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August 18, 2004

『ラストエグザイル』はいい!!

 『ラストエグザイル』というアニメを今見ている。これは去年、テレビ東京の深夜枠でやっていたアニメで、知る人ぞ知る良質のアニメだったという。僕がこのアニメのことを知ったのは、『プラテネス』の挿入歌「A Secret Of The Moon」や「Planetes」を作詞・作曲して自分でボーカルをやっているHitomiという人は、他にどんな作品の音楽をやっているのかなと思って調べてみたことがきっかけだった。最初、Hitomiって、エイベックスのHitomiのことかと思っていたのだが違う人だった。音楽のジャンルが違うよな。

 Hitomiというのは黒石ひとみという人で、『プラテネス』の他にも『ラストエグザイル』というアニメ作品の音楽をやっているということがわかった。で、それではと、この『ラストエグザイル』というアニメについて調べてみると、なんかすごくいい作品だという。音楽も評判がいい。絵もきれいで、キャラクターのデザインもいい。そうだったのか。そんないい作品があったのか。これは見なくてはいけないなと思い、まず近所のTSUTAYAへ行って、探してみるとビデオ版であるではないか。いやあ、家の近くに充実したレンタルビデオ屋さんがあるというのは人生の幸福ですね。

 というわけで、まず第1話から第6話まで一気に見てみた。これすごくいい。作品の内容も、音楽もいい。とにかくいい。みんないい。

 『ラストエグザイル』の全般の音楽を手がけているのは、ドルチェ・トリアデという女性3人のユニットで、その3人の一人が黒石ひとみさんだ。エンディング・テーマは黒石ひとみさんが一人でやっている。このエンディング・テーマは、もう感動もの。やっぱり、この人はいい音楽を作る人だなあと思う。あと、オープニング・テーマもまた良くて、これは沖野俊太郎という人が手がけている。このオープニング・テーマは映像もすごく良くて何度見ても飽きない。

 この作品は、世界観がしっかりしていると思う。それとCGの使い方がうまい。クラウス・ヴァルカという15歳の少年が主人公だ。15歳の少年というと、すぐに「15歳のリアル」とか言い出すアニメとは違って(^_^;)、素直で淡々とした男の子だ。アナトレーという国に住んでいて、両親は亡くなっていて、ヴァンシップという小型飛行艇に乗って配達人の仕事をしている。この小型飛行艇というのが、複葉機的雰囲気があってすごくいい。この世界では、飛行機はレシプロ・エンジンで空を飛んでいるわけではないのだが(それにレシプロ・エンジンでは、あの翼面積では飛べないだろう)、小型飛行艇で配達をしているというのは、20世紀初期の複葉機の時代を思わせる。この少年が、ある日、アルヴィスという少女を空中戦艦シルヴァーナに送り届ける仕事を受け継いだことから、上空で繰り広げられている国家間の戦争に巻き込まれていく。

 これを見ていると、少年が(少女だって)精神的に成長していくってことは、学校で机に座って勉強をしていることではないなということがわかる。なんか、クラウスを見ていると、ああっ自分もしっかりと自分の仕事をしていかなくちゃいけないなと思ってしまう。

 「空を飛ぶ」ということを一番美しく描くのは、宮崎駿のスタジオ・ジブリであるというのがもっぱらの評判であるが、そんなことはない。『ラストエグザイル』の空や雲や風やヴァンシップが空を飛ぶシーンは見ていて心地よくなる程うまい。

 ほんともー最高にいい作品なのだけど、DVDの値段が高い。一枚のDVDに二話しか入っていなくて、6000円は高いじゃあないか。『プラテネス』は一枚のDVDに三話入っていて、それで大体同じくらいの値段なのだけど。ラスエグは高いではないか。さすがの僕も全13巻を一度に買うのは、ちょっと躊躇してしまう。でも、やっぱ買うんだろうなあ。とりあえず、ビデオ版は今現在第18話までしかないので、そこまではTSUTAYAで借りて見るとして、それ以後は買ってしまおう!!

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Comments

真魚さんのブログ、ところどころ読ませていただきました。
好みのブログってないもんだなあ、と思っていたのですが、やはり根気よく探せば面白いものがあるんですね。

すごく面白いです。特に「昭和30年代の子供たちのほうが荒れていた」なんかとっても楽しめました。

非常に筆力のある人だなァと思って読み進みますと、なんだ、文筆を稼業にしていらっしゃるんですね。私はもしかしたら恐れ多くもすごく偉いお方とお話をさせていただいているのでしょうか。

失礼の段、ひらにお許しを。

(コメントはこの記事とは関係ないのですが、どこに書いたらいいのかわからないので、ここに書かせていただきました。なんでしたら、削除してください)

Posted by: robita | August 19, 2004 at 04:28 PM

いえいえ、本業はHという某メーカーのSEです。
二足のわらじで文章を書いているだけです。たまにお金を頂ける文章を書きますが、ほとんど無償の物書きです。
アメリカで発行している在米日本人向けの雑誌やアニメ評論の同人誌で書いています。どうぞお気軽に、お声をかけてください。

おもしろいと言って頂いて大変励みになります。ありがとうございます。

「昭和30年代の子供たち」の犯罪件数の方が高かったというのは、robitaさんもブログで書かれているように、パオロ・マッツァリーノの「反社会学講座」という本に書いてあって、僕もなるほどそうだったのかと思いました。

Posted by: 真魚 | August 20, 2004 at 03:02 AM

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Tracked on July 02, 2005 at 05:08 PM

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