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December 23, 2004

なぜ、若い世代の家庭に本格的な経済援助を行わないのか

 政府の少子化対策「新新エンゼルプラン」なるものがある。

 「子育て期にある30代男性の労働時間短縮や、男性の家事・育児時間を現状の2.5倍にあたる1日2時間程度に延ばすなど数値目標を導入」するという。具体的には「男性の育児・家事時間は、現状の1日平均48分を、他の先進国並みの2時間程度に延ばす」ことを目的とし、そのために有給休暇をもっととることができるようにするという。

厚生労働省の少子化対策の資料
国立社会保障・人口問題研究所の「少子化情報ページ」


 しかしながら、企業の従業員の有給休暇の使用率を高めることだけで、なにゆえ男性が家事・育児に費やす時間が増えるのであろうか。有給が増えたら、もっと遊びに行こうと思う者は少なくないと思うのであるが。

 このサイトにある資料の全部に目を通したわけではないが、そもそも、今の世の中で、子供を育てるのにどれだけのカネがかかるのかを表した資料はないように思えるのであるがどうであろうか。そのカネを得るために、労働時間を長くしている者が有給をとることを求めるのであろうか。国立社会保障・人口問題研究所の「少子化情報ページ」にある「出産を取り巻く社会の変化」の調査資料「男女共同参画社会に関する世論調査による出生数減少の理由」を見ても、一番多いのが「子どもの教育にお金がかかるから」の58.2%なのである。これを見ても、何に最も重点的に対策をしなければならないのか、わかるようなものではないかと思うのであるが。

 育児支援金のようなものを、国が子育てをする家庭に配布するとか、さらにもっと資金が必要な場合は、金利なしの融資を国から受けれるとか、教育は大学に至るまで低額の費用、あるいはいっそのこと無料にするなどといった大規模で根本的な経済的支援対策を行わない限り、なんの進展にもならない。

 しかしながら、今の日本は「受益者負担」が主流になりつつある。国は若い世代の家庭に金銭的援助をせよなどと言うものなら、保守派から「金銭収入が少ないのは、その個人、もしくはその家庭の問題であって、国が個人や家庭を援助する必要なし」という声が上がるであろう。そうした保守主義的な間違った考え方が、この社会を「勝ち組」と「負け組」に分断しているのである。今、公的な資金が本当に必要なのは、個人預金を十分に持つ老人世代ではなく、預金をすべて子育てに使い、それでも足りない若い世代の家庭なのだ。

 子供を持たない選択をする家庭もある。そうした家庭にも、なんらかの支援を行う制度も必要であろう。家庭のあり方やライフスタイルは、多種多様なのである。そして、なによりも、子供は、国の産業生産力や年金制度維持のために育てるわけではないということを国自身が表明する必要がある。ようするに、人はなんのために子供を産み、育てるのかということだ。今のこの社会は、子供を未来の生産と消費の道具としてしか見ていない。こんな世の中で、誰が子を産み育てようと思うのか。

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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

なぜ昔は一姫二太郎を必要としていたのでしょうか? なぜそれが必要にならなくなったのでしょうか?

なぜ”国”がまた新しく個人に支援をする必要があるのでしょうか?

逆に、”国”からの支援が増えれば増えるほど、子供の数は減っていませんか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 23, 2004 at 11:31 PM

Mike,

そう言ってくると思いました。これは保守主義の考え方からは、絶対に浮かんでこない考え方です。保守主義は「自由」とは「強者優先・弱者切り捨て」であると考えています。これは間違った自由の考え方です。

今の状態は、個人の努力ではどうしようもないところにきています。保守主義が言う「努力すれば報われる」というのは、それが可能な社会でのみ通用することであって、今の日本は、「努力しても報われない」社会になっています。子供を育てる社会的コストが高いのは、個人のせいではありません。今、なにもせずに放任にすると、少数の勝者と多数の弱者が生まれます。今の日本は、すでに階級社会になりつつあります。保守の言う自己責任の強調は、社会的弱者を大量発生させるだけです。やがて、それが大きな社会的貧困を生み出します。そうなってからでは、莫大な社会福祉費がかかります。若い家庭を支援することは、福祉ではなく未来への投資です。従来の生活保護や失業保険とは違います。

国家とは共同体であって、一部の社会的勝者のものではありません。

Posted by: 真魚 | December 24, 2004 at 12:07 AM

”保守主義は「自由」とは「強者優先・弱者切り捨て」であると考えています。これは間違った自由の考え方です。”

確かに間違っていますよ。早く正しい”自由”を学んでください。


”今の状態は、個人の努力ではどうしようもないところにきています。”

じゃ過去の人達はどうやって今より沢山の子供達をそだてたのでしょうか? 今は昔より政府の補助はふえているのではないのでしょうか?

”今の日本は、すでに階級社会になりつつあります。”

世界のどの国が日本より大きな中産階級を持っているのでしょうか?

”今の状態は、個人の努力ではどうしようもないところにきています。”

日本国内の中小企業の社長の何%が個人の力で作り上げた会社なんでしょうか?日本ほど世界で成功を収めることが可能な国はアメリカ以外にないのでは?アメリカのリベラルもあなたが言っている事と同じ事を。もっと政府がお金を使って、お金を持っている人からもっとお金をとって。財政赤字?中小企業の社長さんからもっとお金を取ればいいんですよね?私は自営業をやったこともある。小さなベンチャー企業で働いたこともある。みんな個人の力でがんばってお金をもうけてきた。倒産した会社とも関わったことがある。個人の努力以外にどのようにやっていけるのでしょうか?

