« 「迷惑なアメリカ」がまだ続く | Main | 国立科学博物館新館へ行きました »

November 15, 2004

「迷惑なアメリカ」がまだ続く その2

"In my view, being a liberal is something to be proud."
(リベラルであることは誇るべきことである。)
-Robert B. Reich "REASON -Why Liberals will win the Battle for America"

 今だにどう考えても、なぜブッシュが再選したのかわからない。なんども繰り返すが「どう考えても」だ。外交的には、アメリカ単独主義で軍事優先主義で先制攻撃主義であり、経済的には軍産複合体主導型経済、富裕層優先主義、福祉切り捨て、社会的には中絶反対、同性愛反対、キリスト教原理主義重視、等々のどこがいいのか、私にはまったく理解できない。しかし、現実はジョージ・W・ブッシュが再選したわけであるので、さすがに現実が間違っているとは言えない。つまり、アメリカというものに対して、私の知らない「考え」が世の中にはあるということである。当然のことではあるが。

 実際のところ、Greg Palastが書いているように、今回の選挙は実はケリーの勝利であり、共和党はまたもや汚い手を使って選挙を勝利に導いたという主張もある。また、田中宇氏の「ブッシュ再選の意味」は必読であろう。

 しかし、ここでは、時事的な論評よりも、もっと広く包括的にアメリカの政治を考えてみたい。この「「迷惑なアメリカ」がまだ続く」は、とりあえず来年の1月までシリーズ化し、冒頭で引用したネオリベラルの代表的論者Robert B. Reichの理論を元に、保守主義の欠点を論じ、折に触れて「なぜブッシュが再選したのか」ということを考えることにする。

« 「迷惑なアメリカ」がまだ続く | Main | 国立科学博物館新館へ行きました »

Comments

真魚さん、

また根拠のないサイトから情報を取ってきて...

ワシントンポストもNYTimesもこのような情報がデマであると記事を書いていますよ。ちゃんと調べてくださいね。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A41106-2004Nov10.html

Salonでも

http://www.salon.com/tech/feature/2004/11/12/hysteria/index_np.html

ほんとに”Hysteria"ですね。

Wake up and smell the coffee!

マイク

真魚さん:

最近自分のblogでオピニオンを書くほどのエネルギーが無くて、人様の場所で「コメント」ばかり書いている私です。

さて、私は基本的に他所の国を眺める時は、善悪やら思想やらと言う事よりも、自分の国即ち日本の為にとってどうなのか、そしてこれにどう対処していくべきか…この視点でしか眺めないことにしています。私は、日本の“リベラル”の方たちの論理の腰の弱さ・希薄さはこのセンスの喪失にあると思っています。そして、多くの米国人はどちらであろうとそれを選んでいく生き方をしています、良いか悪いか、は別にして。

翻って現在の私たち日本人、一人でも多くこのセンスを持たねば、いつまでたっても「温室の中にいる評論家」の域を出る事はないと思いませんか。私はこれは亡国の道まっしぐら、とさえ思っています。

先日、Jim Rogersの"Adventure Capitalist"を読みました。私はリベラル派ではありませんがかと言って“昨今の”共和党的保守主義者でもありません。敢えて言えば大投資家Jim Rogers氏の考え方に一番近いのではないかと考えています。

彼は今回の本では「民主党も共和党もくそくらえ」と言っていますが、前回の本Investment Bikerでは「ビル・クリントンが民主党最後の大統領となるだろう」とも言っています。これはつまり、米国民の(少なくとも)過半数は、今の時点になって、クリントン政権時の政策をまったく評価出来ないと言う結論に達した、と言うことではないかと私は見ています。そもそも、ネオコンだとかキリスト教原理主義なんて言うのは米国には昔からあったことです。今更大騒ぎするほどのことじゃあないでしょう。って言うか、昔はもっとひどかったんじゃないでしょうか。

マイクさんがRogers氏の事をどう評価しているかすごく興味があるので是非コメントいただきたいのですが、私の中で、米国の元来の強さと言うのは、彼の様な人の存在です。私の知る限り、ちょっと前まで共和党支持者と言えば彼の様な方だったはずなんですよ。

いずれにしても、真魚さんの新テーマ“アメリカというものに対して、私の知らない「考え」が世の中にはあるということである”をお探しになるには、Jim Rogers氏のAdventure Capitalistがヒントになるような気がしますので以下にご紹介させて頂きます。もうお読みでしたらご容赦を!

『冒険投資家ジムロジャーズ 世界大発見』2003 日本経済新聞社
『大投資家 ジムロジャーズ 世界を行く』1995 日本経済新聞社
http://www.jimrogers.com/

Kakuさん、

JimRogersの名前は聞いたことあったのですが、本は読んだことがありませんでした。早速Amazon.co.jpとAmazon.comで探索。本を買うかどうかはまで未定。

でもAmazon.comのリビューでfinancialsense.comを見つけて、そこでFSUEditorialなど面白い情報が盛りだくさん。早速ここでの情報を使う事にしました。

自分の力を使って与えられた自由を思い存分味わう。それが人生と思ってますので、サイトを見た限りプラスになると思っています。

よく思うのですが、関西人の生き方って”自分の力を使って与えられた自由を思い存分味わう。”じゃないとあかんと。確かに、僕が育った隣の町は土井たか子さんの基盤でしたが...

Live positive! Eat! Drink! and be Marry! Enjoy the freedom you have and make the best of your life.

そろそろおねんねの時間だけど...

マイク

真魚さん、
ブログにコメントありがとうございました。
このごろ政治的なことを考えたり書いたりするエネルギーがなくて・・。アメリカの分析でお話がはずんでいますね。とても複雑で私にはよくわかりません。^^;

kakuさん、
ご無沙汰でした。
 >人様の場所で「コメント」ばかり書いている私です。<

どこかしらでコメントはされてたんですね。
お体お大事に。いよいよですね。


マイクさん、
Rogers氏の記事拝読しましたよー。ちょっとずれているかもしれないのですが、これからの日本社会について記事を久しぶりに書きました。帰化事情に詳しいマイクさんのコメントいただけたら嬉しいです。

robitaさん、
いやいや、コメント自体もご無沙汰してたんですが、記事を書くよりはまだましだった、と言うだけで…今日久しぶりにアップしたので観てやってください。

真魚さん、
迷惑なアメリカ②に啓発されて「将来の日本」について記事を書いたんですが、トラックバック反映されて無いみたいです…なんでかしらん?

