February 11, 2018

NHK-BS1を見ています

 前回、テレビを見るようになったことを書いた。では、具体的になにを見ているのかということについて書きたい。結局のところというか当然というか、見るのはNHKである。

 ご多分に漏れず私もまた子供の頃はテレビばかり見ているテレビっ子だった。 産業としてのテレビ業界が最も成長したのは1980年代から1990年代にかけてであろうが、作品そのもので見た場合、1960年代後半から1970年代はテレビ番組の黄金時代だったといってもいい。しかしながら、今の民放の番組はまず見ない。

 ではなにを見るのかというと、NHK-BS1の国際ニュース番組とBSドキュメンタリーだ。これらはNHKが作っている番組ではなく、海外の放送局の番組にNHKが日本語字幕をつけたり日本語吹替にして放送しているものだ。

 NHK-BS1の国際ニュース番組の主な番組は次の3つになる。

「キャッチ!世界のトップニュース」
「ワールドニュース」
「国際報道2018」

 「ワールドニュース」は、さらに「ワールドニュース」「ワールドニュースアジア」「ワールドニュースアメリカ」の3つに分かれている。これは外国の各国のニュース局のニュース番組のダイジェストを大体50分ぐらいの枠の中で整理をして流しているものだ。例えば朝の4時に放送している「ワールドニュース アジア」では、シンガポール・CNA、韓国・KBS、中国・CCTV、上海・東方衛視、香港・TVB、タイ・MCOT、ベトナム・VTV、フィリピン・ABS-CBNなどのニュース番組が詰まっている。しかも、同時通訳がついて流してくれるのである。これはうれしい。通訳ありで流してくれなければ、ドイツとかフランスとかロシアとかタイとかベトナムとかフィリピンとかブラジルとかスペインとか中国とか香港とか韓国とかインドとかのニュース番組はまず見ないであろう。

 「ワールドニュース」を見ると、今、ざっくりと世界ではどのようなニュースが流れているのかということがわかるのだ。一日の「ワールドニュース」「ワールドニュースアジア」「ワールドニュースアメリカ」の全部を放送をディスクに録画して、全部見るとなると3時間はかかるので、適当に飛ばして見ている。これで十分なのである。

 「ワールドニュース」を見ていて思うのは、当たり前のことであるが、世界の各々の国にも人々が暮らしているということだ。日本という島国にいると、この当たり前の事実を忘れやすい。

 「キャッチ!世界のトップニュース」はNHKが作っている番組で、これら「ワールドニュース」で放送されたトピックの中から、いくつかをとりあげて紹介し解説する番組である。時間がなくて「ワールドニュース」を見る時間がない日などは、「キャッチ!世界のトップニュース」を見るだけにしている。

 「国際報道2018」はあまりおもしろくない。これもNHKが作っているNHKの番組であるが、日本の視聴者にわからせようとするためか、へんに日本の視点に偏るというか、おもねる内容になっている。「ワールドニュース」が良いのは、外国のニュース番組を生のまま、そのままで同時通訳をつけて流してくれるという、その1点にある。それでいいのであって、へんに日本のフィルターをかける必要はない。「国際報道2018」は、NHKの地上波の7時や9時のニュース番組とたいして変わらない内容になっている。このへん、NHKさんにはぜひとも「国際報道2018」の番組の内容を良いものにして欲しいと思う。

 ネットではタダで外国のニュース番組、例えば中東のアルジャジーラ英語放送やロシアの英語ニュース放送局のRT.COMなど、あるいは経済専門ニュースのBloomberg等々のサイトでニュースチャンネルをストリーミング放送で24時間流している。youtubeにはアメリカのFOXやABCやNBC、さらには個人やグループでやっている独立系のニュース放送局などが溢れている。しかも、これらはみんなタダである。

 しかし、ネットのニュース動画は玉石混交で、しかも日付で追っていくには探さなくてならない。今のyoutubeにはイギリスのBBCやアメリカのPBSのドキュメンタリーの動画などがあってたいへん有益なのであるが、やはりNHK-BSの「ワールドニュース」を見るのが一番ラクだ。何度もいいたいが、外務省の機関や海外情報を専門に扱う組織なり部署なりの場ではなく、一般の個人の家庭でたくさんの外国のニュース番組を同時通訳付きでざっくばらんに見ることができるというのは実はすごいことなのだ。特に、日本人はもっとアジア諸国のニュース番組を見るべきだと思う。日本は、アジア諸国の中のひとつの国なのである。