一度日本の地方に行かれたらいかがですか?農家で、漁村で、個人ががんばっているところでは成功している人がたくさんがいます。

”子供を育てる社会的コストが高いのは、個人のせいではありません。”

社会的コストってなに?税金をもっと取り立てて、政府がもっとやれば、このコストって減るのでしょうか?

”それが大きな社会的貧困を生み出します。”

実例を挙げてください。保守の世界で社会的貧困を生み出している実例を。レーガン大統領が保守の旋風をアメリカにもたらした20年後、就任当時は二桁インフレで誰も家を買うことができなかった。今ではアメリカの69%の人が自分の家を持つように。リベラルの政策から保守の政策に変わってから政府の力を2世代、3世代と借りて生計を立ててきた人達が自立したのですよね。保守の成功の実例を私はいくつでも紹介できます。個人が政府から自立すると成功することが可能になるんですよね。またリベラルがどのように失敗してきたのかも実例を挙げることができます。リベラルが社会を成功に導いた実例を見せてください!"Show me the money!"の時間ですよ。真魚さん!

”若い家庭を支援することは、福祉ではなく未来への投資です。”

今子供が増えていないのは若い家庭への支援が減ったからですか?20代で結婚しなくなった日本人は”コスト”が高くなったから?政府がお金を使えば子供はもっとできるんですよね?


”国家とは共同体であって、一部の社会的勝者のものではありません。”

社会的勝者って誰?国家って自由な環境の中で成功したり、失敗したり、政治活動したり、批判したりするためにあるのでしょ?自由の世界に”一部”って??共産主義や独裁主義など個人の自由を踏みにじる体制には”一部”がありますよね。その一部をリベラルは一生懸命庇ってきたのですよね。北朝鮮を日本国内で支援、黙認してきたのはリベラルな人達ですよね?赤軍はや革丸派をサポートしてきたのはリベラルの傾向の人ですよね。リベラルは自由を踏みにじり、一部の人が他を制する国家をサポートしてきましたよね?社会に”一部”を作ろうとするのはリベラルじゃないの?

真魚さん、保守ってなにかわかっていませんね!自由とはなにかをわかっていませんね。

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 24, 2004 at 11:10 PM

個々の懸案に関して
どちらかといえば私は
真魚さんよりマイクさん側です。


教育現場に携わる機会があるのですが
お金持ちほど少子で
貧乏なほど子供が多いと
先生方は口を揃えます。


ただ、やはりマイクさんの
「自由の意味を解っていない」という旨の発言は
鼻につく。

あなたの理解している自由が絶対で
真魚さんのいう自由は間違い?

勘違いも甚だしいのでは?
そんなにあなたはえらい?

もう一つ
あなたのいう「保守主義」は
アメリカ型保守主義ですよね?
conservatism或いはNeoconservatism

日本語で言う保守主義とconservatismが
思想的に逆なのはご存じですよね?

日本の保守派は大きな政府を目指します。

いつも日本語で読んでいて混乱するんですよ。

Posted by: ルイージ | December 25, 2004 at 05:08 PM

ルイージさん、

”日本の保守派は大きな政府を目指します。”

日本の党派で大きな政府を目指していないところってあるのですか?自由民主党、民主党、共産党、社会党… みんな政府を大きくしようと。今増税で反対を示している政党でどこ?

私が言う”保守主義”とは元々のLiberalismが”自由”と定義してきたことを”保守”すると言う意味となるのですが。ModernLiberalismは政府が自由を守ると。政府が立ち入らなければ”自由”はなくなると思っているLiberalismが大嫌いなんです。

特に”階級”とか”社会的勝者”みたいな人を分けて自由を区分けしようとする思想が気に入りません。だからQuestionをなげかけています。立証にあたいする返事はくるでしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 25, 2004 at 05:35 PM

真魚さん、ルィージさん、

今日のNYTimesに面白い記事が。貧富の差。階級の差。中国でのお話。すごいとしか言いようが… Videoがまたすごいですよ。

http://www.nytimes.com/2004/12/25/international/asia/25china.html?8dpc

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 26, 2004 at 09:05 AM

『日本の党派で大きな政府を目指していないところってあるのですか?』

お題目だけなら小泉政権ですら小さな政府を目指しています。
http://www.kantei.go.jp/k/mm/056ka/lion.html
与党内で利権を手放せないだけです。

『自由民主党、民主党、共産党、社会党… みんな政府を大きくしようと。』

各政党のサイトを確認してから発言してる?
想像だけで語られても困ります。
まずは立証を。


『今増税で反対を示している政党でどこ?』

ここが一番の謎。

「増税に反対=大きな政府を目指す」
?????意味不明。

ミクロで見れば
「増税に反対=大きな政府を目指さない」
が正解では?


マクロで単純化はしませんが。

Posted by: ルイージ | December 27, 2004 at 11:22 AM

『私が言う”保守主義”とは元々のLiberalismが”自由”と定義してきたことを”保守”すると言う意味となるのですが。』

うすうす感じてはいました。
ブッシュ支持と日本語以外では
あなたに違和感を感じていなかったので。

リバタリアニズムと
自分にレッテルするのはイヤですか?