ずれた話で盛り上がっているようなので
便乗させていただきます。


マイクさんへ

まずは、謝罪を。<(_ _)>

意見の違いは別にして
今まで、かなり失礼な言葉を浴びせたことに。

あなたのサイトを拝見しました。
やはり同意しがたい部分が多いのですが、だからといって侮辱して良いわけありません。
あなたが一人の人間であることを忘れていたかもしれません。

許してくださいということではなく
酷い態度を謝りたいと思いまして。

保守万歳なあなたに突っかかったあほくらいに思っていただけると幸いです。

ルイ-ジさん、

ネット暦16年以上だからもう結構皮は厚いです。AnimalRightsの人が沢山いるサイトでブリーダーの権利について語るとどうなるかしっていますか?<笑> 

心配しないでください。楽しくやっていきましょう。

僕の親友の一人は元シカゴに住んでる変な外人さんはもしかして真魚さんよりもっとリベラルかも。ほんとに仲良くやってるんですよ。僕が彼の家に行けば夕飯を共にして、彼が日本にくれば東京で一番美味しいすし屋に。ケリーが負けたから彼が今度日本に来るときは御代は彼が!ブッシュ様様です!

Kakuさん、

4時ごろ仕事から一息いれた時に少しコメントさせていただきました。

マイク

Mike,

OK, OK, I admit that I was wrong.
I don't care what you call me,hysteria liberal or whatever.

あー、はいはい、共和党が勝ったことは認めますよ。

(もはや、やけになったワタシ・・・・・・・。)

robitaさん、どうも。

robitaさんとお顔を合わせるのは、実は恥ずかしかったりしています。

そりゃもう、あの「変な外人」は60年代にニクソン政権と戦った強者ですから、リベラルの中のリベラルでしょう。

kakuさん、

アメリカでいうリベラルと日本で言われているリベラルは違います。
kakuさんもご存じのように、アメリカと日本では、そもそも政治に対する考え方が根本的に違います。アメリカを「自分の国即ち日本の為にとってどうなのか」と考えることは当然のことです。しかし、そのアメリカは(これもkakuさんがよくご存知のように)「善悪やら思想やら」というfundamentalなことを抜きにして考えることはできません。「日本の“リベラル”の方たちの論理の腰の弱さ・希薄さは」このfundamentalなものを理解しないし、持ってもいないということです。

「クリントン政権時の政策をまったく評価出来ない」というのは暴論です。経済政策的に見れば、クリントン政権の果たした役割は、それ以前とそれ以後の共和党政府より遙かに大きいです。

投資家がアメリカの元来の強さというのは同意できません。その気持ちはよくわかりますが。

とはいえ、金融は経済の大きな側面ですから学んでみたいと思います。

もっと若い頃に保守に目覚めていれば、Michael J FOXがテレビで演じた"Alex P Keaton"のようにニクソンがティーンエイジャーのヒーローだったのに。  番組の名前は”Familiy Ties".見たことありますか?

マイク

>経済政策的に見れば、クリントン政権の果たした役割は、それ以前とそれ以後の共和党政府より遙かに大きいです。

うん、だからそうは思っていないJim Rogers氏の根拠が参考になるんですよ。「クリントンは自分の失政にさえ未だに気づいていない大ばか者」と言っちゃってます。

>投資家がアメリカの元来の強さというのは同意できません。その気持ちはよくわかりますが。

ほう…これは真魚さんらしからぬ、限りなく差別的な事を仰る。私は、Rogers氏と言う米国の強さと、彼の投資家と言う職業と関係付けてコメントした覚えはありませんよ。真魚さんにお暇がある時にでも、なぜ瞬間的に「投資家が…同意できない」と思ったのか、聞かせていただきたいです。

真魚さん、
あの~、以前どこかでお話してるんですか?心あたりは・・・・、あるようなないような。

マイクさんどうもです。

信じられないかもしれませんが
私は民主党キライなんです。

クリントンの魅力については否定しませんが、
極東政策には、辟易していたし、
ケリーにおいては日本に言及したかどうかすらあやしい。(すくなくとも私は知らない)


だが、それ以上にブッシュが、というか対イラク戦争を支持できないのです。
(理由はいままでのコメント参照)

CNNより
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200411160005.html

小隊はモスクを強襲し、武装勢力10人を殺害し、5人を負傷させた。
この際、海兵隊は同行記者に、負傷した敵兵は
後から別の小隊が収容すると話している。

しかし13日、別の小隊が同じモスクに近づいたところ、
武装勢力がまた拠点として使用していたため、再び戦闘となった。
海兵隊が改めて制圧しモスク内に入ったところ、
中には前日と同じ負傷兵5人がいた。
5人のうち4人は13日の戦闘で再び負傷した様子で、4人のうち1人はすでに死亡した模様だった。
この時、海兵隊の1人が、壁にもたれて床に座り込んでいる負傷兵のひとりについて
「まだ息をしてるぞ、死んでないぞ」と気づく。

これを受けて、別の海兵隊員がこの負傷兵に近づき、
「死んだふりをしてやがる、死んだふりだ」と叫び、この負傷兵の頭をライフルで撃ち抜いた。
すると他の海兵隊員たちは「もう死んだな」などと言い合った。


この記事を読んで思い出した。

チャールズ・リンドバーグ著
「第二次大戦日記」

1944年7月24日
同胞が今日ほど恥かしかったことはない。
敵を殺す。これは理解できる。
戦争の欠くべからざる要素だ。
敵を殺戮する最も効果的ないかなる
方法も正当化されるだろう。
しかし、わが同胞が拷問によって敵を殺害し、
敵の遺体を爆弾で出来た穴に投げ込んだ上、
残飯や廃物を放り込むところまで堕落するとは
実に胸糞が悪くなる。

