましたが、
2004年3月までに
復興事業の85%は自動的にハリバートンの子会社の手に落ち、残りの15%をライバル企業が奪い合うというアンフェアな構図。
これらのおこぼれちょうだいのために
リスクを採るなんて(笑
巧妙な手をつかって、実質ハリバートン以外の企業を締め出しているというのが現実。
金の話はいやだねぇ……
Posted by: ルイージ | December 25, 2004 12:30 PM
>戦争に反対していた国は結構国連の"Oil for Food"プログラムで儲けてたのでは?
だからこんどはアメリカが儲ける番だと?
いやだいやだ
Posted by: ルイージ | December 25, 2004 12:53 PM
ルイージ,
"Oil for Food Program"ではイラク人に行くためお金が賄賂とかKickBackとしてイラクの人に行かないようにしたのでしょ?そのような儲け方をしたフランス、ロシア、中国の国々の会社がなぜイラクの国民の利益となる仕事で儲ける資格あるのでしょうか?
MikeRossTky
Posted by: マイク | December 25, 2004 05:20 PM
ルイージさん、
”復興事業の85%は自動的にハリバートンの子会社の手に落ち、残りの15%をライバル企業が奪い合うというアンフェアな構図。”
ハリバートンの子会社以外どのような会社がこのような復興事業のPrimeになれたのでしょうか?
ハリバートン、ハリバートンと繰り返しが多いのですが、この会社がなにか悪い事でもしているのですか? 他の会社ができない事に集中している会社ですよね。 確かに監査では問題点が出てきたりしていますが、この規模の事業であれば仕方がないレベルでは。国連のプロジェクトと違うし…
MikeRossTky
Posted by: マイク | December 25, 2004 05:28 PM