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August 13, 2004

今週のTIMEとNewsweekその2

 今週どころか先週のTIMEとNewsweekになってしまった。前回、毎週、その週のTIMEとNewsweekを読んでその内容を書きます、と書いて、先週はそのままになってしまった。それはイカン。というわけで、August 9のTIMEとNewsweekをざっと目を通した次第である。

 で、まずTIMEの方、Cover Storyはアジアの道路事情について。とにかく悪い。どのくらいの悪いのか。記事を良く読んでいないのでわかりません。(^_^;)とにかく悪いんだなということはわかる。でまあ、TIMEの方は、あまりおもしろくなさそうなのですっとばして、Newsweekの方について。

 NewsweekのCover Storyは"お金と脳"について。自由経済学者は、経済行動を合理的な判断に基づいて行っていると考えているが、その考え方は間違っているという。いや、あたしはそんな合理的判断で買い物をしていないわよという人は多いだろう。僕だってそうだ。例えばこの前、マンガの『ミステリー民俗学者八雲樹』のコミックス14巻をばあーんと大人買いしてしまい、さらに、つのだじろうの懐かしい『恐怖新聞』の続編の『恐怖新聞2』のコミックス全6巻を一度で買ってしまった。なんか、毎月の給料のそうとうな額をマンガとかDVDとかに使っているような気がする。こんなことは、合理的判断ではできない。(できないときっぱり言うところがすごい)

 つまり、人は購買行動において、必ずしも合理的判断で行動しているわけではない。しかしながら、ミクロ経済学では、人は合理的判断で購買行動を行うということになっている。この「となっている」ことをサルでの実験によって、そうではないことを立証したというのがNewsweekの記事なのである。が、これもなんかつまらないのですっとばすことにする。

 当然のことながら、今週も大統領選挙の記事が載っている。ここで浮動票のことを英語で"the undecided vote"ということを知った(読んで字の如しだな)。選挙というものは、ほぼ自分に入れてくれることに間違いない(そのために相手の利益になるものを提供している)という固定票と、誰に票を入れるのかわからない浮動票というものがある。浮動票の有権者にも、相手の利益になるものを与えて固定票にしちゃえばいいではないかと思うかもしれないが、この「相手の利益になるもの」がなんであるのか特定できないのが浮動票である。別に特定の利害関係を持った集団でも団体でもない一般の人々のことだ。中産階級の人々であり、特に働く女性や家庭の主婦たちのことである。これらの人々をいかに自分に投票するようにさせるかが選挙戦で重要なんだと今週のNewsweekの記事は書いている。

 この"the undecided vote"の層に対して、なにが有効なのか。まずは家庭なんだということで、良き夫であり良き妻であるイメージを演出する。それから、税金と健康保険の課題にいかに取り組むかであるとNewsweekは書いている。さらに僕がつけくわえると、仕事と年金と教育も大きな課題になる。これらは、いつの大統領選挙の時でも焦点になる課題であり、つまりは極めて国内的問題なのである。

 ちなみに、話が少しずれるが、その昔、僕はできればグリーンカードでも取得して、アメリカの市民権を取りたいと思っていた時期がある。しかし、今そう思っているかというと、まったくそう思っていない。むしろ、アメリカに移住したい、アメリカの市民権を取りたいという人を見ると、「正気か?」と思ってしまう。なぜそう思うようになったのか。それは、アメリカの国内問題の深刻さは日本の比ではないことを知ったからだ。もちろん、日本だっていいというわけではない。しかし、アメリカの税制、健康保険制度、公立教育、年金制度の諸問題は、日本のそれらよりはるかに深刻であり、とても日本国籍を捨ててまでアメリカに住みたいとはまったく思わない。ここでくわしくは論じないが、本当にものすごく悪いのだ。銃の問題ひとつをとってみても、日本の方がいいに決まっているではないか。

 こうしたアメリカの国内問題は、日本にいて知ることがなかなかできない。日本でメディアを通して見るアメリカは、いわば「外向け」の顔であって、これが真実ではない。TIMEやNewsweekでさえ(つーか、これがそもそも)「外向け」の顔のメディアであって、これらを通して見るアメリカは偏ったアメリカである。少なくとも、アメリカの大衆の姿はわからない。ただまあ、その「外向け」の代表のNewsweekでも、たまにこうしてちらっとだけ「内向け」の記事を載せるんですね。紙面は多くないけど。

 さて、もうひとつおもしろかった記事は、イラクのアブグレイブ刑務所でイラク人捕虜を虐待した問題で調査委員会が現在調査中だという記事だ。

 調査リーダーのJams Schlesingerという人は、独立した"mulish"の人だという。"mulish"は辞書で見ると「(ラバのように)強情な」とある。なんかすごくバリバリの強面の人のようだ。ラムズフェルドがなんと言おうと、とにかく徹底的に調査したるで、悪事をあばいたるで、それでラムズフェルドはんに不利な結果なろうとも事実は事実なんや(なにゆえ、関西弁?)という人のようだ。これはおもしろい。イラク人捕虜への尋問マニュアルには、ジュネーブ条約による捕虜の保護の観点はまったくなかったという。(ただし、イラク人捕虜がジュネーブ条約による「捕虜」になるのかどうかという議論はある。)とにかく、イラク人捕虜虐待問題について徹底的に事実を追及するかまえのようだ。これがまあ、結局もみ消されるのか、それとも事実が明るみに出るのか。

 ラムズフェルドって、顔見ていると、なんかこー、グーでパンチ食らわしてやりたいと思うヤツなのだが、なにしろアメリカ合衆国の国防長官である。しかし、Schlesinger氏だって(ラバのように)強情な人なのだ。ラムズフェルドが政治的圧力をかけてきたら、パチキかましたれ!

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