捕虜と負傷兵の違いはあれど
本当に胸糞悪いです。

ニクソンがティーンエイジャーのヒーロー?
そんなことは、一度もなかったけど。

"Familiy Ties"はタイトルは聞いたことがあります。

kakuさん、

アメリカの金融経済はクリントン政権時に飛躍的進歩を遂げています。
とは言え、これは常識的知識であって、あえてこれに反論するJim Rogers氏の意見というのはなるほど興味ありますね。

投資家という職業に対する差別ではないです。基本的に金融資本家は「儲かった」か「儲からなかった」しかありません。また、金融資本家は金融市場というバーチャルな世界しか相手にしません。もちろん、このアメリカの金融資本システムが全世界を覆っているところにアメリカのパワーのひとつがあることは認めますが、経済の実体は、産業の現場であるとするのが私の認識なので、私は「アメリカの元来の強さ」を金融経済に置くことはしません。まあしかし、Jim Rogers氏がなにを論じているのか知らないで、彼の職業で先入観を持つのは良いことではありませんね。

robitaさん、

あっそうでした。僕の勘違いでした。やだなあ。はははっ。
(あーはずかし)

ルイ-ジさん、

今回報道された件については米軍で調査が行われると報道されています。戦争ですから非道な事が起こるのはしかたがないと。起こって欲しくはないのですが…

テロリストや今米軍が戦っている武力集団は今までテレビで報道されていた外国人殺害以外にもイラク人に対しての虐待や賛同してきた外国人支持者をも虐待・射殺を行っていたことが明らかになってきました。

このような人達を”平和”の概念の中でどのように除外することが可能なのでしょうか?

ルイ-ジさんがおっしゃることはごもっともと思いますが、同じ事を第二次世界大戦でイギリスやアメリカでも言われていました。歴史は第二次世界大戦をどう今評価していますか?

マイク

真魚さんあのね、

私、真魚さんの事、とても好きなんです(といきなり愛の告白)。

わが日本に、政治に対し真魚さんの様な視点と感覚をお持ちの方が一人でも多く増えてくれたら…と思っています。なぜなら私も思考回路は異なるけれど、結果的にいつも政策は“米国”民主党支持に非常に近い人間ですので。

だからこそ、“米国的な意味での”リベラル派の方には論理の腰を強く持って欲しいのです。というか、リベラルは論理が全て。リベラルの論理は強くなくっちゃいけないんです。“日本の”リベラルは、“米国の”リベラルの様な論理の緻密さが足りなさ過ぎなのです。

と言うわけで今回も引き続いてツッコミ。

>基本的に金融資本家は「儲かった」か「儲からなかった」しかありません。また、金融資本家は金融市場というバーチャルな世界しか相手にしません。<

これこそが日本社会の“投資”行為に対する、ある一面のみを見て断じた根強い差別です。百歩譲ってそうであったとしても、それの何が問題なのでしょうか。私に言わせれば、マーケットでしのぎを削って得た利益よりも、国や自治体にコネだの既得権益だのをちらつかせ、群がって寄付金だの給付金だのをねだる行為の方が余程汚らしく感じます。

正当なやり方で得たお金・利益と言うものは決して汚いものではなく、製造業であろうとバーチャル世界の金融業であろうと等しく尊いものであると私は思います。

そもそもRogers氏を例にした「アメリカ元来の強さ」とは、アメリカ人の質実剛健な精神、自立心そして挑戦する者に対する懐の深さ…そんな事を私は指したつもりです。この、アラバマ出身の大投資家は、たまたま投資家として成功しただけであって、彼と言う人間の本質の素晴らしさは別のところにあります。

その彼の考え方・物の見方・世界の将来に対する予測等を知ることは、真魚さんの新テーマ:

つまり、アメリカというものに対して、私の知らない「考え」が世の中にはあるということである

の大いなる答えになるかと私は思って推薦したまでです、頭の片隅にでもメモしておいて下されば…ふと「読んでみよっかな」とご自身の中の天の啓示を待つのもオツかもしれまへんで。

マイク、

>>戦争ですから非道な事が起こるのはしかたがないと。

戦争?
イラクから見れば、一方的なアメリカの侵略行為なんだけどなあ。


>>歴史は第二次世界大戦をどう今評価していますか?

日本人は、東京大空襲や広島・長崎の原爆を「戦争だから仕方がない」と思えと。

kakuさん、

僕もkakuさんのこと大好きですよ。(おっとお)
なるほど、kakuさんの気性のことをうっかり忘れていました。
OK, Let me put this way,

「儲かった」か「儲からなかった」というのは、単に投資家にとってのbenefitのことを意味しているだけであって、倫理的な「きれい」「汚い」の意味は少しも含んでいません。また、金融資本家は金融市場というバーチャルな世界しか相手にしないというのは当然のことであって、それは八百屋が野菜を商品として商売することと同じです。このことは、それ以上でも、それ以下でもない、ザッツオールです。

しかしながら、kakuさんが「あっ、真魚さんは投資に対して否定的な感情を持っているな」というのは正しいです。いつもながら、kakuさんの直感はするどいですね。正しい投資、意味のある投資はビジネスに必要だと思います。また、投資という行為もまた、アホではできません。そうとうの勉強なり訓練なりが必要です。それ自体立派で健全なビジネスだと思います。

しかし、投資はマネーゲームになりやすいのもまた事実です。今の典型的なアメリカンドリームとは、若いうちにベンチャーで一山当てて、マネーゲームで会社の規模を大きくして、40歳になる前にあっさりと会社を売って億万長者になり、それでカリブかどっかに豪邸を立てて、あとはネットでマネーゲームを続けながら悠々自適に暮らすというものです。これのどこに「地味に働く」「顧客の要求に応える」「わかるように顧客に説明する」「細かい技術革新を行っていく」「集団の一員として協調する」という価値観があるでしょうか。本当にビジネスで成功することとは、マネーゲームの勝者になることではありません。マーケットを掘り下げ、顧客の声を聞き、世界に向かって出て行くこと、世界で通用するビジネスを行っていくこと、これ以外にありません。