「私は保守主義者」と自ら謳う人を

『元々のLiberalismが”自由”と定義してきたことを”保守”する』という主義の人

と理解してくれる日本人は皆無だと思いますよ?
#というか初対面では理解不能

Posted by: デイジー | December 27, 2004 at 11:54 AM

日本語での「保守主義」という言葉が持つ意味

大辞林

ほしゅ-しゅぎ 3 【保守主義】

旧来の伝統・慣習・考え方などを尊重して、急激な改革を好まない主義。

一般的に、戦後日本の
“「大きな政府」を変えない”
あるいは(最近では)
“戦前の伝統等を復活させたい”
という主義。

保守主義をマイクさんと私や真魚さんの間で
合意のない意味で使い続けているせいで
議論が平行線になった事もあるような……

Posted by: ルイージ | December 27, 2004 at 12:02 PM

Mike,

個人の力ではどうしようもない状況になっていることは、日本以上にアメリカが今そうなっています。収入が増えているのは金持ち階級だけですね。今、アメリカの企業は作業をどんどんインドにアウトソーシングしています。電話によるユーザカスタマーサービスなどは典型的な例ですね。製造業そのものは、アジアや中南米に移転しています。アメリカ国内に残る仕事は、大きく分けると高度な専門教育を受けた専門職の仕事か、誰でもできる対人サービス作業ぐらいです。専門職の仕事につくには、大学以上の教育を受けなくてなりません。しかしながら、それができる経済的余裕のある家庭は、やはり上流家庭。金持ちの子弟は金持ちになり、貧乏人の子供はますます貧乏になっているのがアメリカの現状です。中産階級は消滅しつつあります。日本もこうなりつつある、というか、もうすでにそうなっています。もはや不平等社会なんです。共和党保守は、こうした不平等な世の中にしたのはリベラルのせいだと言っているだけです。

"リベラルが社会を成功に導いた実例を見せてください!"

FDRのニューディールはどの教科書にも載っていると思いますが・・・・。

"社会的勝者って誰?"

競争といいながら、勝者も敗者もないと。
ようするに、保守主義は自由競争は主張するが、その結果による弊害は認めないと。
あるいは、保守が言う自由経済とは自由競争はない自由経済なんだと。

"北朝鮮を日本国内で支援、黙認してきた"

社会主義思想や共産主義思想の意義を認めることと、北朝鮮の政治体制や一昔前の連合赤軍等の存在を認めることは別です。

Posted by: 真魚 | December 27, 2004 at 04:08 PM

ルイージさん、

お金持ちほど少子で、貧乏なほど子供が多いというのはそうだと思います。
だからこそ、(国は本気で少子化対策をする意志があるのならば)国の援助が必要であると私は言っているわけです。さらに、そうしたことを行なうと、今度は子供が少ない、あるいは子供を持たない家庭に対して不平等になりますから、そうした家庭に対してもなんらかの「保証」のある制度を作るべきだと言っているわけです。家庭のスタイルは様々ですから。そうした個別に対応した社会保障が必要です。ようするに、政府は年寄りばっかり見ていて、ワカイモンをないがしろにしています。

Posted by: 真魚 | December 27, 2004 at 04:09 PM

ルイージさん、デイジーさん、

アメリカの保守というのは、日本の保守とは違います。
伝統や過去の歴史に価値を置くという意味では同じですが、アメリカの場合、伝統や過去の歴史となるとアメリカ革命の理念になりますから、徹底的な個人の意志、集団の意志を尊重する思想になります。基本的にアメリカの保守主義は自由主義です。簡単に言うと、政府からの自由を価値として、リバータリアンから共和党左派に至るまで、その「政府からの自由」の程度が異なるだけです。(キリスト教右派は別ですが)

ただし、軍事力によるアメリカの世界支配という考え方をどう捉えるかということがあります。基本的に保守は外国との係わり合いを持とうとしません。そもそも、アメリカは世界のリーダシップをとるという考えは、ウィルソン以来のリベラルの考え方です。しかしながら、レーガン政権でこの構造が変わります。よく知られているように、元リベラルの知識人が共和党支持に変わり、共和党で強固な反共産主義政策を推進させます。ようするに、トールマン政権での共産主義封じ込め政策では手ぬるいと考えたわけです。

この時、なぜこうしたことになったのが、僕自身勉強不足でまだ理解していません。保守のナショナリズムと反共意識が結びついたのかどうか。むしろ、レーガン政権では、キリスト教の価値観から共産主義はその存在すら認めないという意識さえありましたからキリスト教の影響があるのかもしれません。

で、今日のネオコンをどう理解するか。基本的に、ネオコンとは元リベラルを意味しますが、今のネオコンはレーガン時代より世代が変わって、最初から共和党支持者が多いですが、彼らは共和党保守の亜流になのか、それとも21世紀のアメリカの確固とした新しい政治思想になるのか。それとも、ブッシュ政権第1期目だけもてはやされた、たんなる流行で終わるのか。僕自身、まだよくわかっていません。

Posted by: 真魚 | December 27, 2004 at 04:10 PM

真魚さん

アメリカの保守って

アメリカ的主義以外は認めない傾向にありますよね。

その国の人間が共産を選んだらほっとけよと。

民主的に選んだ主義・政策に対し
クーデターなど非民主的な行動を黙認・是とする。
(アルジェリアやチリなど)

民主主義より独裁を認めるアメリカ的保守
なんてまったく理解の外です。

Posted by: ルイージ | December 27, 2004 at 04:34 PM

ルイージさん、

というより、思想の多様性を認めるゆとりがなかったんだと思います。
開拓民の思想ですから。遠い東部の連邦政府はあてにならないし、スキを見せれば先住民が襲ってくるし(もともとも先住民の土地なんだから当然なんですけど)、わが身を守るのは銃だけ。フロンティアで銃ひとつで自分と自分の家族を守る、ザッツオール、その他のことは知らないという考え方ですから。あと、徹底的な反共ですね。今では反イスラムになっていますが。嫌いだから関わらない、というのがブキャナンのような保守本流(ブキャナンは保守本流というより、むしろ保守右派ですが)で、ネオコンは、嫌いだからアメリカ単独で好きなように変えるというわけです。

南米やアジアに加入したのは民主党です。他人の国に関わるというのは基本的には民主党の政策です(というか、でした)。その意味では、保守が言うようなリベラルは親ソ連というわけでもなかった。

