そーゆーことの話ができる大人が身近にいれば
某用で、日比谷公園の前の飯野ビルというところに行った。その隣にあるプレスセンターのビルの中のジュンク堂に入ったら、河出書房新社から文藝別冊という一冊で一人の作家や文化人や学者や漫画家や特撮監督とかを特集するムック本(?)が棚に並んでいた。司馬遼太郎のがあったんで買った。で、ついでに澁澤龍彦のも買った。
家に帰って、澁澤龍彦のをパラパラめくっていたら、先日、ペヨトル工房の『夜想』が復刊しましたというメールをもらっていたことに思い出した。復刊第一号は、マリリン・マンソンからゴスロリ(いわゆる、最近流行のゴシック・ロリータですね)まで、ゴス・カルチャー満載という、なんか見ていて、気持ちいいとはとても思えない内容なんだけど。(^_^;)
なんで、澁澤龍彦のを買ったのかというと、あの長崎佐世保の小学6年生の女の子の愛読書が「バトルロワイヤル」だと知った時、そーゆー本もいいが、そーゆーことに関心があるのならもっと「いい本」が世の中にはたくさんあるのだから、他の本をもっとどんどん読みなさい、例えばせめて澁澤龍彦を読んで欲しい、と思ったからだ。もっとも、小学生が澁澤龍彦を読めるかというといろいろ問題もあるが。
そーゆーことの話ができる大人が身近にいれば、あの子はああした事件を起こさなかったかもしれない。ただ、大人が身近にいればいいというのではないと思う。それがどんなに異常な内容であっても、受け入れて話を聞いてくれる人が身近にいればそれでよかったのではないかと思う。
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