今のアメリカの教育もマスコミも、ここの部分が欠落しています。少し前の映画で「ウォール街」というのがあります。これはチャーリー・シーンが演じるウォール街の金融業で働く若者がやがてインサイダー取引犯罪に関わってしまう物語ですが、この映画の中でチャーリー・シーンの父親を、実際の父親の(リベラルで有名な)マーチン・シーンが演じているんですね。で、このお父さんが確か自動車修理工だったと思います、息子に言うんですね「お前、そんな仕事はやめろ。もっとまっとうに働け」と。

つまり「モノをつくること」「サービスをつくること」から見ると、マネーゲームはどうも「うさんくさい」ものに感じてしまう。これは投資というものに対する差別ではありません。まっとうな正しい庶民感覚です。

この正しい庶民感覚を、正しい庶民感覚だとは言わずに、金融のグローバル化だとか、金融革命だとか囃し立てるから、今のアメリカ人は、正直にまっとうに生きること、地味に勤勉に暮らしていくことの価値観を忘れているのです。一人一人がしっかりと考えるということをしない。今回のブッシュ再選の背景のひとつはここにあると私は考えます。世界の中で、アメリカという国の存在は、他国とどのように関わっているのか、アメリカという国の存在意義はなにか、何が大切なのか、そうしたことを教育もマスコミを扱わない。本当に必要なのはアメリカ人自身の意識改革なのに誰もそれを言わない。そして、保守のメディアが、アメリカは正しい、We are No1、テロとの戦いは戦争だ、みたいな報道を流すから、多くのアメリカ人はブッシュに投票したのだと思います。

anyway,

上記は投資という行為に対するもので、Rogers氏自身の哲学や人生感は別でしょうから、kakuさんのアドバイスはアドバイスとして尊重したいと思います。

マイクさん
>戦争ですから非道な事が起こるのはしかたがないと。

戦争の定義が不明ですが?
(この作戦は国際法上の戦争ではないし)


しかたがないは止むを得ずの意。

止むを得なかった故とは思えない米兵の行動ですが?
「戦争だから」と
非人道的行為をしかたがないで済ませるのなら、
それは「terrorism」です。


それ以前に
「戦争だから」
というあなたの言い訳は

テロリストの
「聖戦だから」

と同じに聞こえます。

私の誤解を解いていただけませんか?


>”平和”の概念の中でどのように除外することが可能なのでしょうか?
イラク戦争開始から1年9カ月
(終結宣言から1年6カ月)

逮捕、殺害したテロリスト数に反比例して
暴力が増えていくばかりに見えるのは私の目が曇っているから?

ルイージさん、

<<戦争の定義が不明ですが?
(この作戦は国際法上の戦争ではないし)>>

戦争に法律ってあったのですか?基本的に武力集団同士がどんぱちとすれば戦争じゃないのですか? 警察問題ではないですからね。

<<非人道的行為をしかたがないで済ませるのなら、
それは「terrorism」です。>>

Terrorismの定義をお願いできますか?私の理解では罪の無い一般市民に対しての行為がTerroismにあたると思うのですが。特にアラファト議長がこの30年間行ってきた行動などが良い例となりますね。(ノーベル平和賞をもらったけど…)

今回の兵士が取った行動に関わるオーディオやその後の報告は聞いたり読まれたりしていますか? 最終的にはアメリカ軍の規定に基づいて裁かれると思いますが、行った行為はTerrorismからほど遠いものと私は認識しています。この二人は初めてあったわけではないようですから。

戦争・戦闘とは殺し合いです。相手が先に撃ってから応戦するのでは殺されます。そのような環境の中で起こった事を数分のビデォのみで判断すべきではないと思います。戦闘地での報道に関わるリスクやモラルはそれなりに議論できるものと考えます。

<<逮捕、殺害したテロリスト数に反比例して
暴力が増えていくばかりに見えるのは私の目が曇っているから?>>

正直言って曇っていると思います。ファルージャ内には5000人以上の戦士がいたといわれています。3000人以上が戦闘が始まる前に非難する人にまぎれて町を出たと。この3000人はベースが無い・乏しい他の町に行ったのですからすぐに”結果”を出さなければいけない状態にいると。別の町で匿われるとかぎられていないからです。

下記のURLであなたの指摘について直接書かれていますので良かったら読んでください。

http://www.opinionjournal.com/editorial/feature.html?id=110005905

マイク

マイクさん
>戦争に法律ってあったのですか?


……
……………………………はぁ?
何かの冗談ですか?
それとも、私はバカにされているのですか?
あるいは、mislead?


国際法上の「戦争」とは、
単に軍事行動が行われたという時点では成立せず、
主権国家もしくはゲリラ団体が戦争の意思表示をすることで成立します。
ゆえに、今回のファルージャ掃討作戦では
宣戦布告がなされていない故、
武装勢力のファルージャ占拠は犯罪であって、
戦争ではありません。
(典拠:パリ不戦条約TREATY FOR THE RENUNCIATION OF WAR AS AN INSTRUMENT OF NATIONAL POLICY 1929)


アメリカの法解釈
「国際法—武力衝突と空爆作戦」1976年11月19日
米軍法務局
以下引用

『1907年10月18日締結のハーグ条約
1925年6月17日締結の窒息ガス、毒ガス、
その他のガスおよび細菌の兵器使用を禁止するジュネーヴ議定書、
[ガスに関するジュネーヴ議定書] 
および1942年8月12日締結の戦時下の市民の保護に関するジュネーヴ協定である」

国防総省は正式な宣戦布告がない場合でも
憲法の下に戦争に関する法律に従わなくてはならない。
「武力衝突の際は武力紛争に関する国際法を適用する」
「米軍はいかなる交戦においても軍事行動および関連活動に際し国際法を遵守する」


「各協定は連邦議会の制定する法律と同等の効力を有し、
米軍は厳正にこれに従うことは特に重要である」
これが国防省の法的な姿勢である。 』

引用おわり


terrorismの定義

大辞林 第二版より
テロリズム[terrorism]


一定の政治目的を実現するために暗殺・暴行などの手段を行使することを認める主義、およびそれに基づく暴力の行使。テロ。


単語の定義づけや
主張に対する納得できる根拠付けは
相互理解のうえで前提となるものだと思っています。

議論以前の問題です。

ジュネーブ4条約
『陸上の戦闘における負傷兵の保護義務』

が抜けてました。

>行った行為はTerrorismからほど遠いものと私は認識しています。

misleadです。

再記

『「戦争だから」と
非人道的行為をしかたがないで済ませるのなら、
それは「terrorism」です。』


>戦争ですから非道な事が起こるのはしかたがないと。
このあなたの認識・発言のことです。

『一定の政治目的を実現するために暗殺・暴行などの手段を行使することを「認める」主義』

二人の行為ではなく、あなたの認識・発言が
『terrorism』だといったんです。

真魚さん、

私も見たことありますよ「ウォール街」。彼が罪に問われたのは、「投資と言うビジネスそのものがまっとうではない」からではありませんね、彼の投資行為にルールを逸脱した部分があったから、ただそれだけです。それを「投資と言う行為自体に犯罪に陥りやすい構造がある」などと糾弾なさるおつもりですか?それじゃあ社会/共産主義しかなくなってしまうじゃないですか!