イラクが民主主義になれば、反アメリカになると思うんですが、そういう民主主義は認めないんでしょうなあ。

Posted by: 真魚 | December 27, 2004 at 05:15 PM

はじめまして。
リバタリアン内部でも何を自由とみなすかでかなり違ってくるように思います。
マイクさんがこちらでもご活躍のようですが、彼のように Conservative とそのままイコールで結びつけるような人もいれば、相続やギャンブル的なキャピタル・ゲインに懲罰的な課税をなそうという人もいるわけです。
藤森かよこ氏がいうには
「リバタリアンとネオコンは似て非なるものだ。ラディカルな自由主義は、互いの自由な選択を認め合って、妥協を図る。ネオコンは、アホが考えて選択しても、しょうもないから、賢い奴が考えるとおりにしな、という姿勢である。人間は、矛盾しているものであるが、アイン・ランドという作家&思想家も矛盾しているのよ~~ということで片付けられるのか? 」
というようにネオコンとリバタリアニズムも場合によってはたまたま重なる部分があっても、元は別のものなので矛盾し対立的になる局面も出てくる。
なにをして「自由」とするかの違いがそこには必ず生じます。
マイクさんのように自由があたかも確定的であるかのように捉えること自体、自由が何か分かっていないのではないかと。
まして自由と保守を=で結ぶなんて、理解の範疇を越えています。

Posted by: standpoint1989 | December 27, 2004 at 06:19 PM

はじめまして。
blogをいつも拝読しております。

もし保守主義を思想として語るのならば、保守主義はアメリカの海外派兵には反対であることに触れなくてはならないと思います。国家の安全保障について保守主義はどう考えるかは、保守主義の重要なコアな部分を表しています。ところが、マイクはネオコンの言っていることと同じなわけですよ。今の共和党・保守は確かにこうした考え方をしているわけです。ここではマイクの意見は浮いていますが、アメリカのネットではマイクのような意見でも、それなりの支持があります(当然反対も多いですが)。むしろ、アメリカのパブリックなオピニオンには、僕たちのような外国人にはついていけないものもそれなりの勢力としてあるわけで、だからこそブッシュ再選という信じ難いこともあるわけです。そうした、外国人から見ると信じ難いことを、なぜあの国のそれなりの数の人々は思うのか、ということを理解しなくては、今のアメリカを考えることはできないだろうと思います。そうした観点で、マイクの意見を捉えなくてはならないなと思うわけです。

Posted by: 真魚 | December 27, 2004 at 07:14 PM

<<競争といいながら、勝者も敗者もないと。ようするに、保守主義は自由競争は主張するが、その結果による弊害は認めないと。あるいは、保守が言う自由経済とは自由競争はない自由経済なんだと。>>

競争には何時も勝者と敗者しかいないのかな?オリンピックの”参加することに意義がある”はどこにいったのかな?競争しないと前に進まない。その競争する機会を奪うのがリベラルの理想郷じゃないのですか?

確かに、自由経済の中で破綻する人はいます。失敗することが可能だからみんな成功するように努力する。失敗も成功も無い経済。それってソ連や中国が求めていた経済世界じゃないの?今の中国では失敗すれば、首が飛ぶ…

じゃ失敗すればどうする?普通の仕事をしたり、短期間政府に頼って次のチャンスに進む?今アメリカや日本で失敗したから食べていけない人っているのですか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 27, 2004 at 09:40 PM

standpoint1989さん

>まして自由と保守を=で結ぶなんて、理解の範疇を越えています。
私がマイクさんに感じていた違和感はこれです。
『正しい”自由”』とやらをご教授願いたいものですね。

あなたはマイクさんを
ネオコン的と捉えられているのでしょうか?
私は、ただレッテルを張って(自由とか民主主義とか)
自分の主張を正当化しているだけだと感じているのですが。

『言葉が現実から離れている』
でもマイクさんは9-11commission.govを知ってなお
『アルカイダとフセインとの関係はあると認識している』
と発言しています。

都合の悪いことを認めないってアメリカ人的だねぇ。
(このサイトで非を認めたことないよね?)

閑話休題 真魚さん
来年から幼稚園などの補助金が減るそうです。
知人の幼稚園教諭は、
「妹を二年幼稚園に入れられない」と親にいわれたそうです。
(上の子は年長さん)
補助を増やせば子供が増えるとは簡単にいかないでしょうが
補助が減ることによって少子に拍車がかかるとは考えられます。

単純に幼稚園込みで義務教育無料なら結構うれしいと思うのは
まあ、貧乏人のたわごとですが。

Posted by: ルイージ | December 27, 2004 at 09:53 PM

<<レーガン政権でこの構造が変わります。よく知られているように、元リベラルの知識人が共和党支持に変わり、共和党で強固な反共産主義政策を推進させます。ようするに、トールマン政権での共産主義封じ込め政策では手ぬるいと考えたわけです。>>

ちょっと違うと。共産主義の封じ込み政策では抜本的な対策にはならないとレーガン政権で証明され、その意志を現ブッシュ大統領がついでいると考えて良いのでは?