 ちなみにNHKにはNHK World TVという英語放送があり、これはNHK Worldのホームページでライブ放送を見ることができる。しかし、これもおもしろくないというか、情報の量が少ない。NHKは英語放送もやっていますよだけの感が強い。これもやりようによっては、もっとおもしろいものにできるはずだ。

 もうひとつ見逃せないのがBSドキュメンタリーだ。これは外国の良質のドキュメンタリー作品をNHKが買ってきて吹き替えで放送してくれるというものだ。この多くは一度限りの放送であり、録画しておかなくて二度と見ることができない。BSドキュメンタリーは考えされられる良い作品が多い。

 このように、NHK-BSは使い方によって国際情報を知るための、世界を知るための非常に有益なツールになるのである。もっと早く見るようしていれば良かったと思う。

 今は平昌オリンピックが開催されているので、NHK-BS1は国際ニュースの放送が少なくなっている。そういう期間なのでやむを得ないなとは思うが、オリンピックを各国のニュース番組はどのように報道するかということも興味深いことなので国際ニュースをどんどん流して欲しいと思う。

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February 04, 2018

テレビを見ようと思った

 テレビを見なくてなって10年くらいたつ。

 ところが、私はNHKの受信料を払い続けてきた。テレビを持っていない、だからNHKに受信料を払うことをやめる、つまり、NHKを解約すればいいのであるが、もっかの世の中ではNHK解約はかなり困難な話になる。解約したいとNHKに電話をかけたが、テレビ受信機は捨てはいなかったので、それでは解約はできないと言われた。確かにいつでもNHKを見ることができるわけで、NHK側がそう言うのもわからない話ではないなと思い、それではテレビ受像機を捨てたら解約をしたいと言って電話の会話を終えた。

 その後、テレビ受像機を捨てたのは、実は去年になる。テレビを捨てなきゃと思いながらも10年ぐらいがたってしまったのだ。なにしろ21インチのブラウン管テレビなので、そうかんたんに不燃ゴミに出すことができないのだ。しかるべき業者に有償で持っていってもらわなくてはならない。この手続きが面倒と思い、ついつい年月がたってしまったのである。

 去年、大掃除をした時についにテレビを廃棄した。そこで、テレビを捨てたのだから、こんどこそNHKを解約できるだろうと思ったのだが、向こうは違う話を持ち出してすんなりと解約してくれるとは思えず、さてどうしたものか思いながら月日はたっていった。

 この10年間、テレビは見ていないが、NHKの番組はネットでNHKオンデマンドで見ているのである。NHKオンデマンドは有料である。つまり、NHKの受信料を払っているがテレビは見ず、NHKオンデマンドにカネを払ってネットでNHKの番組を見るということをしているのだ。テレビを見ることをやめたいなと思っていた時に、NHKがネットで番組を配信するNHKオンデマンドを始めたのが2008年の末である。おっこれでいいじゃんと思って、テレビを見ることをやめたのだ。NHKオンデマンドで「ネットでNHKを見ている」「(民放)テレビは見ない」「家にテレビはない」ということで、まあ、いいかなと思っていた。経済的合理性よりも「テレビは見ない」という信念というかポリシーというかこだわりを優先し続けてきたのである。

 しかしながら、先日、ふと、やはりNHKの受信料を払い続けていて、NHKオンデマンドにカネを払って番組を見ているのはおかしいと思い始めた。どう考えてもおかしい。NHKを解約することはそれなりに面倒なことになるのならば、テレビを見ればいいのである。地上波も衛星も支払っているのだ。むしろ解約すべきものは、NHKオンデマンドなのではないか。

 NHKオンデマンドは、当初期待していたものとは違っていた。すべての番組が見れるわけではないのだ。また今放送されている番組は、当然のことながらリアルタイムで見れるわけではなく、見るのは翌日になる。ツイッターのタイムラインが今放送されている大河ドラマで盛り上がっていても、自分は見るのは翌日になるのだ。