>つまり「モノをつくること」「サービスをつくること」から見ると、マネーゲームはどうも「うさんくさい」ものに感じてしまう。これは投資というものに対する差別ではありません。まっとうな正しい庶民感覚です。<

またまた~ 「正しい」論は止めましょうよぅ。これをやるから論理の「骨粗しょう症」に陥るんではないかしらん。

…まあ、私自身は、投資で利益を得られるほど自分に厳しくないし賢くも無いので、投資家と言う職業に生涯縁が無いと思いますが、人のお金を“借りて”商売をすることがそんなに甘いもんじゃないことくらい分かります。商売する側は、マーケットに株を上場させて資金を得る。当然資金を提供する側があらゆる情報を入手してこれを監視する。これは「八百屋が野菜を商品として商売すること」とは別次元の話です。

Jim Rogersが成功した最大の理由は、「地べたを張って、各地域の歴史に通じ、命を懸けて直接に世界を見て歩く」視点を持って投資先を決定した事にありましょう。ビジネスに限らず、どんな事でも長期的に事を成すには、「マーケットを掘り下げ、顧客の声を聞き、世界に向かって出て行くこと、世界で通用するビジネスを行っていくこと、これ以外にありません」。これをまさしく体現したのがJim Rogersです。

日本人の自らが収めた税金の使われ方に対する甘さは、こういった本質を理解していない、理解しようとしない事から発生している、とつくづく思います。“一億総お役所”感覚なんです。そこから脱出するには、従来の「正しい・正しくない」と言う瞬間的な思い込みと論理付けをまずは一旦棄てる事。分かったような気になって物事を断ずるのは、エリート主義の良くない癖ですぞ。

うるさいようですが、これはだけはどうしても言っておきたかったので。これで暫く、おとなしゅうしてますから~

kakuさん、

私は、なにも金融資本主義を否定しているわけではありません。

「犯罪に陥りやすい構造がある」のは、どのビジネスでも同じだとは思います。しかし、一般的に「お金」というものには魔性的なものがあり、人間と「お金」の関係はそう簡単に割り切ることができないと思います。だからこそ、こと「お金」そのものを対象とするビジネスは、他のビジネス以上に倫理性が求められるのだし、人々もまたそれを求めているのではないでしょうか。

日本人が税金の運用に無感覚なのは、「一億総お役所」感覚というより、日本人は「公」や「官」に対する信頼感があったからだと思います。それがそもそも「一億総お役所」感覚なのかもしれませんが。しかし、「官」が国民の税金を「正しく」運用し、国民は「官」が税金を「正しく」を運用していると思うから、ゼニカネについてとやかく言わない、ということは自体がもはや時代錯誤の盲信であることは私もそう思います。

>>分かったような気になって物事を断ずるのは、エリート主義の良くない癖ですぞ。

僕は自分をエリートだと思ったことは一度もないし、また客観的に見てもエリートではありませんが、この言葉、肝に銘じます。こういうことを言ってくれるのはkakuさんだけですねえ~。ありがとうございます。


>>これで暫く、おとなしゅうしてますから~

いえいえ、kakuさんがおとなしいと、かえってコワイですから。

真魚さん、Kakuさん、

ベンチャー企業相手に仕事を何回もしていますし、買われたそして買った側両方のマネジメントの下にぶら下がって仕事をしてきましたし、現在も証券会社関連の仕事をしていますので金融ビジネスの良い、悪いはそれなりに理解しているつもりです。

まず真魚さんが言う”典型的なアメリカンドリーム”はほとんど存在しません。確かにインターネットバブルの時代にはそのように見えたビジネスがあったと思いますが、実際には真魚さんが言った”「地味に働く」「顧客の要求に応える」「わかるように顧客に説明する」「細かい技術革新を行っていく」「集団の一員として協調する」という価値観”のないビジネスで成功することは無理です。ベンチャーからお金をもらう、ビジネスを成功させる、IPOにこぎつける、IPO後に公の会社として会社を動かすなどの個々の過程でのプロセスは真魚さんが提示した価値観なしでは次に進めません。

逆にそのような価値観の無い会社で初期のお金を何とか”だましとる”事は可能かも知れませんが、その後どんなにしんどい思いを色んな人がするか…

この世界、失敗することは誰でもできます。また失敗することも可能だからこそ、誰でも成功する可能性があるんです。他人が成功したのをみて自分もがんばろう!という気持ちが大事。他人が成功したのをみて妬んだり、問題点を探してきてコケ下ろすというのを私は良く見ますが、それはNGだと。

日本でもアメリカでもがんばれば成功できて幸せな暮らしが勝ち取れると思います。成功するまでの過程でいかに政府が邪魔にならないかが”政治”や”政府”を見るときのポイントではないでしょうか?失敗するリスクの無い世界では成功する事が難しいです。これは社会主義、共産主義の国々で立証されています。

マイク

Mike,

私は保守主義の、政府は「市場の悪」というシカゴ学派的考え方は間違っていると常々思っている。社会主義、共産主義という極端な例を出すのは保守がよく使うロジックであるが、政府主導で経済成長をした高度成長期の日本やシンガポールや韓国や最近の中国の例もある。クリントン・ゴア政権の産業政策がアメリカ経済に果たした役割は大きい。今のITビジネスの発展は、アル・ゴアが提唱した「情報スーパーハイウェイ構想」がもとになっていることは周知の事実。大体、そもそも、FDRのニューディールを否定するというのは論外。もはや話しにならない。