自由が無い国々では国内の人権を押さえつけて、”DoubleThinkers"(政権が悪いとは知っているが生きるためにその政権の維持には反しない考えをもつ人達)の数を増やし、”Dissenter"の数をどう抑えるかが課題でした。しかし、そのような環境では科学は進みませんし、経済も進まない。”Detente"の体制では相手を封じ込む、中からも、外からも壊さないという、外交体制がとられたわけですよね。レーガンやジャクソン上院議員は当時のアメリカ外務省、キッシンジャー(トルーマン以降も!)などを押し切り、外との貿易を行うならアメリカと同じレベルの人権の行使を求め(中からつぶす、ヘルシンキ条約!)ながら、スターウォーズなどの戦略兵器の開発でソ連が追いつけない環境(外からつぶせ)を成し遂げたのです。レーガンが”Detente”を続けていたら、まだソ連があるかも知れません。

この”Detente"をパレスチナ、サウジアラビア、北朝鮮に外交政策として用いている限り、そこに住む人達の人権は踏みにじられたままだと。だからオスロ条約は失敗したのです。

<<保守のナショナリズムと反共意識が結びついたのかどうか。むしろ、レーガン政権では、キリスト教の価値観から共産主義はその存在すら認めないという意識さえありましたからキリスト教の影響があるのかもしれません。>>

キリスト教の影響は強いと思いますが、それは人権を考えるときに、”神の前では皆平等”の価値観を”人権”としてあらわしただけじゃないでしょうか?

人権は1960~70代はリベラルの言葉でしたが、今や、共和党や保守の言葉となってしまいました。リベラルが”Selective application of Human Rights"を行う限り、自由が味わえない国々が…

なぜリベラルがアメリカ、イギリス、イスラエルなどが少しでも人権を脅かすと大事とする(するのはOK!)が自由が無い国が人権を踏みにじっても何も言わないし、それに対応する政策を支援しないのだろう?

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 27, 2004 at 10:05 PM

こんにちは。

ちょっと気になったのですけどマイクさん、一姫二太郎のその使い方間違ってます。辞書で調べてみてくださいね。

真魚さん、拙ブログを拝読しださってありがとうございます。
アメリカの保守主義の基本的なスタンスは孤立主義ですしね。
ウィルソニズムを保守と捉えるのはどうにも無理がありますね。
マイクさんは大学の先輩であるクリントン前大統領を大変お嫌いということですが、これはクリントンが非ウィルソニズム的だからではなく(民主党ですから充分にウィルソニズム的だったと見ています)、ウィルソニズムの不徹底に怒っていらっしゃるわけですよ。
それを保守とリベラルの対立と見ている時点で、どうも話がおかしいわけで。
マイクさん、あなた相当リベラルですよ、気づいていますか?
レーガンを典型的な保守主義者だとみては大間違いですよ。彼が元は民主党員だったことを忘れないでください。
私なんか孤立主義者でもあるもんですから、この点、私の方がなんぼも保守的なんですが、マイクさんは自由という概念をあまりにも表面的に捉えていらっしゃるから、自由によって大抵の反自由的な事象も正当化できてしまうという矛盾に気づかないでいられるのです。
ただし真魚さんがご指摘のとおり、彼のような態度はアメリカ人の間では決して珍しいものではありません。マイクさんは日本人ですけどね。

ルイージさん。
こんなもんですよ、マッチョなアメリカ人の考え方は。マイクさんが特別いびつだというわけではありません。
私も彼をどの辺に位置づけるかまだ迷っています。妊娠中絶や同性愛の是非、公教育における宗教などに関する考えがもっと明確に伺えればリバタリアンなのか、ネオコンなのか、単なるアメリカ愛国者(表面的な)なのか、分かってくるのですけれど。
ちょっとややこしい問題なので彼の日本語を読解するのにもどかしさを感じるわけです。
うちのブログのコメントでも英語で書いていいというのに日本語にこだわるのですもの。まあその点は天晴れだなとは思いますが。
真魚さんのおっしゃるとおり、何かを私たちが主張し相手を説得しようとするにはマイクさんのような考えの人たちは実際的な壁としてそこに在るわけです。
そういう意味で私はマイクさんとの会話にそれなりの意義を認めています。
マイクさんのブログにもコメントをつけていますしね。

ただ私も体力が尽きてくる30代ですので(笑)

Posted by: standpoint1989 | December 28, 2004 at 09:02 AM

年末の忙しいときなので、来年でも構いません。


standpoint1989さんに質問します

私はマイクさんがどのような自由の概念を持っているのかまだ見えないでいるのですが
表面的な自由によって、反自由を正当化できるというのはわかるんですが
彼の主張する自由は反自由の正当化を許さないですよね?
根拠は不明ですが。

たぶん反アメリカという自由を認めないという範囲内での自由というか、いまいち理解できていないのですが。

Posted by: ルイージ | December 28, 2004 at 09:38 AM

>真魚さん、拙ブログを拝読しださってありがとうございます。

うわー無茶な日本語だ(汗)
マイクさんのこと言えないですねえ。

ルイージさん、年末の予定が潰れたので実は暇なんです(笑)
私もマイクさんのいう自由がよく捉え切れていないのです。マイクさんのおっしゃっていることは基本的には具体的です。こういう人権侵害がある、なんとかしようぜ!っていうことですね。
そのなんとかしようという手段としてアメリカ合衆国を捉えているがためにアメリカがアルキメデスの点になってしまっているのかなと思うわけです。
アメリカの問題を指摘しても、中国はどうなんだ、北朝鮮はどうなんだ、とくる。
それは答えにはなっていないのですけれど、自由を絶対視するわりにはその絶対的な基準でアメリカがたたかれる時には相対化するわけです。
いや、これも違うな。アメリカは自由そのもの、なのかも知れない。
アメリカという一神教ですよ。
中国や北朝鮮を私などは随分批判しているのですが、それだけでは彼にとっては不十分なのでしょう。アメリカを除外しなければ。なぜならばアメリカこそが価値の基点だからです。
当然、私はその基点を共有しておりませんのでそこで齟齬が生じるのでしょうね。
しかしアメリカ的自由を絶対視するアメリカ人は決して少数派ではないですよ。アメリカの歴史的なアイデンティティといってもいいくらいです。
ポスト・ヴェトナム・ウォーの自省的な季節のほうがむしろ例外だったのでしょう。
まあ、相対的に言えば、大抵の国よりはアメリカが比較的自由だったのは間違いないわけですし、ヘーゲル的なアメリカ史観に彼もまたのっとっているのでしょう。
それって世界を、「イスラムの家」(ダール・ル・イスラム)と「戦争の家」(ダール・ル・ハルブ)に分けるイスラム的世界観にかなり似ていますね。