 ようはテレビ受信機というものは置かずに、パソコンやiPadで見れればいいのである。しかしその昔、パソコンでテレビを見るのは結構大変だったのだ。アレコレと買わなくてはならないものもある。なので気分として、パソコンでテレビを見るのはむずかしい、やめた方がいいと思っていた。

 ところがネットで調べてみると、結構かんたんにできるのだ。ようするに、地上波、BS・CS衛星がひとつになったアンテナの出力端子が壁にある。ここにTVチューナー機器をつなげればいいだけなのである。今の時代は、TVチューナーを、一方はWi-Fiルーターに、もう一方は壁にあるテレビのアンテナ端子とつなぐだけで、それでWi-FiでPCのディスプレイにテレビを映すことができるのだ。なんと、かんたんな時代になったのであろうか。

 というわけで、AmazonでピクセラのPIX-BR310Wとアンテナ端子とつなぐためのアンテナケーブルを買った。製品が届き、セットアップをして、日頃使っているLet's noteでテレビ番組を出してみるとあっさりとできてしまった。技術の進歩だよな。

 PIX-BR310Wは接続できるハードディスクは、最大2Tまでのディスクとのことでさほど大きくない。しかも、録画したファイルはこのPIX-BR310W対応のアプリのStationTVでなくては見れない。通常、ディスクの落とした録画ファイルを保存する場合はDVDに複写して保存する。これができないのは困るが、とりあえず2TBの容量の残りが少なくなってきたら見ないファイルを削除して空きを作っていくしかない。それでも足りなくなったら新しいディスクをつけよう。

 このテレビ録画用のハードディスクであるが、24時間電源を入れっぱなし状態にするためディスク音が静かなものでなければならない。この静音設計のディスクが今の時代はある。というわけで、ビックカメラでバッファローのHDV-SA2.0U3/VCを買ってきてTVチューナーにつなげた。テレビ番組をディスクに録画するというのは初めてやることなのであるが、あっさりとできてしまった。技術の進歩だよな。いかに自分の既成観念というものは間違っていることが多いことか。こうしたことが当たり前になっている、今の時代のパソコンを使っている若いもんにはかなわないな。

 このために10年くらいの間、NHKに地上波と衛星とさらにオンデマンドの料金を支払ってきたのかと思うと、アタマを抱えてうずくまりたくなる。これでもはやオンデマンドを見る必要はなくなったのでオンデマンドをとっとと解約した。もちろん、TVチューナーの購入にお金がかかったが、オンデマンドの1年分くらいのお金でとんとんになる。なぜ、もっと早くこうしなかったのだろうか。

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January 20, 2018

どこが「全く受け入れることはできない」のか

 1月12日の産経新聞によると

「安倍晋三首相は12日、慰安婦問題に関する平成27年12月の日韓合意をめぐり、韓国の文在寅大統領が被害者への謝罪などを要求していることについて「韓国側が一方的にさらなる措置を求めることは、全く受け入れることはできない」と明言した。首相官邸で記者団に語った。韓国が合意をめぐる新方針を発表後、首相が公式に受け入れ拒否を表明したのは初めて。」という。

 この慰安婦に関する日韓合意をめぐる韓国政府の新方針とは、どのようなものであったのかというと、2015年の合意では、慰安婦問題を本当に解決することはできない。今後も日本政府は被害者の名誉と尊厳の回復と心の傷の癒やしに向けた努力を続けてくれることを期待する。しかしながら、その一方で、2015年の合意は両国間の公式合意だったということだ。従って、この2015年の合意についての破棄や再交渉は求めないというものだ。

 これに対して、日本政府の対応は「日本側にさらなる措置を求めることは全く受け入れられず、協議にも応じられない」というものである。

 ようするに、慰安婦の被害者への対応などというものはしない。2015年の合意は、日本政府は今後一切、慰安婦の被害者への対応などというものはしないという合意であったはずだ、としているのである。

 このへんは、つまり、そもそも安倍自民政府は慰安婦問題などというものはないものとしているからであり、慰安婦問題などというものに関わりたくないとしているからだ。そうでありながら、韓国は何度も何度もしつこく言ってくるので、2015年の合意をもって、これを最後に今後一切言ってくるんじゃねえぞと決めた、としているからであろう。