真魚さん、

社会主義(Socialism)は極端な例ですか?ヨーロッパ・カナダ・日本と社会主義の政策が沢山実行されていると思いますが。現に、スエーデンなどでは収入にたいして75%以上の税金をかけて社会主義的政策をサポートしています。65%の収入税がかかるベルギーでも仕事をしたことがあるので、ヨーロッパの社会主義政策がすごい”市場の悪”であることは自分の目で確めたつもりです。無政府状態が良いとはいいませんが、市場の悪になれる事は確かです。

また、”アル・ゴアが提唱した「情報スーパーハイウェイ構想」”というデマを流さないでください。ゴアさんが関わる前から情報スーパーハイウェイ構想はありました。現に、1986年に私はアメリカ海軍とジョージメイソン大学のプロジェクトを見る機会を頂いていました。ゴアさんは後から”Credit”を。この話は何回か元シカゴに住んでいた友達とも笑い話でしています。良ければこのURLをクリック。http://www.snopes.com/quotes/internet.htm 基本的に選挙の時にちょっとゴアが言った事が広まっただけの話なんですよね。

”クリントン・ゴア政権の産業政策がアメリカ経済に果たした役割”ですがその産業政策とやらをどこで読むことができますか?クリントン時代は私はアメリカにいたので注意したと思うのですが、産業政策は特別なものは無かったと思いますが。法案などありましたら指摘をお願いいたします。

マイク

マイク、

失敗した社会主義の政策をもって、社会主義は機能しないというのはおかしい。仮に福祉への課税率が高ければ、優秀な企業はもっと安い税率の国へ移るのは当然。自国の産業の発展を考えれば、過剰な福祉政策はできないのは当然。しかし、できないからといってやらないわけにいかないのが福祉である。福祉なんかなくていいという保守主義とは論点が違う。

ゴアが"invented" the Internetしたわけではない。ゴアはそんなことは一度も言っていません。マイクは「インターネット」と「情報スーパーハイウェイ」を混同している。 ゴアが作った法案は例えば、"IIT Act of 1992"があります。

クリントン政権の産業政策論を知らないと言われてもねえ。ベトナム戦争を知らないと言っているようなものなのだけど。本はいくつも紹介できますが。とりあえずは、1992年にDemocratic presidential candidateになった時のスピーチがありますよ。http://www.findarticles.com/p/articles/mi_m1282/is_n22_v44/ai_13310646

保守思想のどこで”福祉はやらなくて良い”と?でも、真魚さんが社会主義は失敗と認めてくれたことはすばらしい。社会主義とは政府が社会についてプランをたてるが基礎ですから、社会主義を否定すると保守主義しか残らないですからね。リベラル=社会主義的政策の実行ですよ。

ゴアについて;UFLの情報を全部読みましたか?最後の文章:

It's true that Gore was popularizing the term "information superhighway" in the early 1990s (when few people outside academia or the computer/defense industries had heard of the Internet) and has introduced a few bills dealing with education and the Internet, but even though Congressman, Senator, and Vice-President Gore may always have been interested in and well-informed about information technology issues, that's a far cry from having taken an active, vital leadership role in bringing about those technologies. Even if Al Gore had never entered the political arena, we'd probably still be reading web pages via the Internet today.

ゴアはちょっと上院議員としてテクノロジーに興味を持っていた議員ではある程度の方なんですよ。

産業政策ですか?それとも産業政策論??クリントンは最初の2年は民主党の支持を下院で持っていたのですが、医療の社会主義化を狙って失敗。下院は1994年共和党の手に。そのため、成功した政策がほとんどないのです。下院はアメリカ政府の財布をコントロールしますからね。政府を小さくするとうたった共和党新人が沢山入ってしまいましかたらね。

マイク

Mike,

現状では、共和党が言う"Small Government"とは福祉には予算を使わないが、軍事にはカネをかけるという意味だと思っていましたが違うのでしょうか?以前、Newt Gingrichは、母子家庭で3人目の子供ができたら、生活保護費とフードスタンプは出さないと言いましたが。これは Gingrichというよりも共和党保守派の主張ですね。

社会主義と社会政策は異なります。私は社会主義そのものはいいとは思いません。しかし、社会政策は必要ですね。あるひとつの方法が良い結果を生まなかったとして、だから政府が社会プランを立てることそのものを否定することはできません。次回は有効的な方法のプランを立てればいいのですから。橋やビルを建てるのと同じですね。設計が悪ければ、今度はより良い設計の橋やビルを建てればいいのです。

何度も言いますが、インターネットと"information superhighway"は別物です。アルゴアは、ひとつのビジョンを提唱しただけで、実際はIT産業から反発を食らいました。国がインターネットを管理することに反対しました。

日本語でやっているから混同しますね。正しくは"Industrial Policy"です。アメリカはFreetradeを維持できなくなりつつあるのでProtectionismにしようという主張です。もはや自由放任の市場経済は成り立たなくっています。クリントン政権時に日米貿易問題がさかんだったのもここに理由があります。今回の選挙も、ケリーではなくブッシュが当選して日本はよかったと言われているのもここに理由があります。Protectionismでは日本は困りますので。

真魚さん、

<<現状では、共和党が言う"Small Government"とは福祉には予算を使わないが、軍事にはカネをかけるという意味だと思っていましたが違うのでしょうか?以前、Newt Gingrichは、母子家庭で3人目の子供ができたら、生活保護費とフードスタンプは出さないと言いましたが。これは Gingrichというよりも共和党保守派の主張ですね。>>

間違っています。確かに、リベラルの方が極端な例としてこのシナリオはよく使われますが、現実とリベラルの考えにはギャップがあります。(何時もそうとしか言えないと… なぜ現実とリベラルの考えにギャップがあるの?)”Small Government"の基礎にはJamesMadisonの発言 "I cannot undertake to lay my finger on that article of the Constitution which granted a right to Congress of expending, on objects of benevolence, the money of their constituents."やFerdrickBastiaの発言 "The state is the great fiction by which everybody seeks to live at the expense of everybody else."があります。政府の役割は治安、インフラ、軍隊など個人や会社が行えない事を行うのみに抑えるが基本です。また国がおこなうのではなく、州が、また州が行うのではなく市がの発想です。