よそさまのブログで長文失礼しました。

Posted by: standpoint1989 | December 28, 2004 at 10:34 AM

真魚さん、主題とずれてごめんなさい。

マイクさんの
「世界をもっと自由に」
という意志の強さは

マルクスの
「必要なことは世界を変革すること」
に通じるような。

何かを崇拝する人との議論って
まとまった例しがないのですが
マイクさんとはどうだろう?

Posted by: ルイージ | December 28, 2004 at 11:57 AM

ルィージさん、

仕事中にちょっと寄って。。。

すごいな!僕とマルクスが同じようにとは…

冷戦時代はまだテロを使って自由を奪うと言う政策をソ連・中国は直接行おうとはしなかった。ソ連の場合経済的に行き詰ってしまった段階で崩壊をした。また国内の”Doublethinkers”のサポートも途絶えてしまった。

中国の場合は今経済的に延びている。”Doublethinkers”はお金儲けをさせていただける間は”無い自由”についての不満は抑えられるけど、経済が停滞すると、不満の矛先を海外(日本?)に向けたりするのではないでしょうか?

”世界をもっと自由に”は別にアメリカ的な考えではなく、ビルマ、ソ連、中国で政治的な迫害を受けた人の書物や発言を勉強すると出てくる”Idea”です。またこれが広まると、困るのはDictatorやAuthoritarianな政府の主導者だけでしょう。

MikeRossTky


Posted by: マイク | December 28, 2004 at 05:39 PM

Standpoint-san,

一姫二太郎は育てやすいと言う意味だけど、昔はやはり理想として3人兄弟もしくはそれ以上の数が理想ではないのでしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 28, 2004 at 06:00 PM

Mike,

>”参加することに意義がある”

I beg your pardon.
本気で言っているとは思えん。

Posted by: 真魚 | December 28, 2004 at 09:24 PM

Mike,

>なぜリベラルがアメリカ、イギリス、イスラエルなどが少しでも人権を脅かすと大事とする(するのはOK!)が自由が無い国が人権を踏みにじっても何も言わないし、それに対応する政策を支援しないのだろう?<

そうですか、イラクの人権のためにやったと。
アブグレイブ刑務所も人権を守っていたと。
今、アメリカ兵が行っている民間人の自宅の強制捜査もみんな人権を守っていると。

Posted by: 真魚 | December 28, 2004 at 09:25 PM

standpoint1989さん、


妊娠中絶や同性愛の是非、公教育における宗教などについて論じるには、どうしても日本とアメリカの違いにならざる得なくなるため、ここにアメリカの保守主義をそのまま持ってくるのは無理があると思うんですよ。まー、マイクがそれをやりたいというのならば、それはそれでいいし。別の意味で、アメリカの(本当の)保守主義が日本にどのような形で入ってくるのかということには興味があります。共和党保守という形ではなく、アイン・ランドの思想のようなものが日本に入ってきて欲しいと思います。

マイクが、というかネオコンが間違っているなと思う点は、彼らはアメリカン・パワーを軍事力や科学技術力でしか見ないということです。経済的観点から見ようとしない。経済で見れば、ボーダーレス化した世界がそこにあって、もはや国家としてのアメリカがどうこうという次元を越えて製品もマネーも動いています。この視点がない。彼らはレーガン政権時代をよく引き合いに出しますが、世界経済はレーガン時代から根本的に変わっています。このことに気がついていない。自分たちが行っていることは、結局アメリカンパワーそのものの衰退になることに気がついていないということです。

>よそさまのブログで長文失礼しました。

どうぞどうぞ。好きなだけ書いて下さい。

Posted by: 真魚 | December 28, 2004 at 09:26 PM

Mike,

>共産主義の封じ込み政策では抜本的な対策にはならないとレーガン政権で証明され、その意志を現ブッシュ大統領がついでいると考えて良いのでは?

対共産主義と対テロを同列に考えることがそもそも間違っているんです。

Posted by: 真魚 | December 28, 2004 at 09:26 PM

<<対共産主義と対テロを同列に考えることがそもそも間違っているんです。>>

そうでしょうか?共産主義が”Fear Society"を作ったのと同じように、テロを生んでいる中近東の社会は”Fear Society"となっています。

共産党支持者はハイジャックや拉致などのテロを行いましたよね。パレスチナやアルカイダはそれをもう一歩進めたわけですよね。どう違うのでしょうか?配下にいる人達の自由を奪い、敵対する人達の命を奪う。どうちがうのでしょうか?

