« フセイン裁判は東京裁判になるか | Main | 自衛隊は憲法問題ではなく、対アメリカ問題である »

July 05, 2004

NHKに受信料を払う価値あり

 NHK-BS2で放送していた『プラネテス』というアニメ番組がある。一部で(一部ってどこ)たいへん評判がいいので、どれどれという感じでTSUTAYAでDVDを借りて見てみた。

 これはいい。2075年の宇宙時代に、テクノーラ社という民間宇宙飛行会社で宇宙に漂うゴミである「デブリ」を回収する仕事をしている星野(通称ハチマキ)と新人タナベとその同僚たちの「職場もの」ドラマである。考証がすごくリアル。しかし、だからといって宇宙もの、SFオタクもの、モビルスーツ・フェチもの、宇宙連邦のなんとかがなんとかでクリンゴンとロミュランがどーのもの、萌えキャラもの、主人公が引きこもり系のもの、包帯と眼帯をしているもの、などなど、あらゆる、そーいったたぐいのものではなく、あくまでも「職場もの」であり、「現場もの」であるところがいい。宇宙が出てくるアニメだからといって、ガンダムとは根本的に違うので、そこんとこ間違わないよーに。

 ちなみに、「職場もの」つーと、『パトレイバー』かと思うかもしれないが、あれは「職場もの」つーよりも「学園もの」に近かったと思う。それに、あれは十分オタク向けだっつーの。『プラネテス』は、宇宙を舞台に、オタク向けではなく、バンダイ向けでもない(バンダイ絡んでいるけど)。地味と言えば、地味な人間ドラマだ。

 宇宙だろうと、どこだろうと、人が生きているのは日常性の中だと思う。日常の中で、感動したり、考えたりすること。それも、「職場もの」でそうしたことを描くのはすごくまっとうな感じがする。こうしたいいアニメ作品ができるのもNHKだからだろうか。こーゆーのを見ると、NHKに受信料を払う価値はあるな。

« フセイン裁判は東京裁判になるか | Main | 自衛隊は憲法問題ではなく、対アメリカ問題である »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference NHKに受信料を払う価値あり:

« フセイン裁判は東京裁判になるか | Main | 自衛隊は憲法問題ではなく、対アメリカ問題である »

September 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