Gingrich氏の発言は1990年のWelfareProgramがそのプログラムから個人が脱出できない仕組みになっていたことを表しています。一度そのプログラムに入ると、仕事を手にすると政府からの給付が極端にへり、すぐプログラムに戻らないとならない。また、子供の数が増えると、その分もっとお金がもらえて、モラルの問題や2代目、3代目が政府からお金をもらって生きていく人生を作っていました。また結婚しているより、離婚した方がもっとお金になったりも。社会政策の名のもとで社会主義を唱えるリベラルはこのプログラムを使って票田を。しかし、共和党が出した新しい法案で州レベルでまずパイロットが行われ、Wisconsin州などで成功して例を活用して個人が政府のWelfareProgramから巣立って行く事ができるシステムが作られ、今ではWelfareProgramから自立することがあたりまえになりました。

政府からお金がでるシステムを作り、そのシステムがモラルを腐敗させ、政治家はそのシステムから得られる票のため、システムを変えない。共和党はこの悪循環を変えたのですよね。確かにGingrich氏はスポークスマンとしては問題がありましたが、結果はすばらしいものとなったとおもいますがどう思いますか?30年間かけて社会主義の基礎を作り上げた民主党のベースが崩れたのですよね。”War on Poverty"で何兆円ものお金が使われ、この戦争で負けたのは個人。勝っていたのは政府の役人、民主党、人のお金を使って気分よくなっていたリベラルのエリート。

社会主義と社会政策は異なりません。政府が個人の人生のコントロールする事が目標である延長でしかありません。これについては私のブログで書いていこうと資料を集めています。

真魚さん英語で"Denile is not just a river"といいます。いくらあなたががんばってゴア氏が"Information Super Highway"に貢献したと言っても事実は変わりません。IT産業が反発したと言う記事のURLもしくは本のタイトルを教えていただけますか?もしかして必要がないから反発していたのでは?私はこの産業で1984年から1999年の15年間ワシントンで仕事を行っていましたけど、彼が何らかの影響を与えた認識はありません。IndustrialPolicyは確かに有りました。空軍のULANAプログラムやZenith契約などがいかにアメリカのITを変えたかは見てきました。でもゴアさんのあいまいな政治発言にもとづいて彼が推奨者であったと唄うのはおかしいと。このIndustrialPolicyはゴアと言う政治家が考えついたことではなく空軍官僚が考え、実行にうつしたものが基礎でそれに直接かかわった大学やコンサル会社そして政府からいただいた契約に基いて育った産業が作ったものです。彼は選挙戦の時に便乗しただけです。それを真魚さんが間違った解釈を。

マイク

大辞林より
しゃかい-しゅぎ —くわい— 4 【社会主義】

〔socialism〕
(1)資本主義の生み出す経済的・社会的諸矛盾を、私有財産制の廃止、生産手段および財産の共有・共同管理、計画的な生産と平等な分配によって解消し、平等で調和のとれた社会を実現しようとする思想および運動。共産主義・無政府主義・社会民主主義などを含む広い概念。
(2)マルクス主義において、生産手段の社会的所有が実現され、人々は労働に応じて分配を受けるとされる共産主義の第一段階。

しゃかい-せいさく —くわい— 4 【社会政策】

資本主義社会で、その体制に生じた社会問題を解決するために国家が行う政策。主に労働問題の解決と勤労者の生活福祉の向上を目的としている。


経済論はともかく
一般的に使われている言葉の解釈を曲げるのはどうだろう?
議論にならないよ?
新たな解釈で使うなら前もって提示するのが筋でしょう。

このままでは、お話にならないのでは?

ルイージさん、

主義者というのは用語の定義を変える人ですから、まー仕方ありません。この議論を読んで頂いている人々は、どちらが論理的妥当性を持っているかわかっていると思いますから。その点については心配していません。

Mike,

I don't think so.

それは曖昧な理解です。私の理解する"Small Government"は、Milton Friedmanのもので、これは官僚の数を削減して行政コストを下げること、その分税金を安くすることが重要だとしています。さらに、福祉行政を名目とした公共サービスの拡大を抑えること、つまり反福祉を表明しています。これは共和党の原理原則です。

Gingrichの功績は、1993年の"Contract with America"だと思います。この意義は大きかった。Gingrichは人間的に問題がある人ではありましたが、彼の果たした意義は大きいと私も思います。

IT産業の現場レベルから見れば、政府はなにもしてくれなかったと思うのは当然です。しかし、もう一方でマクロ的レベルでの政府の果たした役割はありました。クリントン政権は、当時、軍事と宇宙技術開発中心に進められてきたアメリカの科学技術研究を産業応用に転換することで産業競争力強化を推し進めようとしました。1992年に、ゴアはNII "National Information Infrastructure"を提唱し、さらに1994年3月に国際電気通信連合ITU総会でGII "Global Information Infrastructure"を提唱し、世界の各国の情報通信政策に影響を与えました。何度も言いますが、政治家の発言が企業のの現場レベルに影響を与えることは(特にIT産業では)ないでしょう。しかし、国家レベルで見た場合、クリントン・ゴア政権がアメリカと世界各国の情報通信政策に与えた影響は大きかったことは事実です。

ルイ-ジさん、

メッセージより抜粋:

社会主義:資本主義の生み出す経済的・社会的諸矛盾を、私有財産制の廃止、生産手段および財産の共有・共同管理、計画的な生産と平等な分配によって解消

社会政策:社会問題を解決するために国家が行う政策

国家が社会政策の名で社会主義的政策を行えば社会政策=社会主義ではないのでしょうか?その道のエキスパートから直接お言葉を拝借。

Nikita Khrushchev:
"We can't expect the American People to jump from Capitalism to Communism, but we can assist their elected leaders in giving them small doses of Socialism, until they awaken one day to find that they have Communism."

真魚さん、

メッセージより抜粋:反福祉を表明しています。これは共和党の原理原則です。

???共和党のどこが反福祉なのでしょうか?