クリントン時代の外交政策とは中近東の問題を”封じ込め”を行って問題を隠そうとしたわけですよね。ごくまれに、ミサイルをソマリアやアフガニスタンに打って… レーガンも中近東に対しては、同じような失敗を。

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 28, 2004 at 09:58 PM

<<そうですか、イラクの人権のためにやったと。
アブグレイブ刑務所も人権を守っていたと。
今、アメリカ兵が行っている民間人の自宅の強制捜査もみんな人権を守っていると。>>

人権については私のブログに書いています。アメリカが人権を100%守っているとは誰も言っていません。人権と”Security"は相反するところがあります。

人権の侵害が起きたときの対応はどうですか?アメリカと旧イラク、サウジアラビア、北朝鮮、イギリス、などと比べてください。

まず人権の基礎から入って、基礎がどう違うかを理解してからお話をしましょう。

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 28, 2004 at 10:05 PM

<<>”参加することに意義がある”

I beg your pardon.
本気で言っているとは思えん。>>

本気です。競争とは別に勝ち負けではありません。そうであれば、なぜ一般の人がマラソンに参加するのですか?人生、社会とは勝者、敗者のみの世界ではありません。

別にお金を沢山儲けたから勝者になるわけでもないし、お金が無いから敗者としてみなされるわけでもないはずです。自由の世界ではその選択が自分で行えます。政府が仕事を斡旋するわけでもなく、失敗しても自分で這いあがってまた失敗する機会さえあれば、何時か成功する可能性があればいいのです。

失敗も成功もできない社会。それが最低の環境だと言う事は皆理解する必要があると。

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 28, 2004 at 10:24 PM

Mike,

<<どうちがうのでしょうか?>>

ソ連ははっきりと西側諸国と敵対していましたが、
イスラム国家は自由主義国家に敵対することを表明していません。スターリンは国家元首でしたが、ビンラディンはそうではありません。

Posted by: 真魚 | December 31, 2004 at 06:56 PM

Mike,

<<人権の侵害が起きたときの対応はどうですか?>>

なぜ、共和党は中国のチベット侵略を咎めないのでしょうか。
ダライラマをもっと支援すべきでは?

ようするに、人権の前に政治的、経済的利害が優先しているわけですね。

Posted by: 真魚 | December 31, 2004 at 06:57 PM

<<共産党支持者はハイジャックや拉致などのテロを行いましたよね。パレスチナやアルカイダはそれをもう一歩進めたわけですよね。どう違うのでしょうか?>>

ソ連ははっきりと西側諸国と敵対していましたが、
イスラム国家は自由主義国家に敵対することを表明していません。スターリンは国家元首でしたが、ビンラディンはそうではありません。>>

じゃソ連やどこかの国からお金をもらっていればOK?赤軍派や南米で横行していた(る)共産党のは国家元首ではないのですが?ビンラディンは300億円ものお金を使ってアフガニスタンを乗っ取っていませんでしたか?国家元首でなくてもテロで一つの国や地域をコントロールしてたわけですよね?


MikeRossTky

Posted by: マイク | December 31, 2004 at 07:44 PM

<<なぜ、共和党は中国のチベット侵略を咎めないのでしょうか。
ダライラマをもっと支援すべきでは? 

ようするに、人権の前に政治的、経済的利害が優先しているわけですね。>>

9・11やその背景にあるものは経済的利害ですか?中国の人権に関してはアメリカ国内の保守派はクリントン時代から訴えはしていましたよ。台湾と中国の近くに航空母艦を派遣して台湾を中国から守っているのはアメリカです。

世界のすべての問題を一気には直せない。でも中東の問題を自由や民主主義という武器を使って解決すれば、次は北朝鮮、イラン、中国です。民主党が大統領にならない限り。

http://opinionjournal.com/editorial/feature.html?id=110006091を読んでみてください。

MikeRossTky

Posted by: マイク | December 31, 2004 at 07:49 PM

Mike,

自由競争が公平な平等性をもたらすわけではありません。20世紀により、計画経済では成り立たないことが立証されたと同時に、完全なる自由市場でも成り立たないことが明確になりました。現状では、親が金持ちならば子供も金持ちになり、親が貧乏ならば子供も貧乏にならざる得ない状況の中で、保守主義の言う自由市場主義が導入されれば、ますます階級の格差が広がります。個人ができることには限界があり、それは政府がサポートしなくてはなりません。福祉国家とは異なる、新しい政府による個人へのサポート政策を考える必要があります。

Posted by: 真魚 | January 01, 2005 at 08:38 PM

<<現状では、親が金持ちならば子供も金持ちになり、親が貧乏ならば子供も貧乏にならざる得ない状況の中>>

真魚さんはどこの国にお住みですか?日本?日本で大学にいけて、成功を収める可能性を持たずに生まれてくる人っているのでしょうか?今東証で上場している会社の社長の何%の人が金持ちの子供でしょうか?

私ががんばってお金持ちになれば、私の子供もお金持ちとしていきれるようにするとおもうのですが、それに問題があるのでしょうか?私が築いた資産を次の世代、もしくは幾世代もが利用する環境を作ることは悪いことでしょうか?相続税というものはこれを行えないようにするものですよね。それをもっと使う事を提案しているのでしょうか?

<<個人ができることには限界があり、それは政府がサポートしなくてはなりません。>>

どのようなサポートでしょうか?お金をもっている人からお金を取ってもってない人にわたすシステムでしょうか?

あなたはもし少しでもお金に困った時に家の近くにすむ他人の家に行って”お金が無いからお金をくれ。”といえますか?政府からお金をもらうと言う事はこの行動とどうちがうのでしょうか?