 しかしながら、そんなことが通るはずがない。1993年の河野談話の中の以下は、極めて大きな説得力を持つ。

 「慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。また、慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものであった。 なお、戦地に移送された慰安婦の出身地については、日本を別とすれば、朝鮮半島が大きな比重を占めていたが、当時の朝鮮半島は我が国の統治下にあり、その募集、移送、管理等も、甘言、強圧による等、総じて本人たちの意思に反して行われた。 いずれにしても、本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。」

 この「多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」ということについて日本政府はどう対応するんですか、ということだ。文在寅大統領は「日韓合意で慰安婦問題は解決できない」として、慰安婦への「心からの謝罪」を求めている。

 これはまったくその通りであり、これのどこが「全く受け入れることはできない」のかさっぱりわからない。ようするに、安倍自民政府やネトウヨ一派は、朝鮮半島で日本の皇軍や日本人は悪いことは一切していないと盲信しているからであろう。

 逆から言えば、これを「受け入れる」ことが日本国家の尊厳なり、威信なり、愛国心なり、メンツなり、etc etcのどこがどう傷がつくのか私にはさっぱりわからない。その程度のレベルの低い国家意識しかないのであろう。

 かつて、イギリスは世界の各地で、アフリカの人々や中東の人々やアジアの人々などに、数多くの悪逆非道のことを行ってきた。それらは、今の歴史書にきちんと記載されている。そして現代のイギリスは、過去にそうしたことがあったことはあったこととして認めているが、それにより大英帝国の威信はいささかなりとも傷つくことはない。帝国というものは、そういうものなのである。

 その意味でいうのならば、日本は大日本帝国などどいう名称を掲げながらも、その内実は帝国のレベルには至っていなかったということであり、その「帝国」が滅びて70年たった後の日本人たちも、いまだに帝国とはなんであるのかがよくわからないレベルのままになっている。

 安倍晋三さんは「日韓合意は国と国との約束で、これを守ることは国際的かつ普遍的な原則だ」と言っているが、2015年の日韓合意は国際条約などといった形式のものではない。また、いわゆる「国と国との約束」を守らないことは、例えばTPPはアメリカはオバマ政権で参加するとしながら、トランプに政権が変わると参加をしないということになった。しかしながら、安倍晋三さんはアメリカに向かって「TPP参加を守ることは、国際的かつ普遍的な原則だ」とは言わないのである。また、安倍晋三さんは「日本側は約束したことは全て誠意をもって実行している」と言っているが、その「誠意」が感じられないと韓国側は言っているのだ。そうであるのならば、韓国側が「誠意」と感じることができる「誠意」を実行するのが「誠意をもって実行する」ということなのではないだろうか。

 文在寅大統領は10日、青瓦台で開いた新年の記者会見でこう述べたという。

「文大統領は「日本が心をこめて謝罪してこそ(被害者の)おばあさんたちも日本を許すことができ、それが完全な慰安婦問題の解決だと思う」と指摘。その上で「政府が被害者を排除し、条件と条件をやり取りして解決できる問題ではない」として、「前政権で両国政府が条件をやり取りする方法で被害者を排除し、解決を図ったこと自体が間違った方法だった」と強調した。また、「従来の合意を破棄し、再交渉を求めて解決できる問題ではない」との考えを示した。」

 これはまったく正しい考えだ。慰安婦問題は解決した、合意を守れだけを繰り返す日本政府と、慰安婦の被害者への「心からの謝罪」を求める韓国政府、人としてどちらが正しいかは明白である。

 よしんば、今回の合意について韓国側に非があったとしても、その非を咎め、国交断絶をちらつかせるのではなく、非は非であるとしながらも、韓国と国際社会が納得し得るまで外交を続けていくのが、かつて朝鮮半島を統治した国としての懐の深さと度量の大きさであろう。

 イギリスは大英帝国の植民地国に対して、今でもかつての統治国としての責任感を持っているが、この国は朝鮮半島のかつての統治国としての責任感とか歴史観を持ちあわせていない。この国は、アメリカやロシアのような大国にはへつらい、中国・北朝鮮にはアメリカからの恫喝や武力を頼み、韓国のような小国にはひたすら尊大に威張る、という恥ずかしい国になっている。

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