そもそも、民主党の福祉政策はどのようにしてより沢山の人がその政策の中で生きていくことができるのかを目標としています。ぞくに言う、”おなかがすいている人に魚を渡す”政策ですよね。

共和党が福祉政策はどのようにしてより沢山の人が政府の手助けなしで生きていくことができるかを目標としています。ぞくに言う”魚のとり方を教えれば、一生自分で食べていける”政策ですよね。

また共和党の政策が”反福祉”であればなぜ、ケリーが勝った州は一人あたりの福祉貢献度をリストした表の26番目に初めて出てくるのでしょうか?

http://www.boston.com/news/daily/18/charity_list.htm

このリストに基いた記事は:

http://www.sunherald.com/mld/sunherald/news/state/10141410.htm 

などです。

政府が福祉を担当すると、人の福祉にたいしての意識が弱くなるんですよね。これこそ反福祉ではないのでは?

マイク


マイクさん

『社会主義=社会政策』

この仮定の正誤が問題なのではありません。
私はその意見には全面的ではないですが
共感を覚えます。

しかし

日本語として
社会主義と社会政策は
別の定義の言葉であって
一般的にも定着しています。

社会主義=社会政策とする
あなたの仮説(あるいは推理)は自由なんですが

議論する相手との合意無く
社会主義=社会政策
と言葉の定義を変更して
話を進めるのはマナー違反です。

先に提示し、相手の理解を得た上で使いましょう。

合意がなければ、新たな言葉を創ってしまえば
良い訳ですから。

勝手に定義変更されても水掛論になってしまいます。

Mike,

In the first year of the George W. Bush administration, his then blunt-speaking Treasury secretary, Paul O'Neill, told the Financial Times: "Able-bodied adults should save enough on a regular basis so they can provide for their own retirement and, for that matter, health and medical needs." By the same logic, presumably, able-bodied people should put money aside in case they lose their jobs or their businesses.

-Robert B. Reich "REASON -Why Liberals will win the Battle for America"

しかしながら、貯金すらできない人々もいます。個人保険に入れない人もいます。そうした人々はどうしろというのでしょうか。共和党は社会保障とメディケアの民営化を主張しています。ようするにお金持ちは、国が援助しなくたって自分たちでできるのだから自立できるのは当然ですよね。金持ちから見れば、社会保障は貧乏人対策のムダな支出だからカットせよと。

メディケア、メディケイド、フードスタンプ、失業保険等々、これらを必要としている人々がいることは確かです。「政府の手助けなしで生きていくことができるか」は結果であって目的ではありません。実質的に共和党の政策は金持ち優遇です。金持ちを優遇して社会の職が増えるとでもいうのでしょうか。事実は逆です。これで低所得者に自立を促すというのは矛盾しています。

>政府が福祉を担当すると、人の福祉にたいしての意識が弱くなるんですよね。

これこそ、保守の最大の誤りです。こう言って、福祉・医療・教育の予算をカットしているのが共和党です。

Mike,

according to your blog.

Nikita Khrushchev:
"We can't expect the American People to jump from Capitalism to Communism, but we can assist their elected leaders in giving them small doses of Socialism, until they awaken one day to find that they have Communism."

So I'd like to say this

"We can't expect the American People to jump from democracy to Imperialism, but we can assist their elected leaders in giving them small doses of surveillance and militarism, until they awaken one day to find that they have Imperialism."

真魚さん、

私のブログで書きましたが、現在の年金保険制度は”ねずみ講”なんですよね。ブッシュやオニールが現在考えている改革は、今13%年金の名目で取られている税金の半分を政府が取るのではなく、投資預金にいれ、個人が投資できるようにする案です。

Reichさんが言っている自分で雇用保険の環境を作ることはすでに自営業(ビジネス、農家、レストランなどなど)の人が行わなければならない事ですよね。

WelfareProgramの目標は”必要とする人がいらなくなるように”のはずなんですが、逆に、”なるべく多くの人がなるべく長く”になってしまっていた。1990年代の共和党が提案した新しいWelfareProgramに基づいて、フードスタンプなどの生活維持を必要とする人の数が減り、また2世代、三世代とWelfareProgramに浸かっていた人達が自立していったのです。

アメリカの国の憲法のどこに国が人に対して福祉を行わなければならないと書かれているのでしょうか?なぜ国が教育に関わらなければならないのでしょうか?市や州レベルで対応されていた問題が国のレベルで。日本でも国から地方へ、国の官僚政策から地方の政策へと。

社会主義・共産主義的に中央からなんでもやればよくなることはほとんど無いはすでに証明されているのでは?なぜ、国のレベルでの政策はどんどん大きく、個人の自由を奪う政策のみが正しいと言うのですか?

As for your analogy, show me proof of where US has participated in Imperialistic tendencies? Where is a foreign country that is under US control where the people feel that they are under imperial control? Cuba?

マイク

http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=GIF&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2004122201000409

【ワシントン21日共同】米中央情報局(CIA)のマイケル・ショイアー元上級顧問は21日までに共同通信に対し、2003年3月の対イラク開戦の約2カ月前にCIAが「国際テロ組織アルカイダとフセイン政権に(協力)関係はない」との結論に達していたことを明らかにした。

とりあえず、わかりきっていた事ではあるが……

http://www.usatoday.com/news/opinion/columnist/neuharth/2004-12-22-holidays-troops_x.htm

USA TODAY紙がこういう主張をするとはめずらしい。

"Despite unhappy holidays, nearly all of us who served in WWII were proud, determined and properly armed and equipped to help defeat would-be world conquerors Hitler in Germany, Mussolini in Italy and Hirohito in Japan.

At age 80, I'd gladly volunteer for such highly moral duty again. But if I were eligible for service in Iraq, I would do all I could to avoid it. I would have done the same during the Vietnam War, as many of the politically connected did."

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 「迷惑なアメリカ」がまだ続く その2:

» 少子社会の明るいニッポンの未来② [Kakutail Lounge]
私は以前、少子社会の明るいニッポンの未来で、“生まれてくる子供の数が多少減ったっ [Read More]

« 「迷惑なアメリカ」がまだ続く | Main | 国立科学博物館新館へ行きました »

September 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