MikeRossTky

Posted by: マイク | January 01, 2005 at 09:32 PM

Mike,

<<私ががんばってお金持ちになれば、私の子供もお金持ちとしていきれるようにするとおもうのですが、それに問題があるのでしょうか?私が築いた資産を次の世代、もしくは幾世代もが利用する環境を作ることは悪いことでしょうか?相続税というものはこれを行えないようにするものですよね。それをもっと使う事を提案しているのでしょうか?>>

個人が頑張ってお金持ちになる。そして、自分の子供にもお金持ちになってもらえるようにすることは当然のことです。これが悪いと言っているわけではありません。結果的に、その子供の代で見た場合、親にお金があるのと、ないとでは差がついてしまうということです。つまり、今の制度がカネをかければ有利な制度になっているということに問題があるのです。親の代のころはみんな貧乏だったからこれは表面化しなかっただけです。誰が悪いというわけではなく、制度が時代に合わなくなったんです。

<<お金をもっている人からお金を取ってもってない人にわたすシステム>>

所得税というのは基本的にこうしたものです。累進課税です。今の政府がやっていることは、金持ちから税金をとる率を減らして(これがレーガンノミックスの間違った点です)、消費税のような全員に一律にかける方法で税をとろうとしています。今の日本はこれをやろうとしています。アメリカの保守主義の経済政策に知らず知らずにうちに毒されています。

<<あなたはもし少しでもお金に困った時に家の近くにすむ他人の家に行って”お金が無いからお金をくれ。”といえますか?>>

ようするに、金持ちは自分でかせいだカネなんだから貧乏人には一銭も与えないと。それが自由主義なんだと。だから共和党は金持ち優先なんです。

Posted by: 真魚 | January 04, 2005 at 11:49 AM

<<<<あなたはもし少しでもお金に困った時に家の近くにすむ他人の家に行って”お金が無いからお金をくれ。”といえますか?>>

ようするに、金持ちは自分でかせいだカネなんだから貧乏人には一銭も与えないと。それが自由主義なんだと。だから共和党は金持ち優先なんです。>>

税金は金持ちだけが払っているわけではない。だから政府に”援助”してくれと言う時は、近所の家に行って”金をくれ”というぐらいの気持ちでないとおかしくはないでしょうか?

金持ち、貧乏人って関係ないはずです。共和党・民主党レベルの問題ではないです。他人のお金を自分が使うにあたっての気構えじゃないでしょうか?

なんでもすぐに階級論争するのはおかしいのでは?

マイク

Posted by: マイク | January 04, 2005 at 12:55 PM

<<金持ちから税金をとる率を減らして(これがレーガンノミックスの間違った点です)>>

たしかに、レーガンの減税プランではアメリカの税率は高所得者に対しての税率がおちました。でも低所得者の税率は変わらなかった。でも総税収は増えた。低所得者の支払いが変わら無かったと言うことは、高所得者が支払った税金が増えたとしか?もしくは低所得者の一部が経済の活発化から高所得者に? 所得を隠していた人が払った?

税率が一番重要なんでしょうか?それとも税収?

<<消費税のような全員に一律にかける方法で税をとろうとしています。今の日本はこれをやろうとしています。アメリカの保守主義の経済政策に知らず知らずにうちに毒されています。>>

アメリカでは州レベルでは消費税がありますが、国家レベルではありません。そのような税金制度に変えようと言う動きは保守派の一部に確かにありますね。

ヨーロッパでは全員に一律にかかるVATが(15%以上かな?)ということは、左翼派のヨーロッパの経済政策に毒されていると言った方が正確ではないでしょうか?

マイク

Posted by: マイク | January 04, 2005 at 01:28 PM

さて

福祉関係でリベラル・保守の対立が上でありますが、

経済誌fortuneには
「赤い州は青い州の施しを受けている」
という記事があり、それによれば
赤い州(ブッシュ勝利州)は税金を払う額よりも、受ける額のほうが莫大に大きいそうです。

逆に青い州が国税を払う額は受ける額よりも大きい。


赤い州が財政や戦争を進め、その結果増えた莫大な赤字を、青い州に負担させる。


アメリカの選挙とお二人の論が逆なのは面白い。

Posted by: ルイージ | January 05, 2005 at 12:56 PM

ルィージさん、

その記事は結構評判に。でもすこし問題が… 青い州の税金が高いのは高額所得者がコネチカット州、マサチューセッツ州などがあるため。リベラルの方々は高額所得者からもっとお金を取りたいと、でも平均所得が低い赤い州からは取るには”高額所得者”の定義を変えるしかない。でもその定義を変えるともっと青い州でお金を取ることに。

すごい解説を行った方も。なぜか、北(青い州)は南北戦争終了時に税金を南よりもっと払って経済復興を行うという密約を交わしたとか。その密約をそろそろ破る時が着たのではと。民主党が南を握っていたときまではOKであったと。

青い州の州税も馬鹿にはならないですよ。とてもじゃないでどよっぽどお金がないとニューイングランドの青い州には住めません。

マイク

Posted by: マイク | January 05, 2005 at 01:20 PM

Mike,

<<税率が一番重要なんでしょうか?それとも税収?>>

税金というのは、ただ単に政府が税収を得るだけものではありません。社会的平等をどう実現するかという公共政策の理念が必要です。

<<ヨーロッパでは全員に一律にかかるVATが(15%以上かな?)ということは、左翼派のヨーロッパの経済政策に毒されていると言った方が正確ではないでしょうか?>>

日本の今の税金論議でよく挙げられるのはヨーロッパの消費税は日本より高い、だから日本も消費税を上げるべきだというものです。しかしながら、規制により保護されている製品やサービスの値段が日本は高いです。これが「見えない税金」になっているんです。これも踏まえて、日本の税金は高いのか安いのかを考えなくてはなりません。

Posted by: 真魚 | January 05, 2005 at 11:10 PM

Mike,

<<なんでもすぐに階級論争するのはおかしいのでは?>>

イデオロギーが階級を作っているわけではありません。この社会に、社会的不平等が存在している以上、それをないものと考えるわけにはいきません。個人の生き方ではいろいろあります。しかしながら、社会政策のレベルで言うのならば不平等をそのままにしていいわけにはいかないでしょう。保守には、社会的正義というものがないのでしょうか。

Posted by: 真魚 | January 05, 2005 at 11:10 PM

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